トップページに戻る


愛原様のたわごと(22年5月8日)





愛原「今回のテーマは【自由の保障】。ウチらしくない、かなり真面目くさいテーマになるが、憲法記念日のウイークということで。」

逆沢「世間では、憲法記念日のウイークではなく、ゴールデン・ウィークだろ。大型休暇。遊びまくっていい週。会社や学校といったものからの束縛から解放されて、自由になれる週というか。」

愛原「自由というのは、いいものだ。もちろん誰かに命令されたり、拘束されることで、逆に安心感を得られる人たちもいる事は承知しているが。」

鼎「この辺は、ゲームしてると分かるよね。サンドボックス系のジャンルというのかな? 最近は、自由さが売りのゲームも多いけど、【自由すぎると、何をしていいか分からない】と戸惑うプレイヤーも、それなりに多くいるらしいし。」

逆沢「ゲームといっても、色んなジャンルがあるからね~。パズル系みたいなものなら、【与えられた課題をクリアする】タイプだから、いわゆるサンドボックス系とは正反対のジャンルという事になるだろうし。」

愛原「詰め将棋系のゲームであれば、ジャンルとして自由とは真逆のタイプになるわな。もちろん、だからといってそれが悪い訳ではない。【攻略する】事で快感を得られる訳だから。」

逆沢「【与えられた課題をクリアする】とか【攻略する】事で強い満足感や達成感を得られるタイプの人からすれば、自由というのはそんなに重要な価値観でなくともおかしくない感じかな?」

愛原「自分の意思で挑戦する課題を選びたいタイプの人なら、自由は非常に重要だろう。しかし世の中には、それすら選べない人も少なからずいるからな。」

鼎「【〇〇の絵を描きなさい】と課題を出されたら、すぐにちゃんとこなせるのに、【好きな絵を描きなさい】と言われたら、何の絵を描くかで迷ってしまって、戸惑うような感じかな?」

逆沢「そういう人は、友達に付いていって、その人と同じ絵を描いたり。たくさんの人が集まって描いてるものを選んだり。あてもなくだらだらさまよって、時間を無駄に浪費したり。みたいな感じになりそうね。自分の意思がないというか。せっかくの自由を、うまく使いこなせないタイプというか。」

鼎「ゴールデン・ウイークでたくさん休めた人も多いだろうけど、その休みをどれだけ有意義に使いこなせるかで、その人の自由に対する価値観も、もしかしたら分かるかも知れないね。」

愛原「明確な意思をもって、遊びに行くとか、何で時間を潰すとか、とにかく寝るとか、だらだら過ごすというなら、どのような中身であれ、有意義な時間の使い方だとは思うけどな。好きに使っていい、自由な時間なんだから。」

逆沢「まー、確かに自由をどれだけ有効に活用できるかは人によるだろうけど、それでも自由を不要という人はいないと思うわ。お金と一緒で、うまく使いこなせるかどうかは別にして、あればあるほど安心できるものではあるというか。上限なしで。」

鼎「本当に自由は、お金と似てるよね。余り過ぎて使いきれないとか、有効活用できないとか、そういう人もいるかも知れないけど。逆に欠乏するとすごく困るし。基本的には上限なしで有るほど、安心できるものというか。」

逆沢「ただ、お金は貯めておけるけど、ゴールデン・ウィークのような休暇は、貯められないからね~。期限内に有効活用できなければそれで終わりというか。」

鼎「お金も、もしも有効期限が短すぎれば、やっぱり上手く使いきれない人が多くでそうだよね。」

愛原「ジョジョの奇妙な冒険シリーズの7部で、そういうお話があったな。途方もない大金を与えられるけど、期限内に取引して使い切らないとならないという奴だが。もちろん不正な取引はアウト。相場から外れた取引とか、イカサマギャンブルとかな。使い切らないのと駄目なので、土地や株券や車を買ったとかも、(その土地や株券や車などを再び別のものと売買するなどして使い切らない限り)もちろんアウトな。そういうのは、単に換金しただけだから。」

