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愛原様のたわごと(21年6月20日)






愛原「【職に貴賤はない】という格言があるが、お前らは正直どう思う?」

逆沢「職業差別を正当化したくないという理由で、とりあえず賛成かな? 小難しい理屈は抜きにして、私の精神衛生上、そっちに与した方が気が楽だから。」

鼎「でも、現実問題として、職業による差はあるよね。就く職によって、仕事の難易度も、報酬の多寡も、世間の評価も、明らかに差があるというか?」

逆沢「けどそれは、職業差別を正当化していい理屈にはならないんじゃね? 犯罪が無くならないからといって、犯罪を正当化していい理由にはならない。悪人が減らないからと言って、悪を正当化して良い理由にはならない。イジメやパワハラが無くならないからといって、イジメやパワハラを正当化して良い理由にはならないのと同じで。」

鼎「けど、より困難なお仕事に従事している人に対して、相応の敬意や対価を払うのは、当然の話な気もするよ。誰にでもできる楽な仕事をしても、特殊なスキルを持っている人にしかできない難しい仕事をしても、もらえる報酬が同じだったら、それは逆におかしい気もするし。」

逆沢「それは職業差別の問題とは、全然違うんじゃね?」

愛原「具体的にどう違うんだ?」

逆沢「うーん。感覚的なものだからよく分からないけど・・・。とりあえず、【結果の平等】論者じゃないから、私は。【機会の平等】なら支持するけどね~。」

鼎「他人の権利を侵害するような真似でもしない限りは、一定ライン以上の生活水準は誰に対しても保障してしかるべきだと思うけど、それ以上に関しては、出した結果の差に応じて、報酬の差はあってもいいという感じかな?」

逆沢「そ! まさにそんな感じ!!」

愛原「その論理だけなら、とりあえず職業差別とは無関係だな。同じ職業についてても、出す成果に応じて、もらえる報酬に差が付く事自体は、職能による格差であって、職業による差別とは全然関係ないから。プロ野球選手の年俸にばらつきがあるのが当たり前なのと同じというか。」

逆沢「職業差別というのは、個人の職能とは全く別次元の部分で起きる、理不尽な待遇を指すものといえばいいのかな? 社会で必要な職業とされているにも関わらず、業界全体として労働条件があまりにひどすぎるみたいな。」

鼎「けど、そういうのは何で起こるんだろうね? 需要と供給の論理とか、等価交換の原則とか、神の見えざる手理論でいえば、必要とされているだけの需要がある職なのに、不当な対価しかもらえないなんて、どう見てもおかしいんだけど。」

愛原「独占・談合・規制などの要因が効いているんじゃないか? と、俺は思ったりもしてるんだけどな。」

逆沢「独占? 談合?」

愛原「そう。これが前回取り上げた原始共産制的な経済システムを崩壊させる最大の要因。たとえば市場に有り余るはずの食糧があれば、供給過剰になって、本来、食糧の相場は相応に下がるはずだろう。しかし特定の誰かが、そのあまり余ってるはずの食糧を全て独占したら、どうなるか?」

逆沢「その食糧の価値は、当然つり上がるわね。それも青天井に。人間は食糧がないと生きられない以上、その食糧を誰かに独占されたら、人々はあらゆるものを対価にしてでも、何とかしてその独占者から、食糧を分け与えてもらおうとするだろうから。」

愛原「そういう事。この地球上に、どれだけ食糧が有り余っていたとしても、もしも誰かが独占なり、談合なりの手段を使って、その地球上にある全ての食糧を囲ってしまったならば、食糧の価値は必ず暴騰する。」

鼎「食糧とか地球とか、そんなスケールの大きい話をしなくても、ダフ屋や転売屋の話をするだけでも、独占の恐ろしさは十分に伝わると思うよ。」

逆沢「ああ、ダフ屋や転売屋が、チケットの買い占めをするだけで、そのチケットの価値が暴騰しても何ら不思議はないからね~。」

鼎「欲しい人全員に行き渡る程に、たくさんの数のチケットを主催者が用意したとしても、もしも誰かがそのチケットを買い占めてしまったら、やっぱりそのチケットの価値は高騰するよね。買い占めさえ起こらなければ、欲しい人全員に定価でチケットが行き渡るはずなのに、誰かがそのチケットを独占してしまったせいで、余る程あったチケットが全然足りなくなってしまうから。」

