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愛原様のたわごと(21年2月28日)





逆沢「なんか日本の首相の息子のロン毛写真が週刊誌やネットで公開されてて、結構スゴいらしいんだけど。」

愛原「なんだ? その訳の分からない話の入りは?」

逆沢「いやいや、とにかく一度検索してみたら分かるって。あのビートたけしさんが【クラブで麻薬で捕まったやつかと思った】と評するだけあって、経歴も、顔写真も、凄いのなんのって。私ゃ、今まで森元総理の息子あたりが、大物政治家の中ではダントツのトップだったと思ったんだけど、世の中、まだまだ小説よりも奇なキャラクターっているもんねー!」

愛原「一体、何を基準としてトップなのか、分からんのだが・・・。まぁ、【事実は小説よりも奇なり】という意味でなら分かる。」

逆沢「私ゃ、改めて思ったわ。世の中、ガチの上級国民というか、人生ベリーイージーモードの人達って、本当にいるんだなぁとも。」

鼎「私は、上級国民の二世ならではの哀愁の方を感じたんだけど。生粋の庶民では決して感じられないプレッシャーというか。そういう重圧感に、この人は長い間、苦しめられて来たんだろうなと、思わず同情してしまったよ。この人は一度、家出を企んだこともあったそうだけど、家の周り、至る所に父親のポスターが貼ってあって、断念した事もあるらしいとか。逃げても逃げても追いかけてくる父親の影に、きっと色々苦しめられて来たと思うと、私はこの息子さんを悪く言う事はできないと感じたというか。」

逆沢「いや、どう見てもシロップまみれにされる程、甘やかされまくりのア○ボンの類いだろ? コイツの職歴、なんやねん? そのくせどうせ親のカネだろうけど、億ション住まいとか。」

鼎「私からみたら、この人は、親から浴びせ続けられたシロップで溺死寸前まで追い込まれた被害者のようにも見えるのだけど。本人は親の七光りに頼らず、自力で生きたいと思ったからこそ、バンドマンの道を志したんだと思うし。独特のロン毛ファッションも、親の敷いたレールに素直に乗る気は無いという意思表示にも取れるし。」

逆沢「けど結局、親のコネで大臣秘書官就任で、これが事実上の初就職とか。今の東北新社も、創業者が親の後援会の有力な支援者で、親が息子をその創業者に紹介した縁で雇ってもらえる事になっただけだから、結局は親のコネに頼りまくりというか、親のコネだけでなんとか生き延びているだけの状態にしか見えないし。」

鼎「だから、私からすると余計に気の毒に思えちゃうんだけど・・・。その東北新社って会社も、親父さんが菅総理だからこそ、彼を総務省の役人との接待役に起用したと思うんだけど。こういうのって本人にはすごく屈辱じゃ無いのかと、私には感じざるを得ないというか。」

愛原「俺がその息子さんの立場だったら、こういう接待役の仕事とか、最悪以外の何者でも無いな。相手が民間企業ならまだしも、総務省だろ? しかも公務員への利益供与、金品接待。完全に触法案件じゃねえか? 違法行為の手伝いをさせられるだけでも最悪なのに、その結果、親にも迷惑をかける羽目になるわ。日本全国にも自分の事を(悪い意味で)知られる羽目になるわ。」

逆沢「そう思うのなら、ロン毛の見た目に恥じない堂々とした態度で、そんな違法接待なんかできませんと、仕事を断れば良かったのに。悪い大人に、親のコネを利用されるくらいなら。まぁ、そんな勇気もない、見かけ倒しのいくじなしだからこそ、そういう道化な役回りしか演じられないんだろうけど。」

鼎「親のコネも善し悪しだよね。確かに恵まれてる部分も多いけど、その親のコネを悪い大人に利用される危険性も考えると。」

愛原「悪い上司にそそのかされて違法接待の片棒担がされたのか、雇用主に忖度して自発的に違法接待に臨んだのかは分からんが、いずれにしろ結果的には親父さんにも雇用主にも多大な迷惑をかけたわな。社長も連帯責任でクビになるし。」

逆沢「この人、見た目はアレだけど、もう40歳なんだけど。経歴がアレだから若手のように見えるけど、年齢的にはもうオッサン。物事の善し悪しは、自分で考えないといけない年齢。世間知らずですみませんでしたって、歳じゃないの。まぁそういうのが理解できるようなら、もう少し見た目にも気を遣うと思うんだけど。というか、もしかしてネットなどで公開されてるあの格好で、総務省の偉いさんと面会したのか? いかにもシャブ漬けの中年ヤンキーというか、あの格好だとどんなバイトに面接に行っても、門前払いくらいそうなんだけど。」

愛原「その辺は、確認できてないので分からないな。だが、仮にそれに近い感じだったなら、かなりシュールな光景というか、日本の官僚どもの腐敗極まれりって感じだな。もしも俺がそういう格好で、霞ヶ関の官庁を訪れたら、目当ての役人を接待する前に、警備員につまみ出されるか、警察呼ばれそうだ。そんなのとよく面会許したなとも思うし、親のコネ次第では、それが実現してしまう今の日本自体が恐ろしいというか。」

逆沢「しかし森元以来だわ。こういうインパクトのある大物政治家二世って。」

愛原「表に出てないだけで、探せば結構いるかも知れないぞ。前回、話題にした平井卓也デジタル担当大臣の息子たちも、二人揃ってなかなかにヤバい。」

鼎「ええと、たしか平井さんの長男も次男も、学生時代から反社会性が酷かったそうだよね。確か長男は学生時代から破壊衝動が強くて、誰でも殴りかかるような危険人物。有名人相手に器物損壊事件を起こして逮捕された事で、ついに世間にもそういう息子が居る事が公にされてしまったというか。鬱病の薬と飲酒の相互作用が原因と、事件発覚直後の平井議員は弁明してたけど。」

逆沢「それ、森元の息子と同じで、実は薬ではなくクスリの方なんじゃね?」

鼎「次男はもっと有名で、同級生から10万円脅し取ったなどの恐喝行為で高校を退学になったいわくつき。けどその後、日本テレビに入社したらしいけど。」

逆沢「高校を中退させられてたら、中卒じゃねえのか? 東京キー局って、そんな簡単に入社できるものなのか?」

鼎「だから、みのもんたさんの次男が不祥事で話題になったとき、平井さんは【自民党のみのもんた】と揶揄されたりもしたそうだよ。反社会的な息子を持つ点。同時期に似たような不祥事を息子が起こした件。みのさんの息子も平井さんの息子も、どちらも高校をドロップアウトしていながら、にもかかわらず親のコネで大手マスコミに就職できた件。いろいろそっくりだから。」