逆沢「そう考えると、GoToなんとかと言うのは、なかなか上手く考えてるわね。食事とか旅行とかは、換金性はなくて使い切るものばかりだし。」

愛原「GoToなんとかは、期限の部分がグダグダになってるけどな。まぁ期限を区切った上で、期限内に上手く使い切った者ほど、高い満足感が得られる企画自体は、ゲーム性があって面白いとは思う。」

鼎「お金が大切なものなのは誰でも知ってるけど、自由も同じくらい大切なものだよね。」

逆沢「けど、自由はお金と比べて、歴史的にはかなり新しい概念と聞いたこともあるけどね。」

愛原「時の支配者にとって、下民に自由を保障する必要性が薄かったからな。少なくともお金よりは。」

鼎「実は、お金自由安全も、保障されて初めて存在感を放つものだよね。」

愛原「だな。お金にしても、社会がその価値を保障して成り立つものでしかないからな。高価な紙幣といったところで、社会がそれを価値あるものとみなさなければ、ジンバブエドル以下の紙切れにしかならないし。【この1万円紙幣には、1万円相当の商品と交換する価値があります。】とみんなが認知して、はじめてその紙切れは相当の価値を持つ。言い換えれば【この1万円紙幣は、かつて100ドルと交換する価値がありましたが、今では75ドルと交換できる価値しかありません】みたいな変化も起きるし、それを乱発行するようになれば、その価値はいくらでも棄損されていくという事だな。」

鼎「自由経済というけど、その自由は、放置して護られるわけではないという事かな?」

愛原「少なくとも好き勝手にやって護られるものでないのは、確実だな。欲望のままに札束を刷り続ければ、その札束はあっという間に無価値に近づいていく。どこぞの自由経済賛美サイトが、【日本は、政府が経済にまで口出しするから駄目なんだ】とか、【政府は民間にお金を配って、成り行きに任せていた方がうまく回るんだ】とか、【自由経済は善で、計画経済は悪】とか、好き勝手にのたまっているのを見た事があるが、冗談ではない。政府が通貨発行量や金利などを厳しく管理してこそ経済が混乱せずに済むのに、何をアホな事を言ってるんだ?という感じだ。」

鼎「自由と聞くと、放置してもよいイメージだし、自由経済と聞くと、政府の干渉などを限りなくゼロに近づけて自然の成り行きに任せた方がうまく行くイメージだけど、実際はそんな事はないという事かな?」

愛原「何度も言うが、自由放置は別物。【子供を自由に育てる】事と、【子供を放置する】事と同じくらい別物。」

逆沢「育児放棄は、ある意味究極の児童虐待だからね~。そりゃあ、子供が思い通りに育たないからと言って、殴って傷だらけにして、無理やり言いなりにするような毒親とかも困るけど。」

愛原「経済の世界も同じだな。【愚かな経営をして組織を傾けるくらいなら、何もしない方がマシ】という事は、確かにあるだろう。しかしそれは、【悪逆非道の暴君に政治を任すくらいなら、何一つ決断できない暗君に政治を任した方がマシ】というレベルの話でしかないからな。」

逆沢「殴る蹴るを日常的に行うような暴虐な毒親に子育てを任すくらいなら、ご飯もロクに与えないけど、子供が親にメシクレなどの要望をして絡んできたりしない限りは、突き飛ばしたり暴力をふるう事もせず、ひたすらネグレクトしまくりの放置親の方がマシと言ってるようなものだからね~。それ、どっちの方がマシという話ではなくて、どっちも完全にアウトでしかない事案というか。」

愛原「子育てに放置という選択肢はありえない。そりゃあ手をかける方向を間違えても子供は不幸になるが、だからといって【子育ての方法を間違える可能性があるなら、放置しておいた方がマシ】という選択はあり得ない。」