逆沢「独占って、怖いわね~。もしかして桃太郎電鉄で、特定の駅の物件を買い占めると得られる収益が倍増するのも、その独占効果って事か?」

愛原「多分そうじゃないのか? 昔の桃太郎電鉄シリーズでは、出雲で出雲そば屋、盛岡でわんこそば屋、新潟で水田などを買い占めるのが定番戦略だったが、多分電鉄会社がその地域での独占営業権を掌握してしまったんだろうな。【盛岡のわんこそば屋の営業権は、我が電鉄会社が全て掌握しました。なので盛岡では今日以降、我が社の許可のないわんこそば屋は全て営業禁止です。】みたいな感じで。」

逆沢「おいおい。つまり桃太郎電鉄の世界では、ある日突然、岩手のわんこそばも、新潟の米も、特定の電鉄会社の許可なく、作ってはいけなくなったりするって事か? それってヤバ過ぎだろ?」

鼎「昔なら、お上が塩の経営権を独占したとか、色んな話も聞くけど、さすがにそういうのは自由競争社会ではあって欲しくないんだけど。」

愛原「残念ながら、現代でも至る所にあるんだよなぁ。独占ってのは。」

鼎「一番メジャーなのは、許認可権を振りかざす、お上主導の独占だよね。加計学園の件を始めとして。」

逆沢「塩の専売をやってた頃と、実はほとんど変わらないって事か? 公営がお友達企業による民営に変わっただけで。」

愛原「学校のような教育機関は、経営姿勢でも特に模範的であって欲しいんだけどな。けど実際には、理事長の息のかかった企業への業務委託みたいなものは、そこらじゅうにある。公立でありながら、制服や教科書なども、特定のお店でしか買わせないみたいな例は多いし。」

鼎「外国なら、教科書とか、絶対に必要なものは、そもそも無償であったり、あるいは買わなくても借りる事で代替できたり、そういう風になってる国も多いのに・・・。なんで決められた店での購入を強制されるのかな? 全然自由競争じゃないよね。」

逆沢「それ以前に、悪徳葬儀屋とかがよくやるような、99%以上の客にとって【絶対に必要なオプション】自体をやめろと思うわ。絶対に必要なものなら、始めから基本価格に入れろと。学校なら最初から学費の中に含めろと。学費を別に取りながら、絶対に必要なものを別途費用扱いにされると、詐欺にしか見えへんねん。」

愛原「まぁ、この国は、昔から年金だの介護保険だの、税金とは別枠だけど、実質税金と変わらないものが、やたら多いからな。表向きの額を安く見せて、実際にかかる費用はその数倍なんてのは、何も東京オリンピックに限った話では無い。」

鼎「高卒資格とかもそうだけど、取得するのもしないのも自由というスタイルを形だけ取りながら、99%の人にとって事実上強制みたいなのは正直やめて欲しいよ。」

逆沢「自動車学校とかも、そんな感じだしね。10年以上、日常的に車を運転してきたベテランでも、何らかの事情で運転免許を失効したら、免許の再取得の際に自動車学校通いを事実上、強制されるみたいな話も聞いた事あるし。建前上は、自動車学校を経由しなくても、ぶっつけ本番で実技試験に合格するルートもあるけど、そのルートで合格できる人はほんのわずからしいから。」

鼎「自動車教習所は、警察OBが幅を効かせていて、交通安全協会なんて目じゃないレベルの巨大利権らしいから、警察は自動車教習所を通さない人間による運転免許取得を極力認めないなんて言う人もいるようだけど、実際はどうなのかな?」

愛原「大学でも、自分が書いた本を買わない生徒には、なんだかんだもっともらしい理由を付けて、絶対に単位をやらないみたいな強欲教授がそこそこいるようだが、それと同じ闇を感じるな。」

逆沢「サービス残業に応じないと、なんだかんだ理由を付けて、最低扱いの査定にするブラック企業みたいなものね。」

鼎「選べる自由があるように装いながら、実際には選ぶ自由を与えないというのは、すごく卑怯だよね。無理矢理強制されたというなら、こちらも訴えようがあるけど、あたかもこちらが自発的に選んだように見せかけることで、こちらに責任を押し付けるというのは。」

逆沢「とりあえず東京オリンピックの学徒動員も、やめて欲しいわ。ボランティアに参加するのも、観覧に行くのも自由という体裁を装いながら、実際にボランティア参加を断ったり、観覧を拒否すると、冷たい視線を浴びせかけられたり、別のもっと面倒くさい課題を押し付けられたりするようなのだけは。」

愛原「まぁ東京オリンピックうんぬんの件はおくにしても、【事実上、必ず買わなくてはいけない商品・サービスを独占的に扱う】お店は、強いわな。少々、ぼったくっても、相手はしぶしぶでもそこで買わざるを得ないわけだから。」