逆沢「どれだけ反社会的な生き様をしようとも、一流企業に雇ってもらえるあたり、本物の上級国民って感じがするわ。この国の総中流は、所詮幻想だったのかねー?」

鼎「私は、平井大臣の息子さんにしても、もしも慢性的な鬱状態にあったとしたなら、上流階級特有のプレッシャーに押しつぶされた被害者なのかなと、同情もしてしまうのだけど。森元総理や菅現総理の息子さんにしても。」

逆沢「プレッシャーだかなんだか知らんけど、庶民目線でみたら、単なるえこひいきでしかないんだけど。特に平井の息子どもは、恐喝とか暴行とか、人様を傷つけ回ってるようだし。【俺の親父は国会議員サマで、しかも四国新聞社のオーナー一族でもあるんだぞ】を盾に不良行為三昧を続けるとか、漫画で登場する、親の威光を笠に着たテンプレ富豪系チンピラそのものというか。平井兄弟にひどい目に遭わされた被害者も多そうだし、私は平井一族に敵愾心を抱いても、同情する気なんてこれっぽちも起こらんわ。」

鼎「それでも親からしたら、やっぱり可愛いのかな? 平井さんは地元選挙区の本屋から息子の不祥事をスクープした週刊誌を買い集めて急いで回収したりもしたようだし。その回収行為自体も、結局スクープされてしまったようだけど。」

愛原「親が自身の保身の為に息子の不祥事をもみ消しただけなのか、子を思ったが故のもみ消し行為かは分からんけどな。」

逆沢「銀英伝で登場するような馬鹿貴族は、こうやって特権階級を維持して、こうやって世代をまたいで量産されていくのかね~。エリートの子供はエリートなんてのは幻想で、今の日本は、馬鹿貴族の子弟が自身の特権的地位を維持する為に、上級国民として国家の財産を食いつぶすだけのターンに入ったかと思うと、色々せつないわ。」

愛原「子孫が将来にわたって経済的に困窮しないように、自身の地位権力や財産を子供達に継承させたいという親心自体は十分に理解できるが、その結果、本来その地位に留まるべきでない人達までもが、半永久的に特権階級に世代を超えて滞留し続けるとすれば、残念としかいいようがないな。」

鼎「お互いにとって不幸だよね。一般大衆からみれば、生まれの違いだけで適正の有無にかかわらず自分達の上に立って、狼藉行為三昧を受け続ける人達に対して好意を持てないのは当然として。逆に望まずそういう家の御曹司となってしまったせいで、スポットライトが当たり続ける環境を強制される人達もいるだろうし。」

愛原「スポットライトが当たり続ける環境に憧れる庶民もそれなりにいるが、そうでない庶民も同様にいる。だが、それは生まれついての上級国民にも言えるのかも知れないな。」

逆沢「けど、多数派は、スポットうんぬんはともかくとして、やはり下級よりは上級を目指すだろ? 下の者が上を目指すのは当然として、上の者も下に落ちないようにあらゆる手を尽くす。もちろん上に立つことに興味を持たない下の者もいれば、上流特有の重圧から解放されて下に降りてきたい上の者もいるだろうけど、それらはあくまで少数派というか。」

愛原「健全な社会の場合は、上の者ほど、報酬の大きさに比例して責任も重くなるんだけどな。だから高い位置にふさわしい重責を背負えない無能がうっかり上に立つと、あっという間に責任を取らされて強制的に突き落とされる。少なくとも欧米先進諸国では、比較的そういう傾向が強い。」

鼎「特にアメリカの経済界は、その傾向が強いよね。高い業績をあげるトップや幹部には、日本人がびっくりする程の高給が支払われ、また抜擢のようなのも頻繁に行われる。その代わり、高い地位と報酬に見合わない成果しか上げられなければ、株主なりオーナーなりに突き上げられて、あっという間にクビにされると。」

逆沢「日本国内にある外資系企業も、比較的そういう成果主義的な傾向は強いわね。結果を出せば新入りでも、割とすぐに高給取りにされるけど、そうでなければこちらの首を切ってくるのも早いというか。」

愛原「だからアメリカ本土などでは、身の程にあった待遇を好む労働者が多い。高い給料はいらないから、その代わり休みを大目に欲しいと思ったならば、そういった職場は探せばちゃんとある。逆に日本のワーカホリック顔負けの労働者も多く、そういう層には能力や成果に応じて相応の高待遇が与えられる。但し、忘れてはならないのが、高給にはそれに見合う成果が必要で、無駄に長い時間働いても、高給取りにはなれない。また過去に高い成果をあげていても、それを継続できなければ、どんどん地位も給料も下がっていく。日本的な感じの年功序列みたいなものは、基本的に存在しない。」

鼎「日本経済が低迷してるのは、年功序列が悪い方向に働いて、ピーターの法則が強く発動してしまってるからという話もあるよね。」

逆沢「ピーターの法則ってなんだ?」

愛原「【降格のない組織の場合、組織内のあらゆる地位は、無能で占められる】という法則。たとえば新入社員は全員、営業マンから始まり、それなりの営業成績を上げた者だけが次の階層(事務職)に出世できるとする。この場合、営業マンとして有能な者は事務職に昇格し、営業マンとして無能な者だけが営業マンのまま取り残される。そして事務職として有能な者だけが中間管理職に昇格できるとすると、事務職として有能な者から順に中間管理職に昇格してしまい、その結果、事務職に不向きな者だけが事務職に取り残される。次に中間管理職として有能な者だけが・・・。」

逆沢「ストップ。その先は言わなくても分かった。中間管理職として有能な者から順に出世してその階層からいなくなるから、後には無能な中間管理職だけが取り残されるって事ね。つまり、降格のない組織の場合、それぞれの階層で無能だけが滞留する。上の例で言えば、無能な営業マンと、無能な事務職と、無能な中間管理職で運営される組織ができあがってしまうと。」

愛原「そう。世の中には、営業マンとしては無能でも、事務職・管理職・企画職・研究職・開発職として有能な者も多いだろうが、それでもそいつは営業マンとして無能であるが故に、逆に営業マンから一生抜け出せない。」

逆沢「そして営業マンとして有能な者は、出世してしまったが故に得意な営業の仕事を外され、昇進・昇給と引き替えに事務職に配属されてしまうと。で、事務職としても有能ならいいけど、そうでないなら苦手な事務の仕事ばかり今後、ずっとさせられる羽目になる。」

鼎「自分から得意な営業職に降格を願い出る事もできるだろうけど、階層制度だと、降格=給料減になりかねないから、そこが悩みどころだよね。給料が減るくらいなら、苦手でも事務職に留まり続けた方がマシという人も多いだろうし。」

愛原「年功序列制度の場合、地位=報酬なので、特にピーターの法則に当てはまりやすいと思われる。」

逆沢「地位=役割なら、そんな事にならずに済んだだろうにね。営業マンとしては無能でも、事務職として有能なら、はじめからそちらに配属させる。逆に営業マンとしての適正が最も高いなら、営業マンに留めた上で相応に高い給料を保証するみたいな感じで。」