鼎「経営や経済の世界も同じだよね。失敗する可能性があるからと言って、何もしないという選択肢が正当化されることはない。何もしなければ悪化するのが確実な以上は、そこはリスクをとって、やっていくしかないというのは。」

愛原「経済の世界だけでなく、自由も安全も同じだ。何もしなければ自由が守られる。何もしなければ安全が守られる。という事は絶対にない。」

逆沢「安全保障という言い方をすれば、本当にそう実感せざるを得ないわね。昔から【日本人は、水と安全はタダで手に入ると思っている】と言われてるけど、実際は水も安全も、それなりにコストを払わないと手に入らないものだからね~。」

愛原「自由も同じだ。自由は決してタダでは手に入らない。まして放置して維持できるものでもない。というか、自由は民主主義と同様、偉大な先人たちが多くの血を流してようやく手に入れた新しい価値観でしかないからな。」

逆沢「ただ、自由については、色々誤解もあるからね~。【昔の方がよほど自由だった】とか。【好き勝手にできるのが自由だ】とか。」

愛原「【好き勝手にできるのが自由】という定義を肯定するなら、古代の方がそりゃ自由だわな。力ある者が欲望のままに、本能のままに、他人の自由を奪って、己の自由を謳歌できるわけだから。そんな定義を肯定するなら、核戦争が起こって北斗の拳の世界みたいなヒャッハーな世の中になれば、さぞ理想なんだろう。」

鼎「そういうFreedomな自由と、Liberalな自由とは、同じ自由でも全然違うよね。」

愛原「日本語では同じ自由でも、英語にすれば全く別の単語になるくらいには、中身が全然違うわな。」

逆沢「おなじクモでも、雲と蜘蛛では全然違うようなものか?」

愛原「そこまで極端な違いはないが、保障と補償と保証くらいの違いはあるわな。」

鼎「今回のテーマは、責任を負う意味の保証でも、賠償する意味での補償でもなく、保護する意味の保障だよね。」

愛原「そう。自由を保障するという事は、【誰かが貴方の自由を護ります】ということ。社会全体として自由を保障するという風になれば、【社会全体でみんなの自由を助け合って護ります】という感じになる。つまり自由というのは自分にとっては享受できる権利であると同時に、他人の自由を侵害しない(or護るべき)義務でもあるということだ。」

鼎「だから他人の権利を侵害する者には、当然のように罰則があるよね。他人の自由を奪った者、他人の財産を侵害した者、他人の権利を脅かした者は、必ず罰が与えられるルールがあるというか。」

愛原「そう。自由というのは、他人の自由を脅かす不逞の輩を取り締まることによって、初めて保障されると言っていい。決して何もせずに手に入るものでも、維持できるものでもない。自由も、財産も、安全も、それを脅かす不逞の輩を取り締まる労力を社会が払わなければ、ただちに失われるものなのだ。」

逆沢「そう考えると、いわゆる放置主義は論外って事か?」

愛原「アダム・スミスの【神の見えざる手】論の支持者からすれば、何もしないのが最善手と信じたくもなるだろうが、そんな御都合展開丸出しの虫のいい話を拡大解釈されても困る。子育てと同じで、何もしなければほぼ確実に事態は悪化する。自由も経済も安全も、人がちゃんと手を入れなければ、確実に朽ち果て失われていく。失われた30年にしろ、少子高齢化問題にしても、余計なことをしたというよりは、神の見えざる手がなんとかしてくれるだろうとタカを決め込んで、事前に適切なコストを払って手を尽くさなかった結果としか思えないからな。節税もせず請求に応じるままに税金を垂れ流したり、潰すべき企業を潰さず温情のままに不良債権を維持したり、というのは、人には好かれるかもしれんが、それ以上に無責任としか言いようがない。」

鼎「誰かを護ろうとすれば、別の誰かと敵対せざるを得ないことは多いよね。少なくとも八方美人にはできない行為というか。でもみんなが見て見ぬふりして護るべきものを護ろうとしなければ、それを脅かす不逞の輩によってボロホロにされてしまうし。」