逆沢「だから、独占は強い。許認可権は強いって事ね。特定のお店しか、その商品やサービスを扱ってないとするなら、少々ぼったくりでも、殿様商売でも、相手は必ずそれを買ってくれるってことで。」

鼎「だから役所は、許認可権を容易に手放さない。許認可してもらう為に、役所詣でを繰り返す企業も後を絶たないという事かな?」

愛原「大銀行などでもMOF担とかいって、役所の御機嫌取りに特化した部署すらあったくらいだからな。大企業になるほど、東京に本社機能を移したがる大きな理由の一つも、霞ヶ関との距離と無関係ではないらしいし。まぁ各企業は、天下りを大量に受け容れても許認可権を持つ役所の御機嫌を取りたがる。役人は役人で、許認可権を盾に、天下りできたり、その他色んな利権が得られる訳だから、そりゃあ許認可権だけは手放そうとしないわな。」

逆沢「日本経済が低迷してるのは、連中が許認可権を餌に私腹を肥やしたり、自由競争を阻害してるのと無関係で無関係ではなさそうね。」

鼎「そう考えると、安易な免許制度というのは、経済の健全性という視点では、避けたいところだよね。加計学園じゃないけど、許可を得た特定の誰かしか商売できないような状態が当たり前になったら、適正価格も何もない、ただ権力に上手くすりよった者から順に私腹を肥やせるだけの、不幸な世の中になってしまうから。」

逆沢「誰でも商売できるような世の中になると、ボッタクリバーや悪徳リフォーム屋を筆頭として、クソまずいラーメンしか出さないような出来の悪いお店も乱立しかねないから、むしろボッタクリバーや悪徳リフォーム会社やまずいラーメン屋が営業できなくなるように、むしろ行政による監視と規制を強めるべきという主張をする人もいるかもしれないけど・・・。ただ、規制や審査をする側の人間が、そもそもまともな保証はどこにもないからね~。官僚OBや警察OBじゃないけど、私腹を肥やす為に許認可権を振りかざす連中も後を絶たないし。そのくせ違法建築とか児童虐待も、全然監視追いついてないし。真っ当な監視目的ではなく、ただの利権の手段にしかなってないというか。」

愛原「つうか、塩の専売がまかり通っていた時代から、お上による規制は、消費者の保護が目的というよりは、自分達の利益の独占がむしろ主目的だったからな。」

鼎「ファンタジーの世界でも、賄賂次第でどうにでもなる小役人がはこびってるよね。怪しい者を通さない門番ではなく、賄賂を払わない者を通さない門番さんとか。賄賂をたくさん持ってくる悪徳商人ばかり便宜を図って、賄賂を一切納めない真っ当な商人には難癖つけて嫌がらせしかしない悪代官キャラとか。彼らが持つ許認可権は、社会の安全のためでは無く、彼らの小遣い稼ぎにしかなってないというか。」

愛原「規制が必要なのは、民間の商売に対してでは無く、許認可権を振りかざす役人や政治家の方かも知れんな。」

鼎「仮に役人や政治家による許認可権を容認するにしても、それは決められた人だけが商売できる方向ではなく、ルールを破った人とか、水準に達していない人だけを排除する方向に限定して欲しいと思ったかも。原則は自由。加計学園のような、時の権力に認められた所だけが商売できるシステムでは無くて、むしろ加計学園みたいにズルをしたところ以外は、どこでも商売可能にした方がより自由競争が活発化して、良くなりそうな気もするし。」

逆沢「医師とか、飛行機のパイロットとか、人命に深く関わる部門以外なら、もっとフリーにしていいと思うわ。少なくとも利権まみれになるくらいなら、民間による自由競争にもっと期待したいというか。」

愛原「あいにく自由競争は、そんな綺麗なものじゃない。むしろ規制なき自由競争が自由を奪う事も珍しくないぞ。去年の7月5日のたわごとでも触れたが、フリーダムな自由は、自由を奪う自由すら行使可能な危険な自由だからな。独占の概念についても同様で、誰も手を尽くさない場合、ダフ屋や転売屋の類いは、勢力を強めても弱まる事はないだろうからな。」

逆沢「独占できたら儲かるという構図がある限り、誰もそれを妨害しなければ、独占したがる奴は絶対になくならないってか。」

鼎「そういえば最近は、プロ野球中継も、独占中継ばっかりになってしまったよね。昔は、サンテレビと毎日放送や関西テレビやNHKなどで同時に阪神戦中継みたいなのも、割とあったはずなのに。」