鼎「降格というと嫌な響きだけど、役割と割り切れるような組織なら、その方が良さそうだよね。組織上、管理職は管理される側の人よりも高い地位になりがちだけど、だからといって管理職の給料を、営業マンや事務員より高くしなければならない訳では無いというか。」

愛原「プロ野球の世界とか、まさにそんな感じだな。地位で言えば、選手よりも監督やコーチの方が命令系統的には上だが、だからといって主力選手よりも監督やコーチの方が給料が高いなんて事は、ほぼあり得ないからな。」

鼎「つまり人を管理するのが苦手なスーパー営業マンの場合は、あえて管理職にはせずに、その代わり給料面や名誉的な肩書きで保証するのが、組織として一番理想的って事かな?」

愛原「もちろん指揮系統が下の方が給料が多いなんてケースは、プロ野球の世界とか、スーパー職人、スーパー営業マンといった超プロフェッショナルの世界が主で、大抵は指揮系統の高さと給料も比例はするのだが。だがいずれにしろ、給料の高さと、求められる成果の水準も、比例するのが、本来どの職業のあり方だろう。出世する程、仕事が楽になり、しかも給料も跳ね上がるという世界は、世界的にも稀なように思われる。」

鼎「けど残念ながら日本は、その稀な逆転現象が割と見られる国でもあるよね。特に天下りの世界とか。高い肩書きと給料だけもらって、実質やってる仕事はほとんどなし。不祥事やトラブルがあってもロクに責任を取らない。そんな特権階級の人達も多いというか。」

愛原「そういう国は、確実に廃れるわな。というか、だから世界ワーストランクの経済成長率を演じて、ゴボウ抜かれされまくってるのかも知れん。下の者には、過労死する程、働かせたり、結婚できない程に低年俸でこき使っておきながら、その一方で一部の者が楽して豊かな生活を享受しているならば、経済も衰退し、社会が歪んでもなんら不思議はないからな。」

逆沢「けど、そういう社会ほど、出世欲とか権力欲みたいなものは、刺激されないかな? 【若い内に頑張って出世すれば、その分、後で楽ができるから頑張ろう】みたいな感じで。」

鼎「よくよく考えたら、昭和の頃から日本は、そういう仕組みの社会だよね。【若い内に頑張って勉強して、良い大学に入れば、その分、後で楽ができるから頑張ろう】みたいな考え方も、すごく根強いし。」

愛原「報酬後払い型の社会システムだな。年功序列制度もそうだが、若い内は労働成果に比して、安くこき使う。その代わり、労働成果に応じて将来の高い地位と報酬を約束する。本来払うべき報酬を後払いにする事で、企業などは当面の運用資金を多く確保できる。右上がり経済であればある程、強力な効果を発揮する社会システムだし、実際に高度成長期には、世界に冠たる高い効能を発揮した。但し、あくまで右上がりの経済成長を永久に続ける事が前提の借金経済システムでもあるので、右上がり経済を持続できないと、全盛期を過ぎた高齢社員に高年俸を払う理不尽を受け容れるか、働き盛りの若手の年俸をさらに抑えるような理不尽を選ばざるを得なくなる。」

鼎「現実の日本経済は、全世代でまんべんなく、給料は実質デフレの一方だよね。全世代の年俸をまんべんなく抑制しているというか。」

愛原「報酬後払い型システムをできるだけ維持したい、資本家側の意思があるんだろうな。つまり【若い内に頑張って勉強して、良い大学に入れば、その分、後で楽ができるから頑張ろう】とか、【若い内に頑張って出世すれば、その分、後で楽ができるから頑張ろう】という意識を持たせる事で、社会を牽引し続けたい意図が透けて見える。頑張った馬にニンジンを与えるのではなく、ニンジンを馬の前にぶら下げる事で馬を頑張らせる(但しニンジンが最終的に馬に与えられる保証はない)社会を維持し続けたいという事だ。」

逆沢「右上がり経済で無くなった今の日本では、どれだけ頑張っても、全ての馬が頑張った量に見合うだけのニンジンが後払いされる事がないのが悲しいわね。」

愛原「下手すると、本来なら報酬を後払いしてもらえる頃には、その会社にはいられなくなってるからな。イジメ同然の待遇を受けて追い出されるか、昇給がない(=報酬の後払いは無く、事実上踏み倒される)事が確定しているので、その会社にしがみつく意味が無くなって、自発的にその会社を辞めているか。事情は様々だろうけど。」

鼎「年功序列システムを前提に、若い頃の低賃金を受け容れてきた人からすれば、定期昇給がない事自体が、裏切り行為そのものだよね。」

愛原「そういう事情もあって、年功序列システムの廃止はなかなか難しい。若い頃の低賃金を我慢してきた世代にとっては、事実上の踏み倒しにしかならないから、とても受け容れられないし。また年功序列制度から成果給・実力主義への転換といえばもっともらしく聞こえるが、実際には総人件費の抑制だけが目的で、若い世代の給料はほとんど据え置きというケースも珍しくないからな。今は非正規社員という名の低賃金枠も、絶賛拡大中だし。」

逆沢「外資系のような、昇格・降格、昇給・降給も当たり前の実績評価システムが日本に浸透するのは、まだまだ先のことかな? まぁ何でもかんでも外資系システムがいいとは言わないけど。」

愛原「とはいえ、降格が難しい社会システムが、日本経済を停滞させてる遠因になってるのは間違いないだろう。降格が難しい故、そのポジションに不向きな者ばかりがそのポジションに長く滞留してしまうピーターの法則が、綺麗に成立してしまっている。しかも日本では、【若い内に頑張って出世すれば、その分、後で楽ができるから頑張ろう】的な悪習が浸透しすぎている事もあって、本当に上の位置になるほど、楽できるようにしか見えない組織も数多い。労働内容と地位と報酬がまるで比例していない。上の立場になるほど、権力を振りかざすだけで、責任を取りたがらない。下手すると部下に責任を押し付けて、部下を叱責してそれで終わり。部下に丸投げするばかりで、真面目に仕事しない。場合によっては自分の部課の仕事内容すらロクに理解していない。だから仕事の中身も分からないままハンコを押すしかできない者すらいる。そのくせ、権力闘争ばかり明け暮れる。社内政治ばかり得意になっていく。会社としての利益を追求するより、社内のライバルをいかに追い落とすかばかり優先するようになる。また苦労して手に入れた権力を明け渡す気も無く、旬を過ぎた老害が長く居座るといった悪弊も生じがちになる。」

逆沢「日本の政治家とか、官僚とか見てると、特にそう思うわ。下っ端ほど、責任もペナルティーも重い。上に行くほど、責任を取らなくていい怪システムになってるというか。」