愛原「だからそれを護る仕事をする人は、ある意味、人に嫌われる勇気が必要になる。みんなの自由を守るために風紀委員的な嫌われ役を務め、みんなの財産や経済を守るために財布の紐を固く守り、みんなの日々の暮らしを守るために自治会費や共有費を集めたりゴミ当番をお願いするような行為はいずれも苦痛だが、誰かが引き受けなくてはならないし、また、周りの者も彼らが仕事を全うできるように協力しないとならないと思う。」

逆沢「けど彼らが嫌われ役を買って出る覚悟で仕事を全うしようとしても、【財務省が緊縮するから予算が回らない。だから経済が悪いままなんだ。もっと減税して、もっと札束刷って、みんなにカネをばらまけ】みたいな無責任な文句をぶーたれる輩は、たくさんいるからね~。」

愛原「そんな事で経済が好転するなら、小渕恵三が【世界一の借金王だ】とはしゃいだ頃に問題は解決している、家計でも同じ事だが、借金した事で手元資金に余裕があるときだけは、景気が良くなった気がするが、その分、返済時に余計に苦労する事になる。アベノミクスもそうだろ? 札束を大量に刷ってる時だけは好景気感に包まれて、【安倍はよくやってる】みたいな気にもなれるけど、返済のターンに入ったら、一気にメッキがはがれるというか。」

逆沢「自分のカネ、自分名義の借金でも、そういう認識が甘い人は割といるけど、公金に関しては、完全に他人名義の認識なのかもね。」

愛原「所詮、他人の財布という認識なんだろうな。【お前のカネを俺達みんなにばらまけば、俺達みんなの景気はすぐに良くなる。後で返済をどうするかは、お前名義の借金なんだから、お前が考えろ。俺は知らん。】と本気で思ってるんだ。だったら【まずお前が自腹を切って、それでも足りなければお前名義で借金した上で、みんなにばらまけよ】と、俺なんかは言いたくなるが。まずやるべきは、かつての民主党ではないが、まずは無駄の削減に決まってる。」

逆沢「まぁ、八ッ場ダムの一つすら中止にできない時点で民主党も大概だったけど、中止できなかった事ではなく、中止しようとした事に反対してた奴は百回死ねと思うわ。」

愛原「会社の事業と同じで、銀行からたくさん借金して大きな設備投資をしたからと言って、それが儲けにつながるとは限らない。FXでレバレッジをフルにかけて有り金全てを投入したからと言って、同様に儲けにつながるとは限らない。トリクルダウンなんて幻で、たくさんのお金を使ってばらまいたからそれが必ず自分の元に帰ってくるとは限らないのは、当たり前の話だからな。」

鼎「そうでなくとも今の日本は、生産性が最悪レベルだから、どう見ても見直すべきは、仕事の中身とか、投資の中身だよね。生産性というか、採算性の悪い仕事をどれだけ減らしていけるか?というか。」

逆沢「学校でいえば、部活とか、無駄な労働以外の何者でもないと思うわ。かける労力に見合う教育的効果がまるで無さそうというか。」

鼎「全国大会に出れそうなレベルとか、将来その道を目指す生徒が集まるレベルなら存在意義も十分だけど、そうでないなら趣味のサークルレベルで十分だよね。少なくとも顧問も生徒も、半強制的に長時間拘束してまでやらせる意味は皆無というか。」

愛原「普通の授業も無駄の塊だな。義務教育で必要なのは、最低限の読み書き計算と、社会常識。古文漢文や因数分解に時間を割く余裕があるなら、その時間を金融や政治やITのリテラシーに回すなり、イジメを許さないレベルの道徳教育なり集団生活の作法を、まず最初に叩き込めやと思う。」