逆沢「あー、分かる。どこの局も、独占中継ばかりやりたがるようになったから、資本力に劣るサンテレビの中継が昔に比べて激減して、本気で残念だわ。じゃあ資本力に勝る他のテレビ局が、サンテレビより質の高い中継をするかと言えば、むしろ逆だし。特に、サンテレビ以外の民放は、試合途中でも時間が来たら強引に中継を打ち切るのが最悪というか。コマーシャルもサンテレビと比べて多いし。下手すると試合が動いてる最中にも平気でCMぶっ込むし。訳の分からんタレントをゲストに呼んで、野球に関係ない番宣やり出す事すらあるし。お前ら、大迷惑やねん。」

愛原「独占を認めたら、質が上がるなんてのは、とんでもない幻想だ。多くの場合、むしろ逆になる。質を下げても、そこしか選択肢が無いなら、それでも客は受け容れるしかなくなるからな。」

鼎「複数の選択肢があれば、客はその中でもっとも質の高いお店を選ぶ事ができるし、お店は自分のお店を客に選んでもらう為に工夫も努力もして質の向上も図るだろうから、良い意味で社会の発展がすごく期待できるよね。けど独占されてしまうと、そういう質の向上の努力をする必要が無くなって、逆に手抜きとか、ぼったくりも横行しそうだし、そうなると社会も衰退と腐敗の一途をたどりそうで、すごく嫌だと思ったかも。」

逆沢「けど昔と比べて、独占中継が当たり前の世の中に変わったという事は・・・。」

愛原「番組の質の向上を目指すよりは、資本力にものを言わせて、とりあえず独占の構図を作り上げて、その上で質も下げて客からボッタくる事で利益を最大化した方が手っ取り早いと、各局が判断したという事だろうな。」

逆沢「ひでえな。もう独占中継とか、法律で禁止しろよ。独占禁止法とかを改正して。」

愛原「独占は、本来なら余っているはずの品を品不足にする事で、不当に価格をつり上げる経済の破壊行為そのものだが、同様に悪質なものが談合だな。」

鼎「談合は、談合する事で事実上の独占(寡占)状態を作り出せるから、根っこは独占と全く同じだよね。」

逆沢「田沼意次の支持者とか、与党支持者を中心に、談合の正当性を声高に主張する層も、それなりにはいるけどね。この国には。」

愛原「ダフ屋や転売屋は許せないという割に、談合はいいというなら、それはタチの悪いダブスタ以外の何者でも無いわな。買い占めて相場をつり上げるのも、グルになって相場をつり上げるのも、消費者から見たら実質全く同じなのに。」

鼎「けど談合を潰すのは、独占を潰すよりも、実際にはかなり難易度が高いよね。」

愛原「談合するような組織は、抜け忍狩りも平気で行うからな。中世のギルドなんかが典型だが、彼らは、組織を抜けようとする会員や、組織に属さない同業者をあらゆる手で叩きつぶそうとするからな。」

逆沢「せっかく談合する事で価格の釣り上げに成功してるのに、組織に属さない誰かがそれより安い相場で商売を始めたら、高値で商売している談合したグループの店に客が寄りつかなくなって大ダメージだからね~。そりゃヤクザ者に嫌がらせさせても、徹底的に排除しようとするわ。」

愛原「談合がヤバいのは、それに属さない者への暴力性だ。これは同業者だけでなく、その他の取引先。客。その他全ての個人・組織にも、向かっていく。」

鼎「ギルドなどの談合組織が、客に対して不当な価格のつり上げをやるのはお馴染みだけど、それは客以外にも同様に向かうって事かな?」

愛原「当然。まずは、全ての取引先に向かう。こちらの言い値でないと、モノを買ってあげない。こちらの言い値でないと、モノを売ってあげない。こちらの言い値でないと、労働者として雇ってあげない。組織に刃向かうようなら、街に住めなくしてやるみたいな事も、場合によっては平気でやってのける。じゃあそんな糞ギルドに所属しないお店と取引しようと思っても、そんなお店はギルドの嫌がらせ(ヤクザ者による妨害もあれば、田沼意次的な公権力による妨害もある)によって大体駆逐されている。また、そういう談合組織では、不正もズルも手抜きもパワハラもはこびるような、ブラックな職場になりやすいが、それを告発しようとしても、周辺から圧力がかかって潰される可能性が高い。同業者も役人も、みんなグルだからだ。」

逆沢「ミートホープの時も、そんな感じだったわね。不正を正そうとした労働者が告発しようとしても、告発を受け取るべき役所が握りつぶしまくって、何年も進展しなかったとか。」

鼎「昔、後藤又兵衛という武将が黒田家から去って浪人となった際に、黒田家当主である黒田長政が奉公構のお触れを出して、あらゆる武家に対して後藤又兵衛を雇わないように圧力をかけたという話があったけど、そんな感じかな?」