鼎「封建時代の貴族階級みたいだよね。貴族に成り上がれるまでは、人の数倍頑張って働いて、その結果、貴族階級まで成り上がれたかも知れないけど。貴族になってからは完全に穀潰しで、世代を超えて国家経済を食いつぶす要員にしかなってないというか。」

逆沢「頑張ったらすぐに出世できるけど、頑張るのをやめたらすぐに降格される現代の欧米流と、頑張っても出世は先になるし、最終的に出世できる保証もないけど、一度出世できたら頑張るのをやめても安泰な今の日本流の違いね。まぁ日本人は、そもそも後で楽をしたいから今を頑張るような人種だから、頑張るのをやめたら降格されるシステムには向かないのかも知れないけど。」

愛原「言っておくが、降格されると言っても、それは地位であって、それまでに蓄えた財産はそのままだぞ。一流の大リーガーやプロ野球選手が、現役の間に一生遊んで暮らせる程のカネを稼いでしまうのと同じ。成績が落ちたのに、元一流選手だったからという理由でいつまでもレギュラー固定を余儀なくされるチームより、余程健全だろ?」

鼎「でも日本の政界や大企業は、割とそんな感じたよね。かつては一流だったかも知れないけど、既に時代後れの思考に陥ってる幹部を、いつまでも辞めさせる事が出来ずにもてあましてる状態に陥っているというか。彼らにはさっさと退職金渡して、すぐにでも今の高い地位を退いて貰わなければならないのに。」

逆沢「ほんとそれ。どう見ても旬を過ぎて戦力外の政治家などが、いつまでも権力の座に居座って離そうとしないというか。まぁそんな奴らに、いつまでも鈴をつけられず、あまつさえ【まだまだボスはいけます。これからも私達を高所から指導してください】とヨイショしてゴマする奴らもいるくらいだからねー。世耕とか、萩生田とか。いつものゴマスリメンバーだけど。」

鼎「真面目に頑張ることをやめたというか、もう頑張れるほどの気力も体力も知力も無い人達が、【俺の若い頃】という名の武勇譚を振りかざしていつまでも偉そうに振る舞って、組織を腐敗させてるような社会では、落ちぶれてもしょうがないのかな?」

逆沢「しかもそんな人達が人事権も握ってるから、真面目に頑張ってる優秀な人材から出世できるとも限らない。むしろ上司の機嫌取りだけが上手い太鼓持ちばかりが出世してしまう懸念すらあるのよね。」

愛原「結果を出さないとすぐに降格させられるシステムなら、真面目に仕事をする有能な人材を昇格させないと、自分の地位も危うくなるが、結果を出さなくても降格させられないシステムだと、別に有能な人材を厚遇する意味は薄くなるからな。それよりは自分に忠実なイエスマンとか、自分のお友達とか、自分の身内とかを優先したくなるのは当然だし。逆に自分の地位を将来的に脅かしかねない有能で革新的な奴ほど、出世から遠ざけられる懸念もあるだろうな。」

逆沢「革新的な奴ほど遠ざけられ、イエスマンばかりが出世してしまうってか。トップが余程有能なら、それでもいいかも知れないけど。そうでないなら、出来の悪いトップのイエスマンだけが出世して、いずれ後を継いでの繰り返しになる訳だから、腐敗と凋落は待ったなしね。そんな出来の悪いトップを引きずり下ろし、組織を立て直せるような革新的な人間こそが出世してもらわないと困るんだけど。」

鼎「出世欲みたいなものは誰にでもそれなりにはあると思うけど、出世する為に必要な要素や、出世後に得られる環境の違いを比較する限り、日本の出世システムは、どう見ても国力を衰退させる方向にしか働いてないよね。成功してる先進各国とは真逆の方向を向いているというか。」

逆沢「まともな国なら、出世したり、高い地位を維持する為には世の中に貢献し続けるしかない。だから世の中に貢献できる人ほど、出世し、金銭も名声も得られるが、それができなければやがて地位を追われる事になる。しかし日本では、世の中に貢献できるかどうかよりも、偉い人に気に入ってもらえるかが出世の鍵になる。そして出世した後に必要なのも、社会に貢献する事では無く、イエスマンなどで周りを固めて、反動勢力による下克上を許さず、着実に権力固めできる政治力こそが最重要になる。成功する為に、社会で成功する為に必要な要素がまるで違うと。」

鼎「そういえば、ソニー生命が日米の中学生を対象に調査した【なりたい職業ランキング】というのを見て、私、すごく衝撃を受けた事があったんだけど。」

愛原「確か、これかな? 2019年度版だから割と最近か? アメリカの男子中学生は、1位、医師。2位、教師。3位、ITエンジニア・技術者。4位、デザイナー。5位、軍人か。それに対して、日本の男子中学生は、1位、YouTuber。2位、eスポーツプレイヤー。3位、ゲームクリエイター。4位、ITエンジニア・クリエイター。5位、社長。なんぞ、これ? 日本の学生は、社会のために貢献する意識、全然ねえな。」

鼎「ちなみにこちらが女の子版。こちらは比較的、日米の差は小さいよね。4位の公務員だけは、かなり日本特有らしいけど。アメリカでは0票で全くの不人気職業らしいから。」

愛原「3位~5位の部分に関しては、多分、生活の安定とか、女性でも手堅く稼げる職業というのが動機だろうな。男子中学生と比べれば現実主義的ではあるが、それでも社会に貢献という意識はあまり感じられない。」

逆沢「それに比べてアメリカの学生は、社会に貢献する意識がかなり強そうね。そして社会により貢献する事が、自分達の名誉や財産を高める事にもそれなりに気付いてる。」

愛原「対して日本の学生にあるのは、自分がチヤホヤされる事。もしくはやりたい事をやる事。社会に貢献する意識よりも、自分が気持ち良くなる事に明らかにウエイトが傾いている。もしくは社会貢献は別にして、とにかく金さえ稼げればそれでいいという認識か?」

逆沢「そもそも日本の男性5位の社長ってなんやねん? これ、職業じゃなくて、地位だろ? 設問の中身も理解できてない中学生が、日本にはこんなに多いのか?」

愛原「仕事の中身自体はどうでも良くて、重要なのはとにかく出世する事という認識が透けて見えるな。」

逆沢「中学生の時点で、既にうすうす気付いてしまってるのかねー? 日本では、世の中のために貢献する事は、名声を得たり出世できる事には必ずしもつながらない、という事を。」

鼎「悲しいけど、今の国会周り見ていると、どうしてもそういう傾向は感じちゃうよね。偉い人に忖度しないと生き残れない。偉い人に好かれた順番に出世できてしまう。悪い事をしてても偉い人や偉い人に好かれている人は守られて、逆に不正を告発できるような人でも偉い人に弓を引いたら潰される。世の中のために役立つことではなく、偉い人のために役立つ事がこの国で出世できる一番の秘訣という事に。」