鼎「高等教育も、将来、仕事したり生活していく上で有益なものを重視していくべきだよね。工学系、理数系、語学系、経営・経済・法律とか。もちろん文学とか芸術とかスポーツとか、そういう系統も否定はしないけど、その人がその道で生計を立てていく覚悟があるか、そこで得た知識や経験を人生の糧にしていくのでなければ、需要に対するミスマッチが大きすぎるような気もするし。」

逆沢「社会に出たら出たで、無駄な朝礼や会議に時間を費やすような所も多いしね~。」

愛原「普通の民間企業ならトータルで利益が出てれば外部の人間がどうこう言う問題ではないが、公的機関とか、公金の補助を受けてる企業でそれをやられるのは困るわな。いい加減、役所も、無意味な仕事は切れよと思う。」

逆沢「知床の観光船事故で、電波がつながらない携帯談話を役所が認可していたとかニュースにあったけど、まさしく無駄を通り越して害悪な役所仕事の典型だと思ったわ。熱海の土石流事故とかもそうだけど、ロクに調べもせずに許可を出すくらいなら、そんな許可制度自体をなくしてしまえというか。ダブルチェックの弊害と一緒で、無責任な者は、他に責任をなすりつけられる者がいれば、相手に責任を押し付けて、自分はズルばかりするのが常なんだから。」

鼎「役所は申請企業がちゃんとやってくれてるだろうと思い込んで確認もせずに合格を出して、申請企業も役所が合格を出したから問題ないだろうと判断してみたいになるのは、最悪だよね。」

逆沢「違法建築や不法投棄関連では、近隣住民がどれだけ改善を訴えても、悪徳企業が、お役所の出した許可を盾に袖にする例も多そうだからね~。お前らが無責任に許認可権を振りかざすから、余計に事態をこじらせるっちゅうのが分かってないというか。お前らが悪徳業者にお墨付きを与えなければ、ただの民事トラブルでしかないのに。」

愛原「チェックする時間も余裕もないなら、初めからそんなチェックはするな。業者や業界にしっかり保険を入るようルールに定めて、何かあればそっちで責任取れという事にするか、被害者救済の観点から一旦は公金で補償するが、後で責任者に求償するようなルールにするか。そういうルールの方で対処しろとしか言いようがないな。」

逆沢「今の日本は、やってる感だけを出すために、誰かがガソリン撒いたらガソリン売買の手間を増やし、誰かがボウガンで人を撃ったらボウガン売買の手間を増やしみたいに、余計な仕事ばかり増やして、どうしようもないわ。そうでなくても労働人口の減少は既定路線なんだから、生産性の低い無駄な労働を減らして労働の密度を高めることから始めないとならないのに、これ以上、無駄な労働を増やすなっていうか。」

鼎「票をカネで買うための、選挙前のバラマキもやめて欲しいよね。苦労して集めたお金をまた配りなおしてとか、中抜き業者に払う手間賃の無駄でしかないから。集めたカネをまた配るくらいなら、その分、減税してくれた方がよほど助かるし。困窮家庭に対してなら元々生活保護制度もあるし。コロナを理由にした貸付制度とかもあるし。だからわざわざ別に臨時給付する意味もないから。」

逆沢「中抜き業者を儲けさせたり、公務員や天下りの仕事を増やすために、わざと余計な仕事を増やしてる気すらしてならんわ。この国、そんな余裕はもうないはずなのに。」

愛原「ゾンビ企業を飼い続ける余裕もないしな。というか日本は、失業率が異常に低すぎる。こういうとすごく良い事のように思われるかも知れないが、失業率が低すぎるということは、解雇されるはずの労働者も解雇されずに済むことであり、ひいては人材不足に苦しんでいる産業への人材の移動も起こらないという事だからな。健全な国の場合は、潰れるべき企業がつぶれる事で、労働力の適正な移動が起こるのだけれども。」

鼎「健全な国の場合は、失業率がそこそこあっても、失業保険が充実してたり、失業中の生活を維持できるだけの財産を就業中に形成できるだけの賃金水準になっていたり、再雇用が容易だから、労働者は安心してブラック企業や泥船企業から逃げられるというのはあるよね。」