愛原「ともかくそういう談合が蔓延すると、需給を無視した不当な相場が形成されやすい。社会に必要とされているにも関わらず、不当に賃金が安いとか。」

逆沢「どれだけ同業間で転職を繰り返そうが、待遇に差が無い場合は、そういう暗黙の了解による談合というか、連帯がどこかで存在している可能性が高いという訳ね。」

愛原「独占にしろ、談合にしろ、こういうのは社会が何らかの形で抑制しないと、必ず起こる。自由社会であっても起こるというか、自由だからこそ起こるという側面すらある。Rimworld的な原始共産制が正しく機能しているならば、人が消費する分より食糧の生産量が多ければ、絶対に飢えることは無いが、残念ながら独占や談合を企む輩は必ず出る。その結果、モノは余ってるのに、物不足に陥るという怪現象が起きたりもする。」

逆沢「【過去最高益なのに賃金は下がる一方】とか、【労働力不足の業界なのに労働者の賃金は上がらない】とか、そういう怪現象が起きるのも、一部の人が利益を囲ってしまってるからという事ね。」

愛原「本来の形の経済は、必ず等価交換であり、かつウィンウィンとなるものだ。【私の商品を買ってくれてありがとう】、【私が欲しい物を売ってくれてありがとう】、【私を雇ってくれてありがとう】、【私の為に働いてくれてありがとう】、という関係だな。だから経済活動の活発化は、そのまま幸福の増大にも必ず貢献する。だが、そこに独占や談合。権力者による不当な介入などが加わると、その経済活動が不幸を増大させる要因になる。」

逆沢「【誰かが買い占めたせいで、不当に高い値段で買わざるを得なくなった】とか、【本当なら色々選べるはずなのに、低質なものしか市場に出なくなったので、それを受け容れざるを得なくなった】とか、確かに不幸ね。」

鼎「もっとも、人を不幸にする商売というのは、たまに存在するよね。たとえば今、話題になってる東京オリンピック関連もそうだし。IOCやJOCやそのスポンサーらが利益を最大化するには、多くの人の反対を押し切ってでも、できるだけたくさん観客を入れて、できるだけ完全な形で開催するしか無い訳だから。」

逆沢「本来は、人を幸せにするのが経済の役割なのに、人を不幸にする経済活動って何やねんって思うわ。それ、犯罪行為と変わらんだろと。」

愛原「まぁ、反社会的な経済活動というのは、大体そんなものばかりだわな。泥棒は、人から物を盗むことで生計を立てているともいえるが、仮に泥棒という名の職業があるとすれば、それ自体が反社会的な職業といえなくもないし。」

鼎「冒頭で【職に貴賤はあるか?】という話をしたけど、仮にあるなら、泥棒という職業は、賤側の筆頭に当たりそうな職業だよね。誰からも嫌われて、軽蔑されて、憎まれて当然の職業というか。」

逆沢「けど世の中には、儲けたら勝ちみたいな思想の人もいるけどね。政治家でもいるでしょ? 倫理的に問題はあっても、違法行為でなければ何をしても構わない。捕まらなければ何をしても構わない。バレない犯罪は犯罪じゃ無い。限りなくブラックでも、証拠となる文書を徹底的に廃棄して証拠不十分で逃げ切れば、誰からも咎められる筋合いはないというスタンスの人達。そういう人達からすれば、泥棒という職業であっても、十分に稼げて、かつ捕まらずに逃げ切れる算段があるなら、貴賤の貴側のような気もするけどね~。」

鼎「そういう人達からすれば、どれだけ社会のために役に立っても、朝早くから夜遅くまで休み無く働いても、時間当たりの報酬や、年収が低い仕事の従事者は、みんなから軽蔑されても仕方ない賤側の人達という事になるのかな? できれば避けたい職業の筆頭というか。」

逆沢「そうなるんじゃないの? 逆を言えば、どれだけ人を傷つけて、人を困らせても、人よりたくさん儲ける者は正義。独占したあげく、低品質な者をぼったくり価格でばらまいても。労働者を劣悪な環境で低賃金でこきつかっても。その結果、よりたくさん儲けられるなら正義、みたいな。」

鼎「それって自分もみんなも幸せになった頃の経済システムと、全然真逆だよね。他人を不幸にするほど、自分の幸福につながる経済システムなんて。」

愛原「前者が等価交換による互助的な経済システムなのに対して、後者は収奪による経済システムという事なんだろうな。いかにして効率的に相手から財を奪うか? そういう視点になっている。だからみんなの食糧を独り占めして、財を成そうとか。自分の職権を振りかざすことで、財を成そうという発想になる。従業員をできるだけ、安い賃金で働かせる。もしくはボランティアで働かせる。そうする事で利益を可能な限り最大化する。お互いに得をするのではなく、いかに相手に損をさせるかが、重要になる。ゼロサムゲームになっている。だから需要と供給の関係がそもそも成り立たなくなっている。」