逆沢「前回のテーマとは真逆の【飲み会を絶対断らない女】とやらが破格の出世をして、不祥事がバレても守られてる事がニュースになってるけど、今の日本は正しく生きるとか、真面目に生きるではなくて、偉い人のために汚れ仕事も引き受けたり、媚びを売ったりできる人が出世できるシステムなんだと、改めて思ったわ。この人自身、飲み会でもなんでも参加して、偉い人と人脈を気付くチャンスは絶対に逃すべきでないという認識のようだし、それが官僚社会で勝ち残る秘訣なのかも知れないけど。」

愛原「本来ならこの女の直接の上司である加藤勝信あたりが、もっと強い処分を命令しないとならないんだが、加藤自身が菅総理のイエスマンなのか、この女が自主返納などを申し出たという事を理由に事実上免責し、職務に精励して欲しいなどとエールまで送ってやがるからな。【記憶にない】とか今までシラを切り通してきた泥棒が、追い詰められてようやく罪を認めて盗んだカネを自ら返してきたからって、【真摯に反省してるその態度、実にアッパレ。頑張れ】みたいな態度みせて問題の早期収束を図るとか、頭おかしいんじゃないかと。」

逆沢「この加藤勝信って奴。本当に、上に媚びて出世する事しか頭に無いな。安倍にすら無能ぶりをあきれられて、西村康俊に厚生大臣としてのコロナ担当業務も奪われる程なのに。無能なのになぜかとんとん拍子で出世する、ザ・日本の典型というか。」

愛原「本人も、【常に高みを目指したい】と公言してはばからない程の野心家だし、若い頃に名門加藤家の養子に入った経緯とか察するに、昔からとんでもない出世欲の塊だったみたいだが。その割に高みを目指して、最終的に何をやりたいか?とか、政治家として何をやりたいか?みたいな国家ビジョンや大志のようなものは、まるで聞いた事が無い。高みに登って何を為すかではなく、とにかく高みを目指すだけの出世欲のモンスターなんだろうなと、正直思う。」

鼎「加藤勝信さんの養父である加藤六月さんは、元々安倍(晋太郎←安倍晋三の父)四天王筆頭の実力政治家だったんだけど。同じ四天王のライバルである三塚博さんや森喜朗さんとの政争に敗れて、安倍派を追放された悲劇の人だよね。加藤勝信さんは加藤六月さんが政争に破れて憔悴している頃に、加藤六月さんの次女と最終的に結婚して姓を加藤に改める事になるんだけど、その養子入りの経緯があまりに闇が深すぎるんだけど。」

愛原「詳しい経緯は分からんが、最初は加藤六月の長女と結婚して加藤家に婿入りする予定だったけど、その長女が加藤勝信との結婚を嫌がって海外逃亡してしまった為、最終的に次女の方と結婚して加藤家に入る事になったとか言われてもいるな。婚姻当事者の意向とか、そういうのを一切無視した中世の王族の政略結婚を彷彿させるというか、なんともスゲー話だとは思う。まぁ何にしろ、名門加藤家のお家乗っ取りに成功した加藤勝信はその後、養父の主君であった安倍晋太郎の息子の晋三に可愛がられて、加藤家としても安倍側近としての地位を回復させることになるが。」

逆沢「仕事をきちんとする事で地道に出世していくようなタイプでは無く、縁故をフルに活かして最短ルートで出世街道を爆走していくようなタイプって事か? だからご飯論法じゃないけど、国民を小馬鹿にしたようなナメたコメントばかりして無能ぶりをさらけ出し続けても、元々仕事のできるできないに重点を置いている訳では無いから、国民に嫌われようが、仕事の無能ぶりがさらけ出されようが、そもそもどうでもいいと。」

鼎「漫画の世界でも、仕事は全然できないのに、上司のご機嫌取ったり、あるいは上司の弱みを握って脅したり、力のある偉いさんの娘婿に入り込んだり、あるいは偉いさんの愛人になる事で、不当な大出世をして会社を傾ける悪玉キャラは割といるけど、まさに加藤さんはそういうキャラの経歴をそのままなぞった感じだよね。」

逆沢「この国の出世システムはどうなってんだ? USBも知らないIT担当大臣とか、コロナ担当と経済再生担当大臣が同一人物とか、夫婦別姓反対の署名に名を連ねる大臣が女性共同参画大臣に就任したりとか、もう訳分からないのオンパレードなんだけど?」

鼎「この女性活躍大臣の人も、典型的な機会主義者というか、出世至上主義者だよね。本人自身は結婚後も旧姓をそのまま使って政治活動してるくらいだから、本気で夫婦別姓反対なのかも疑わしいけど。少なくとも彼女の所属する派閥が、あの森喜朗さんの系譜だから、上司に忖度しているだけの気がしなくもないし。政治的信念が伝わりにくい点にしても、上司のご機嫌取りの為に下品なヤジ将軍買って出たりする所にしても、【飲み会を絶対断らない女】に負けない出世至上主義者的なニオイがプンプンしてるというか。」

逆沢「女なのに男性優位の男女差別に肯定的な陣営に与してる時点で、出世至上主義者か、奴隷の鎖自慢が大好きな奴隷根性の持ち主であるかの二択しかないだろうからねー。まー、ブラック企業にも、【ブラックな労働条件でバリバリ働く俺カッコいい】的な振る舞いをする社員はそれなりにいるし、そういう社員ほど(ブラック企業で)出世もしやすい点も考えたら、彼女もその類いなのかなーとも思うけど。」

鼎「不当な環境を改めようなどとは思わず、その不当な環境を受け容れ肯定した上で媚びを売る事で出世しようと考える人達だよね。オッサンに媚びない女性は出世できない時代の女性だから、オッサンに媚びる事に何のためらいもない。体罰に堪えたり、上級生からの理不尽な命令に耐えないとレギュラーになれない時代の選手だから、体罰を悪い事とはまるで認識できない旧世代のアスリートと同レベルというか。」

愛原「そういう時代後れの旧世代がいつまでも権力を明け渡さないから、日本だけどんどん時代後れになっていく。森喜朗の失言騒動で改めて思ったが、今の日本は今の時代に通用しないレベルの旧世代が、いつまでも時代に適応しているとか、まだまだ現役で通用すると思い込んで権力に固執するせいで、どんどん周回遅れにされているようにも感じる。」

鼎「過去の功績はどうか分からないけど、もう森喜朗さんと、彼を信奉する与党最大派閥森派の系譜の人達は、この国を停滞・腐敗させる癌でしかないから、速やかに引退して欲しいよね。」