愛原「アフリカなどでは、数か月ほど出稼ぎで集中的に働いて、残りは適当に家の手伝いしながら、悠々自適という生活パターンも珍しくないからな。ビジモスモデル的に見た目の失業率はどうしても高くなるが、集中的に働いている期間だけでそれなりの生活費が稼げてしまうから、どうにでもなるというか。今はどうか知らんが、中国でも農村部の住民が期間限定で都市部に出稼ぎに出て、まとめて稼いでは村に帰っていくような仕組みはあったはずだし。」

鼎「日本でも、高度成長期頃までは、男は仕事、女は家庭の生活モデルが一般的だったよね。男一人で家族全員を養えるから、女性は専業主婦でもなんとかなるというか。だから年金制度などもそういう家庭を前提に作られているし。少数派の共働き家庭向きに、小学校が夕方まで子供を預かる学童保育が成立したくらいだから。」

逆沢「フルタイムの共働きでないと家庭が維持できないとか、失業したらすぐに生活が破綻するレベルの低賃金というのは、地味にヤバすぎると思うわ。数か月の出稼ぎでしばらく飯食えるとか、男の稼ぎだけで飯食える状況と比べたら、単純に労働で生み出せる生産性が半分しかないって事だから。」

愛原「低賃金が社会全体で当たり前になると、失業したら後がないからブラック企業でも泥船でもしがみつくしかない。経営者はそういう労働者の状況が分かってるから、ブラックな扱いを平気で続けるし。正当な賃金より安く労働者を酷使できるから、本来なら潰れるはずの会社でも潰れずに済む。その結果、潰れるべき企業がいつまでも潰れず、人手不足の業界や成長産業にいつまでも人材が流れなくなる。そういった悪循環に陥りやすくなるわな。」

逆沢「景気が良くて失業率が低いなら喜ばしい話だけど、不景気にもかかわらず、辞める勇気が出てこないから失業率が低いというのが、大問題なのは分かるわ。」

愛原「好景気と不景気はバネの伸び縮みと同じだからな。不景気の時にしっかり潰すべき企業は潰して身軽にしておかないと、好景気になっても跳ねられないからな。政策金利などに関しても、ポンプのように上げ下げする事で景気をコントロールするものだから、永遠に金融緩和とかは、絶対にやってはいけない。雑巾はしっかり濡らすから、絞った時に水が垂れてくれるわけで、景気が良くなるまではひたすら絞り続けるべきと思ったところで、乾ききった雑巾を絞り続けても、それ以上は時間の無駄だからな。」

鼎「でも今の日本は、借金のし過ぎで今より金利を上げたら借金を返せなくなるような状態だから、金融緩和を止めて金利を上げたくとも、それすらできない状態だよね。金利があげられないから、金利が上がりそうになる度に指値オペをするしかない。しかしそれをすれば円安はますます進む。札束を印刷すればするほど、日本円の価値はどんどん棄損されるけど、それでも札束を刷り続けてそれを返済に当て続けないと、借金も返せなくなるような八方ふさがりな状況というか。」

愛原「真珠湾攻撃を仕掛けた後の日本のような状況だな。未来から誰が転生しようが、こうなったら最早立て直しはほぼ不可能というか。戦争を仕掛ける前なら戦争を止める事で惨劇の回避も可能だが、仕掛けてしまった後でできる事は、被害をどれだけ抑えられるか?と、どれだけマシな条件で講和が結べるか?くらいしか残らないからな。」

逆沢「現代兵器を持ち込めるか、それが無理ならせめて現代兵器の図面くらいは転生時に持ち込めれば、ワンチャンあるかも知れないけどね~。転生ネタのラノベも、もう千はありそうだし、【戦時中の大日本帝国の要人に転生しましたので、とりあえずアメリカを無条件降伏させる事にしました】みたいな作品が出たら、一度読んでみたいわ。」