鼎「等価交換の原則や、需要の供給の法則が正確に成り立っていれば、そもそも割に合わない仕事自体がなくなるはずだよね。【しんどい仕事なので、誰もやりたがらない】→【労働者の供給不足が起きる】→【供給不足の為、労働者の賃金が上がる】→【賃金が上がった為、従事する労働者が増え、供給不足が解消される】みたいな感じで。」

愛原「けど、誰かが権力や武力や財力などを行使して、それをねじ曲げようとする。中世なら、奴隷階級や賤民階級の者に糞尿の始末とか、皮革業など、誰もがやりたくない仕事を押し付けるような感じでだな。本来なら、誰もやりたくない仕事を引き受ける者に対しては、相当に高い報酬を払うべきなのだが、彼らを半強制的にその仕事に縛り付ける(=他の割の良い仕事に従事させない)事で、誰もやりたくない仕事を低賃金で押し付ける事が、可能になってしまうのだ。」

逆沢「職の貴賤は、そういう風にして起こるものなのかもね。労力の割に報酬の少ない割の合わない仕事が嫌われるのは当たり前。しかしそういう割の合わない仕事を、低階層の人達に無理矢理押し付ける事で、職の貴賤というか、職業差別が起こる。あの人は、あんな割の合わない仕事をするしかない残念な人だとか。あの職業は、大変な割に見返りも少ない残念な職業だ。みたいな感じで。」

鼎「つまり職の貴賤というのは、費用対効果と連動しているという事かな? 楽して稼げるような仕事は、多くの人に好まれ尊ばれる。大変な割に稼げない仕事は嫌われるし、場合によっては軽蔑されるみたいな。」

愛原「需要の無い仕事にしがみついた結果、労力の割に稼げないとするなら、これは仕方ない。江戸時代ならともかく、現代で藁草履を売るようなものだから。しかし需要があるのに、労力の割に稼げない職業があるとするなら、誰かが労働者に与えるべき報酬を中抜きしている。奴隷を使役している雇用主か? 客か取引先か? 許認可権を振りかざす役人どもか? 色々あるだろうけどな。」

鼎「等価交換の原則や、需要と供給の法則が正確に成り立つような、本来の経済システムに戻していかないと駄目だよね。労力やリスクと報酬が等価で釣り合うような。」

逆沢「職に貴賤があるとすれば、大変な割に儲からない仕事が軽蔑されるのではなく、人を不幸にすることで儲ける仕事こそが、軽蔑される方向に転換していかないと駄目かもね。」

愛原「というか、許されないわな。人を不幸にする金儲け自体が。軽蔑されるべきのみならず、存在自体を許されるべきではない。泥棒。詐欺。賄賂による不正の容認行為。許認可権を始めとした利権による私財の収得行為。独占・談合による不当な相場の操作行為。その結果発生する低品質サービスの蔓延も含めて。」

逆沢「許認可権を振りかざして私腹をむさぼる役人どもも、そういう連中にすり寄って私腹を蓄えようとする企業連中も、どっちも死ねばいいのに。ついでに東京オリンピックの強行開催で金儲けを企んでる連中も。」

鼎「オリンピックに関しては、コロナなどのアクシデントがなければ、それなりにウィンウィンだったかも知れないけど、そう考えると残念だよね。」

愛原「俺は、森喜朗がコンパクトなオリンピックという約束を破って予算を何倍も超過させた時点で、コロナに関係なく東京五輪反対だけどな。財務の内訳も不明瞭なまま公金を投入するのもあり得ないが、その予算が数倍に膨れあがるとか、容認していい限度を超えている。池江だかバッハだか知らないが、彼らにそれに見合う公金投入の価値があるとも思えない。賄賂を贈った者も受け取った者も許してはいけないように、このような金権オリンピックがこのまま開催されて、それに群がる拝金主義者どもが笑う展開自体が、俺には容認できない。むしろ公金を私物化し、人々を不幸にしてまで自分達の私腹を肥やす事しか頭にない連中が大損こいて裁かれるような方向になった方が、本来あるべき経済システムに戻す上で有効ではないかとも考えている。」

逆沢「中止した方が損害が大きいから強行するしかないなんて意見も聞くけどね。財務も、契約条項も、中止をIOCに要請した場合のIOCの態度も、何もかもブラックボックスだから、その信憑性についても、全然分からないけど。」