逆沢「いつまでも権力を明け渡さない老害どもが悪いのか? それともそんな老害に媚びる事での出世しか考えない連中が悪いのか?」

愛原「どちらも問題だが、今の大企業の経営陣とか見てると、創業者魂をもった者よりも、典型的なサラリーマン上がりというか、元イエスマンがそのまま経営陣に収まったような感じのがかなり多そうだからな。もう鶏と卵のどちらが先かも分からないような状態になっていると思われる。あの森喜朗にしても、好きな言葉は【滅私奉公】というくらいだし、下っ端時代はそれなりに秀吉ばりの気配りのできる体育会系バリバリの忠臣キャラだったようだから、元イエスマンと言えなくもないし。主君の安倍晋太郎が衰弱して、加藤六月らとポスト安倍晋太郎の後継者争いをやり出した頃から、どんどん本性を隠さなくなってきたが。」

逆沢「なんか先輩による理不尽な命令に耐え抜いた者だけがやがてレギャラーになって、後輩に理不尽な命令を与える立場になっていく。そして理不尽な命令に滅私奉公の精神で従う可愛いイエスマンの後輩だけを重用するようになって、次の世代のレギュラーになっていくみたいな、古い体育会系の構図を感じさせるわね。」

鼎「森喜朗さんも、残念ながら現役総理だった時代から支持率は底辺レベルだったし、その後も国民人気はイマイチで、最終的には世界的にも総スカンな状態だったけど、裏を返せば、世間からの評判がどれだけ悪かろうと、世間的にどれだけ無能扱いされようと、この日本という国では、それと出世は全く関係ないという事になりそうだよね。」

逆沢「森喜朗にしても、加藤勝信にしても、その他の政治家や官僚達にしても、当人の仕事の能力は関係ない。国民からどのように思われようと、国民のために何の役に立たなくとも、あるいは国民にとって有害な存在でもあったとしても、それと出世できるか否かはまるで関係ない。この国では、USBを知らない大臣がIT担当大臣になれるように、出世は本人の能力や適性を無視した別の要素こそが重要になってくると。」

愛原「もちろん当人の学歴なり能力なりは、あるに越した事は無い。少なくとも上司の好き嫌いが反映されない段階なら、能力や実績に応じた評価がされる可能性も高いだろう。たとえば大企業の新卒採用段階においては、まだ誰が誰の上司になるかも判明してないからな。」

逆沢「けど直属の上司なり、先輩なりといった存在が現れると、能力や仕事ぶりよりも、人間関係が重視されるようになるって事ね。極端な話、偉い人に敵認定されると、どれだけ優秀な仕事ぶりを発揮しても、出世はかなり厳しくなると言うか。」

愛原「その上司が能力や実績や清廉さを評価するタイプなら、仕事ぶりさえ真面目でそれなりの成果を出していれば、少々の相性の悪さなど全く問題ないが、残業時間は長ければ長いほどいいとか、飲み会は断らないのが礼儀とか、重用するなら俺と同じ大学の者に限るとか、男に媚びる事を知らない女はどうしようもないとか、妙な信念を持っている場合は、厄介だな。どれだけ仕事で優れた成果を上げても、全く出世させてもらえないというか。下手すると仕事ぶりが優秀なほど、将来の脅威扱いされて、逆に窓際に追いやられる危険もある。」

逆沢「その結果、仕事の成果は二の次で、出世欲の強い者はどんどん上司に媚びるようになるって訳ね。下手すると、モリカケじゃないけど、背任してでも上司の歓心を買う方が重要と考える者すら出てきたり。」

愛原「背任行為には断固としてノーを突きつけられる上司に率いられた組織ならまだ救いがあるが、会社や国家にダメージを与えても、自分さえ良ければそれで良い的な人物が上に立つようになると、かなりヤバくなるだろうな。」

逆沢「残念ながら、オリンピックの経費を3倍、4倍にするような人間がオリンピックを仕切ってたり、都合が悪くなる度に【記憶にない】を繰り返すような記憶障害バリバリの官僚ほど昇進したり、この国は色々メチャクチャだからねー。機能しないクソアプリを半年も放置して、誰もまともに責任取らないとか。6回分使用できるはずのワクチンが5回しか使用できない事にギリギリまで気付かないでも、なぁなぁで済ましたりとか。信賞必罰が全く機能していないというか、上の者程、誰も責任を取らない状態になってしまってるというか。」

愛原「中世までなら、世界中がそういう世の中だったからそれでも問題なかっただろうが、今は違う。会社の業績がリアルタイムで株価などの形で反映されるような世の中だからな。経営者が会社の利益よりも個人の利益や保身を優先して、背任行為を繰り返そうものなら、あっという間に退任に追い込まれるか、もしくは会社そのものが崩壊に追い込まれる。国家の指導部が同様に腐敗しているなら、国家間競争で常に劣勢に立たされ、あっという間に他国に国力を追い抜かれてしまうだろう。」

鼎「他国の指揮官が責任をとって、より有能な人に代替わりしている中、自分達だけが絶対に責任を取らない無能指揮官が居座ったままだったら、他国との戦力差が広がる一方でも、全然おかしくないよね。」

逆沢「というか、まさにそれをリアルタイムで体感しているわ。一人当たりのGDPのひどさもそうだけど、政府が自慢にしている株価にしても、日経平均株価に強い影響を与える一部企業だけが株価面で躍進してるだけで、日経平均株価にほとんど、もしくは全く影響を与えない国内企業の面々は、総じて相変わらずの低空飛行だし。」

鼎「ファンタジーの世界でも、落ちぶれていく大国もあれば、躍進する国家なども登場するけど、落ちぶれる一方の国家は、大体こんな感じだよね。まず覇気が無く、住民自体が諦め根性。というか未来に希望を抱いていない。自分達の社会を、少しでも良い方向に変えていこうとか、世の中のために役に立ちたいと考える人達がほとんどいない。国家指導者とか富裕層の人達はもっとひどくて、今の特権的地位をどうやって守るかしか考えていない。社会のために役立つ意識なんか全然なくて、むしろ周りの者を犠牲にしても自分達の権益をどう守るかとか考えていない。そんな悲惨な状態というか。」

逆沢「伸びていく国家との決定的な差を感じさせるわね。伸びていく国家は、社会のために、みんなの為に一人一人が貢献する事が、個人の利益としても還元されるようなシステムになっている。だから利己的な出世主義者も、出世する為にはみんなの役に立つしか方法がない。善玉とは程遠い人ですら、世のため人のために働かせるシステムが、社会システムとしてできあがっている。その結果、国力も否応なく伸びていく。」

愛原「逆に衰退していく国家は、権力者を讃え媚びるような人間でないと出世できない。権力者自身も、公益には興味が無くて、自身のレガシーになるような建造物を建てたり、自身の権力を維持する事しか興味がない。」