愛原「大日本帝国を勝たせるなんて、極めて困難なミッションとしか言いようがないが、その意欲自体は高く買いたい。放置してたら、歴史はそのまま悲惨な方向に向かうだけだからな。」

鼎「誰も責任感を持たず、成り行きに任せてたら朽ち果てていくのは、どんな世界でも同じだよね。」

愛原「そう思う。神の見えざる手なり、神風なりの加護を頼るのは、自分達が精いっぱい手を尽くした上での最後の手段。腹が減っても、神が何かしてくれるだろうから、俺たちは神に任せて、釣りも狩りもすべきでないというのは、単なる怠慢だ。」

逆沢「自由を叫ぶだけで自由が手に入ると思うのは、神を信仰するだけで、加護が得られると思うくらい浅はかってか?」

愛原「自由を叫ぶことすら止めればもっとひどい事になるだろうから、それすらせず冷笑するだけで何もしない奴よりははるかにマシだが、もう一歩踏み込んで、その自由はどうやって護られているのか?という視点も欲しいわな。快適に生きたければ、不快な労働もしなければならない事もあるように、自由を満喫したければ、ある程度、自由を拘束される事もある点は、残念ながら容認せざるを得ない。少なくとも他人の自由を侵害してまで、自分の自由を満喫するようなのは、とても許されないくらいは認識しておくべきだろう。」

逆沢「権利だけを主張する訳にはいかないってか?」

鼎「そういえばイーロン・マスクとかいう人がツイッターの会社を買って、それで表現規制を緩めるという話を聞いたけど、言論の自由的には、これはいい事なのかな?」

愛原「現実を無視して原則論だけに従えば、賛成と言わざるを得ない。ツイッター社や当局にとって都合の悪いコメントが投稿できないようになった結果、世論が誘導されるというのは困るからな。ただし、言論の自由があるから、相手の個人情報やプライバシーを丸裸にしていいという事にはならない。会社の企業秘密や顧客情報をばらしていいという事にもならない。誹謗中傷を垂れ流していいという事にもならない。その辺のバランスをどうするか?という問題と並列に考える必要はあるだろう。」

鼎「誹謗中傷やプライバシーの問題は、一個の会社の裁量で善悪を判断できるものではないから、私は法的な整備の方が先だと思うけど。とりあえず書き込んだ人にどれくらい責任があって、プロバイダーにどれだけ責任があって、サイトの運営会社にどれだけの責任があってみたいな議論になると、それぞれが情報開示に難色を示すようになって前に進まないから、こういう場合はこうするという、ひな形を政府や国際機関がまず作るべきだと思うよ。」

逆沢「小難しい事はどーでもいいから、被害者が加害者を訴えるのに必要な情報を、速攻で提供できるように法改正しろと思うわ。裁判でも調停でも示談でも、被害届でも告訴状でもなんでもいいけど、まず訴えるべき相手が特定できないと始まらないのに、そこで時間かけんなよというか。」

愛原「出せと言われたら、思考停止して黙ってすぐに出すようなルールにすれば、それだけでも仕事の効率というか、生産性も爆上がりするしな。責任を分散させるから、責任をとりたがらない各部署が、色々理由をつけて情報公開を拒むのであって、だったらとりあえずは責任を追及しない代わりにすぐに出すものを出せ。急いで出さないと罰則くらいにすれば、スピード感も出ていいとは俺も思う。」

鼎「もちろん被害者ヅラした人が、入手した加害者(仮)の個人情報を悪用しかねないから、情報公開に慎重になるという側面も理解できなくはないけど。」

愛原「悪用したら、今度は自分が罰せられるだけだし、俺はそれで十分だと思うけどな。土地の登記や破産者の個人情報と同じで、所定の手続きさえ踏んだら、誰でも情報の入手自体は可能にする代わりに、それを認められるべき事情もなく他者に公開したら機械的に厳罰処理という形でバランスを取るのもアリなんじゃないか?」