愛原「契約社会である欧米に対して、日本側の対応がそもそも甘すぎるわな。向こうは中世以前から、悪魔ですら契約のサインを結ばせるような文化なのに。大体、オリンピック自体、ここ100年に限っても2回も中止されている。つまり25回の内、2回。8%は中止だ。モスクワオリンピックのように、日本選手団がボイコットするなど不完全な開催を強いられたオリンピックも含めて考えると、万全な形でオリンピックが行われる可能性は、意外と高くない。IOCはそれが分かってるから、有事の際にも決して不利にならない契約を心がけてるが、日本側はその有事の可能性を完全に見逃してほいほいサインしてるから、どんな酷い状態になっても、IOCのいいなりにならざるを得なくなっている。」

鼎「IOCは、契約に関しては一切の妥協がないよね。安心・安全を精一杯アピールしてはいるけど、その一方で、選手らが万が一コロナに感染しようが、一切責任は取らないという契約も同時進行で強調しているし。」

愛原「バッハも、コーツも、アルマゲドン発言のバウンドも、元アスリートであると同時に、敏腕の弁護士でもあるからな。法律や契約には詳しい。山下某や橋本聖子などとは同じ元アスリートでも、頭の出来が全然違うのだ。あいつら、適当にしゃべってるように見えても、よくよく聞けば隙は無い。責任は絶対にかぶらない。選手がコロナに感染しようが、大会の財政がどれだけ危うくなろうが、自分達が損をかぶらない体制はしっかり組んでいる。どう転んでも、もしも損が出れば、それは全て日本側がかぶる。もしも訴えられれば、日本側が被告になるような契約にしてある。ハプニングで何度もオリンピックがヤバくなった歴史を熟知している彼らと、オリンピックなんか成功して当たり前で、金の鳴る木と思い込んで、有事の際の備えなどこれっぽちも考えず、軽い気持ちで彼らの用意した契約書にほいほいサインした日本側とは、認識の甘さがそもそも違うのだ。」

逆沢「日本人は、軽い気持ちでアメリカや中国に戦争しかけた頃と、ぜーんぜん変わっていないと。」

愛原「ま、日本のお偉いさんは、損は他人にかぶらせたらそれでいいと思ってるから、そんな甘い判断をするんだろうけどな。赤字が出ても税金で補填すればいい。戦況が苦しくなっても、兵士を湯水のように消費すればいい。どれだけ悪政をしても政治家は責任を取らなくていいし、どれだけ愚かな作戦を行っても、軍部の要人が内部で責任を取った試しもない。どんなデタラメをしても、権力者だけは許される。そんな国だから。」

鼎「1+1を3にも4にもするようなウィンウィンの等価交換ではなく、誰かに負担を押し付ける事で自分が得をしようというゼロサムゲーム型の収奪経済が国内で蔓延してるのも、そういう無責任で無慈悲な人達が世の中を動かしているからなのかな?」

愛原「本来の経済活動は、種を植えて実を為すようなものでもあるのだが、高度成長期の加工貿易の時代と違って、今はその比率も低くなる一方だからな。日本の大企業は、圧倒的な資本力にモノを言わせて、受注を独占し、中抜きはすれども、実質的に生産的な仕事をする下請けの労働者には、雀の涙ほどの報酬しか渡さない。もちろん生産者は労働に見合う対価を元請けに要求したいのだが、彼らはそもそも受注を独占する立場にあって、元請けを選べる立場でもないからな。妙な動きをしたら、系列という名のギルドに制裁されるくらいで。」

逆沢「色々病んでるわね。」

愛原「仮にどれだけありあまるほどの食糧があっても、誰かがそれを独占すれば、餓死する者も出るように、経済システム次第では、世の中にあふれる物資の多寡に関わらず、不幸な者はいくらでも出るものだ。誰かからモノを奪い、誰かを不幸にする事で、財を成すような新自由主義的な経済システムを制限するような仕組みを、ここらで再整備する必要があるかも知れんな。」

逆沢「本来ならみんなに行き渡るだけのマスクがあるのに、それを買い占めて高値で売りつけようとしたり。場合によってはこれ幸いとカビマスクまで。いくら自由経済といっても、そういうのは強く制限されるべきって事ね。」

鼎「大手資本が中継権まで独占して、途中打ち切り当たり前、コマーシャルまみれの、低質な放送を垂れ流されるのも迷惑だし。本来ならもっと質の良いものが広く出まわってみんなが幸せになれるんだから、そういう方向に戻って欲しいよね。」