逆沢「そんな社会だと、自分の利益の為には、他人を犠牲にしても構わない人達だらけになりそうね。上は上で政敵を排除し、権力固めをする事しか考えなくなるだろうし。下の者も讒言・流言なんでもありのルール無用の椅子取りゲームに励むばかりになりそうだし。」

鼎「もちろんそんな暗い社会でも、中には、社会のために貢献したい瑞々しい精神の人もいるけど、悪い資本家達は、そんな人達の前向きな労働意欲とやり甲斐を搾取する事しか考えてなさそうだし。東京オリンピックのボランティア募集関連を見てると、特にそう感じちゃうよ。人々の善意は、やり甲斐が枯れるまで一方的に搾取し続けるものとしか、運営者は考えてないだろなぁとも。」

逆沢「そんな善意が搾取されるだけで報われない社会でも、心折れる事なくいられる気高い人は、腐った社会を変える為の労力を惜しまない革命活動家しか残らなくなりそうね。もっともそういう革命家は、腐った権力層からすれば、自分達の権力を脅かす敵でしかないから、かなり茨の道になるだろうけど。」

愛原「社会のために貢献できる者が名声も財産も得られる世の中と、社会のために貢献したい者が枯れるまで搾取され、あるいは反権力層として追われる身になる世の中では、あまりにも正反対過ぎるわな。」

鼎「そう考えると、今時の日本の中学生の人達が、ああいう職業に強く惹かれるようになっても仕方ないと言えるのかな? 男子は、人に雇われるような職業に就いても、使い潰されるだけで絶望しかないから、どうしても自営業的な職業に惹かれやすくなるか、さもなくばこき使われる側では無くこき使う側になってやろうと考える。女子は女子で、同じ働かざるを得ないなら、自分のやりたい仕事をやるか、少しでも安定した職業に就きたいと考える。」

愛原「今でこそ安定した職業として日本で人気の公務員だが、本来は社会正義の実現者という崇高な仕事なんだけどな。相手がヤクザ者だろうが、大物政治家だろうが、ルールは決して曲げない。公平・公正に職務を遂行するのが、本来の公務員の役目。営利のために相手によって態度を変えざるを得ない事もある民間人とは、その点で決定的な差異があるというか。」

逆沢「悪いけど、それは限りなく幻想に近い、理想でしかないと思うわ。特に日本の場合は、権力者に忖度しないとどうにもならないのは、モリカケでもお馴染みだし。ぶっちゃけ公務員が権力に抗うなら、仕事を辞めるか、官房長官にスキャンダルばらまかれるか、自殺に追い込まれる覚悟が必要になる。そしてそれは国家公務員だけでなく、地方公務員でも同じ。パブリックコメントのインチキまで平気でやる自治体もあれば、特定の政治家の息のかかった少年野球チームだけに公有地を無償化で貸し出し、指摘されてもかたくなに是正しない自治体もあるし。」

鼎「別に偉い人に忖度するだけでなく、組織自体が保身の為に隠蔽や偽造を行う事も多いよね。特に警察組織では、自分達の不祥事を平気で隠して、【捜査に問題は無かった】と強弁する例が後を絶たないというか。学校組織も、平気でイジメ問題を隠蔽したりするし。」

愛原「警察や学校組織の腐敗ぶりとかみると、偉い人が腐ってるから彼らがそれに巻き込まれてると言うよりは、組織自体が最初から腐ってるとしか思えない事例も多いよな。仮に上に立つ政治家達が清廉だったとしても、彼らは自主的に不祥事を隠蔽するだろうというか。」

逆沢「まぁ組織ぐるみの隠蔽は、戦前の軍部でも当然にあった、ある意味、日本のお家芸だから、そう簡単に撲滅はできないと思うけどねー。」

鼎「日本人は、誰も責任を取らずに済ませたがる点で、突出してるよね。あるいは連帯責任という形で、無理矢理にでも責任を分散させたがるというか。」

愛原「以前、現場猫のネタでも触れたが、迂闊な責任の分散は、みんなが無責任になるだけだから、危険なんだけどな。」

鼎「やはり責任の所在を明確にしたシステムに変えていかないといけないよね。そして、責任の重さに応じた地位と報酬を保証するシステムに改める。難易度の高い業務(責任)を全うできる者には、それ相応の高い名誉と報酬を与えるべきだし。名誉と報酬ほしさに、身の程知らずの難易度の高い仕事を請け負った者は、相応の形で責任を取って貰わざるを得ないだろうし。もちろん重責を担えない者、担う気のない者には、その仕事を拒否する権利もある。その代わり、それ相応の名誉と報酬で妥協せざるを得なくなるだけで。そんな社会に変えていかないといけないというか。」

逆沢「まぁ、責任を取る気のない奴が、人より上の地位に居座って、不幸をまき散らすのは私もノーサンキューね。過去にどれだけ大きな功績をあげていようが、それは責任も取れない(or取る気も無い)のに高い地位に居座り続けていい理由にはならないというか。」

愛原「若者が希望を持てるような世の中に変えていく必要があるわな。責任感も実力もある者が世の中を牽引していく事で、人々が自信と希望を持てる社会に変えていく。世の中に貢献し、責任を果たせる者が正当に評価される世の中に変えていく。責任をみんなで分かち合うなんてのは、美談では決して無い。それは国民総無責任化計画そのものだ。」

鼎「上級生になった時に下級生を酷使する為に、上級生から受ける理不尽な要求にも堪え忍ぶ的な悪習も、速やかに立つ必要があるよね。後で後輩をイジメる権利を得るために、今は先輩からのイジメに耐える的な不幸の連鎖にしかならないし。【後で幸せになる為に、若い内に勉強に励む】的な思想の延長かも知れないけど、そういう思考をはき違えると、後で公金を私的流用する権利を得る為に、今は上司の公金私的流用を見て見ぬふりするみたいな、最悪の国民総背任社会にもなりかねないだろうから。」

逆沢「【後で自分も天下りで甘い汁を吸うために、先輩の天下りを見て見ぬふりする】とか、【後で自分の村の無駄な公共事業を支持してもらう為に、今はあの村の無駄な公共事業を支持する事にする】ようなものね。そんな事を許すから、凋落に歯止めがかからなくなるだけというか。」

愛原「将来のために若い内から努力するとか、下っ端の内は我慢する事が間違いとまでは言わないが、将来、怠惰でわがままな毎日を実現するために我慢するというのでは、あまりに動機が不純だし、社会にとっても害悪だからな。【文句があるなら偉くなってから言え論者も中にいるが、偉くなるための条件がまともじゃないなら、偉くなる前に文句を言わざるを得ない。偉くなるには、悪い上司を支持して、悪事を見て見ぬふりしたり、悪の片棒を担がないとならないというのなら、偉くなってしまった頃には、既に自分自身も悪事にまみれた【人の悪を糾弾する権利もない】ような、【お前が言うな】とツッコミされるような人間に成り下がってしまってるだろうからな。」