逆沢「役人も総理の息子からの接待で私腹を肥やすのでも無く、それと見返りに特別な便宜を図るでも無く、もっと真面目に仕事して欲しいわ。」

鼎「権力者と仲良くして便宜を図ってもらう事で利益を最大化するような世の中では無く、より困難な仕事、より供給不足の仕事、より人々に貢献できる仕事、より人々を幸福にする仕事に、より多くの報酬が割り当てられる世の中であって欲しいよね。稼いだ額と、人々を幸せにした量が比例するような。」

愛原「人を不幸にしても、楽して金を稼げればそれが正義というのなら、それは泥棒を正当化しているのと変わらない。そんな仕事が職の貴賤の貴側であってはならない。何をもって職の貴賤を判断するのかは人それぞれだろうが、個人的には等価交換が成立するような世の中にする事で、貴賤自体がなくなればいいなとも思う。」

逆沢「人一番苦労して、人一番稼ぐのも自由。稼ぎ自体は少なくとも、慎ましく自由を謳歌するのも自由。そうなれば職に貴賤はなくなるという理屈ね。すごくリスキーでしんどい仕事にも、それなりに安定していて楽な仕事にも、それに見合った報酬が維持されるなら、トータルの損得はないわけだから。」

鼎「楽して稼ぎたいというのは人の欲だけど、そうすると別の誰かが【苦労してるのに稼げない】状態に置かれかねないから、そうなると職に貴賤が発生して、世の中に理不尽も発生してしまう。みんなに行き渡る物も行き渡らなくなり、粗悪品が蔓延する事にもなりかねない。それをどう思うか?という話でもあるよね。」

愛原「人を不幸にしてでも利益を最大化したいと考えてそうなオリンピックの一部関係者とか、金権政治やりたい放題の永田町と霞ヶ関の連中を見て、経済とはそもそも何か?と感じて、今回はこういうテーマにしてみた。誰かを安値で働かせたり、誰かを騙したり、誰かから奪ったり、手抜きや中抜きなどで品質を下げる事で、利益を最大化するようなゼロサムゲーム型の収奪経済は、果たして世の中の為になっているのか? 自分さえ儲かればそれでいいという考えは、そもそも正義なのか? 職の貴賤とはそもそも何なのか?と。」

逆沢「同一内容の労働をしても、非正規か否かによって報酬に著しい差がある場合も多いらしいけど、いつクビになるか分からないリスクを背負ってる方が報酬が安いとか、どう考えてもおかしいと思うしね。よりリスキーで危険な立場にいる方が報酬が安いとか、どう考えても条件と報酬が逆転してるし。」

鼎「彼らを不遇な地位に置く(=より割の良い職への転職を困難にする)事で、不利な職業を強制するとしたら、それは奴隷制度と変わらないよね。奴隷の地位に置かれた理由は様々だろうけど、一度落ちたら容易に這い上がれず、同等の労働をしてもより低い報酬に留め置かれるとしたら、こんな理不尽で、未来に絶望を覚える事はないというか。」

愛原「まぁ日本の場合は、終身雇用が当たり前の時代でも、レールから外れた者に対して厳しい社会ではあったけどな。いや、新卒時に乗ったレール次第で人生が決まるという意味では、昔の方がある意味、過酷だったかも知れん。当時は右上がりの時代だったから、それが目立たなかっただけで。」

逆沢「当時は製造業主体で、ゼロサムゲーム型の経済でもなかったからね。誰かからモノを奪うのではなく、よりよい品をみんなに提供する事で、売った側も買った側も、同時に幸せになる時代だったから。」

鼎「散髪に行きたいときに散髪に行って、綺麗に髪を散髪してもらって、客も店員も幸せになるように、みんなが幸せになれる経済中心であって欲しいよね。みんなが嫌がるイベントを無理矢理押し付けるとか、決められた店での購入を義務づけられるとか、そういうのではなくて。」

愛原「職の貴賤を語るなら、そういう視点は大事にしたいわな。人を傷つけても儲かればそれでいいとか、楽して儲けられればそれでいいという視点では無く。そして世の中に必要な仕事なのに、人々から敬遠されるような仕事は極力減らしたい。必要な仕事の従事者が減ったり、低待遇低品質であれば、社会の屋台骨に関わるからな。」















過去のたわごと 
2021年 6月6日 外患(外敵)よりも恐ろしい内患(味方の腐敗) 5月23日 スローライフと幸福論
5月9日 社会に貢献する凡人たち 4月25日 情報戦の制し方
4月11日 予備戦力 3月28日 不正の告発と隠蔽
3月14日 職人(ドワーフ)  2月28日 地位に見合う責任と報酬の話
2月14日 娯楽産業  1月31日 名君・名宰相
1月17日 選別(トリアージ) 1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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