鼎「モリカケの理財局の件にしても、下の人間が理不尽な佐川さんらの命令を拒否するのは至難だよね。とか言って命令に従ったら、共犯になってしまうし。佐川さんからの理不尽な命令を全て拒否した上で、佐川さんや、その息のかかった後継の上司らに認められて佐川さんとその共犯達全員を告発できる程に大出世しようとしても、そのビジョンが全く見えないというか。」

愛原「辞めた上で告発するか、前川文科事務次官のようにかつて共犯だった事を認めた上で告発するか、命を賭けて告発するか? まぁ告発しても、もみ消されるなどして思い通りの結果が出ないリスクも考えると、難易度は相当高いわな。【文句は偉くなって言え】なんてセリフは、俺はそんな場面で使いたくないわ。」

逆沢「そうでなくとも悪人は、周りの人間を共犯にしたがるからねー。部下をイエスマンで固めたがるのも、共犯で固めたいからだろうし。共犯になった以上、偉くなった後で上司の悪事を暴露しようとしても、自分にもブーメランになってしまうから、それもできなくなるし。」

愛原「そういう事。腐敗した社会が、なかなか自浄能力を発揮できないのはそういう事情がある。イエスマンを演じられない清廉な者は、そもそも出世コースから外されやすいから、腐敗社会では出世自体が難しい。とかいってイエスマンを演じて、悪人の手伝いをしてしまったら、後から悪人を告発する難易度が一気に高くなる。悪人同士でも義理人情はあるから、長い期間関わることで義理や人情ができてしまうと、コイツは社会の敵と内心で思っていても、矛先が鈍りやすくなるというのもあるしな。」

鼎「【文句があるなら偉くなってから言え】論者に従って、出世する為に悪の片棒を担いでしまったら、ミイラ取りがミイラになってしまう。そうではなく、悪い権力者に嫌われることになっても、節度を守って生きる配慮が、腐敗した世の中を変えるには不可欠という事かな?」

愛原「悪人に媚びないと出世できない世の中になってから、世の中を正そうとしても難易度が高いから、そうなる前に自浄作用を発揮できれば一番なんだけどな。歴史的にも、手遅れレベルで腐敗が進行してしまった社会は、流血を伴う革命か外圧くらいしか、立て直しの方法がなくなるからな。」

逆沢「だったら、やっぱり自分達の保身しか頭にない既存の支配層と、そんな支配層に媚びて出世する事しか考えてない旧世代のイエスマンどもを、まずは急いで社会から排除していく必要がありそうね。」

鼎「なんで保身第一の権力者や、ゴマスリキャラが嫌われやすいのか、改めて分かったかも。社会を腐敗させる。真っ当な人が報われない。自分の事しか考えないずるい人達だけが成功するような、生産性のかけらもない絶望的な世の中しか、もたらさない存在だからだよね。保身第一の悪い権力者がいつまでも椅子をどかないから、いつまでも真っ当で有能な人物が指導的な立場を担えない。ゴマスリがさらにそんな悪い権力者をおだて正当化して、さらにその腐敗権力の強化に荷担するから、さらに状況が悪化する。悪い権力者自身も、何とかして悪い権力者を退陣に追い込もうとする清廉な人よりも、悪い権力者の権力をさらに強化してくれるゴマスリの方を出世させてしまうから、ますます状況が悪化する。完全に負の連鎖というか。」

逆沢「少なくとも、人様に暴行や恐喝を繰り返すような権力者の二世どもが、大きな顔をして振る舞うような世の中は、ノーサンキューね。そういうキャラは悪役として最後に落ちぶれていく分にはアリだけど、そんな悪玉キャラが最終的に常に庇護されて、いつまでも大きな顔してのさばるような物語は、さすがに御免というか。」

鼎「彼らには彼らの言い分があるだろうけど、親の七光りのおかげとかではなく、自分の実力が正当に評価される世の中であって欲しいよね。仮に成功しても、親の七光りのおかげと言われたら喜びも半減だろうし。」

愛原「という訳で今回は、地位と、それに伴う責任という視点から、社会としての将来性について触れてみた。地位の高さと責任の重さは、車の両輪のようなもので、両者のバランスが取れてこそ、社会も上手く回転する。地位の高さに見合う責任が取れない者が居座れば、社会はどんどん疲弊・腐敗していくし、地位の低い者に負担や責任を押し付けるような世の中も同様だろう。」

鼎「【後で楽をするために、今を頑張ろう】とする人も多いけど、高い地位で好き放題する為に頑張るとか、高い地位で好き放題してる人の為に、低い地位の人が忍従するような世の中であってはならないよね。」

逆沢「高い地位、高い報酬を希望するなら、それに見合う成果を上げろという、ごく当たり前の話でもあるけどね。別にこんな長々話を引っ張らなくとも。」

愛原「その当たり前の話が、当たり前に機能すれば、それだけでも希望にあふれた社会に近づけるんだけどな。出世欲自体が悪いわけではない。人一倍、働く意欲と能力があるなら、働きたくても働けない、それだけの能力の無い人に替わって、そういう人達の分もバリバリ働いてくれれば、社会全体にとってもプラスになる。だからそういう人には、しっかりと地位と報酬も与えて、労働成果に応じて厚く報いてあげればいい。逆に自分の出世や権力維持のために、他人の足を引っ張ったり、成長を阻害する者はノーサンキュー。本当にたったそれだけの話。」

鼎「ずるい人でも大きな成功をしたければ、世の中の役に立たざるを得ない世の中と、真っ当な人でも悪い人に媚びざるを得ない世の中では、絶対に前者の方がいいよね。」

愛原「そうでなくとも今の日本は、少子高齢化で年々リソースが限られつつあるからな。悪い権力者に媚びたり、悪い権力者のレガシー作りにリソースを割く余裕はない。出世できるくらい有能な人間のリソースは、悪い貴族の権力維持や、悪い貴族との接待やなれ合いに割かれるのではなく、社会全体に還元される方向で発揮されるべきだろう。周回遅れレベルの時代後れの権力者をいつまでもヨイショしてサポートするのではなく、そんな老害は速やかに鈴をつけて退場させる。もちろんそんな老害の権力をいたずらに引き延ばした、悪しきイエスマンもセットでな。」

鼎「私利私欲のためにみんなに嫌われてもどす黒く出世や成功を目指すのではなく、自分の出世と成功が、結果的に多くの人の幸せにつながるような生き方ができたらいいよね。」



























過去のたわごと 
2021年 2月14日 娯楽産業  1月31日 名君・名宰相
1月17日 選別(トリアージ) 1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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