鼎「ヤクザみたいな人間が被害者ヅラして言いがかりをつけて、加害者(仮)の家まで押しかけて来るリスクに関しては、どうすればいいかな?」

愛原「うーん。そこまで考えてなかったな。弁護士や司法書士といった士業の者が代理人となる事で、安価に請求や交渉ができる仕組みにした方がいいかな? 今はルールが改正されて、一般人が車のナンバープレートからその持ち主を調べるのは難しくなったけど、それでも弁護士などが間に入ればそれも不可能ではないし。それと同じような感覚で。」

逆沢「まぁ、現状は、ネットの落書き一つ消すのも手間がかかりすぎるし。スピード感が大事なのは分かるわ。ちゃんとマニュアル化して機械的に処理できるようにすれば、情報公開請求に応じるべきかどうかを、各部署で検討する分、回答が遅くなる問題も大きく緩和できそうだし。各部署の処理が早くなったら、その分だけ仕事の時間も短縮できるだろうから。」

愛原「ネット中傷の問題は、間に入るプロバイダなどからすれば、被害者を名乗る人によって引き起こされた一種のクレーム案件になるんだろうけど、それを個人情報保護だのいちいち理由をつけて、開示を渋るから、かえって業務が圧迫される。そうじゃなくてさっさと開示して、後は被害者と加害者で好きにドンパチやってくれと丸投げすればいいのに。」

鼎「学校のイジメ問題も、さっさと警察に通報して、後はそっちに任せたくらいに割り切った対応にすれば、その方が手っ取り早そうだよね。」

逆沢「ホント、日本の場合は、間に入る人間がもったいぶった対応して、事態を余計複雑にしてるケースが多すぎる気がするわ。責任を回避するために事件をもみ消そうとして、被害者に泣き寝入りを迫って、結局火に油を注ぐだけみたいな。」

愛原「まぁ学校が警察に通報しても、結局、警察が再度学校に対応を丸投げしてくる可能性もあるけどな。児童相談所と警察の関係もそうだが、公務員は業務のたらい回しを平気でやってくるから。」

鼎「そうならないように、責任の所在はちゃんとさせておく必要があるよね。ダブルチェックとかトリプルチェックではなく、とにかく最終責任はココとしておくみたいな。」

愛原「だったら最も権限が強い所に最終責任を置かざるを得ないな。イジメ問題や児童虐待問題は、警察の最終責任にせざるを得ない。学校の先生に強い捜査権や逮捕権はないし、児童相談所が強制執行できる範囲にも限度がある以上、学校らは、これ以上の対応はウチでは無理と言い訳してくるからな。」

鼎「権利を保障するには、それを脅かす不逞の輩を取り締まる強い権限を、責任者に付与する必要があるという感じかな?」

愛原「責任の所在をはっきりさせるのも大前提な。たらい回しされても困るし、ネット中傷者の特定にすら時間と費用がかかるようなのは、被害者救済視点でも、社会全体の業務効率性からみても、極めて具合が悪い。」

逆沢「おかしな書き込みを放置してたら、ツイッター社が訴えられるかもしれないから、ツイッター社の自社検閲で事前にそういう書き込みを弾くというのが、今の流れみたいだけど、一番悪いのは、おかしな書き込みをする奴だからねー。そういう加害者を迅速に特定して罰する仕組みがあれば、間に入る各企業がそこまで神経質に対応せずとも済むだろうし。」

鼎「ただ、法律や現実の方が追い付いてないなら、まずは各社の対応の方で何とかするしかないし。難しい問題だよね。」

愛原「分かりやすい正解は、ないわな。自由も、経済も、安全も、こうすれば万事解決みたいなベストな対応策はない。だからこそ悩みながら、それでも手を加えていくしかないというか。」

逆沢「逆に、分かりやすい解決方法を説く奴は、信用できんわ。【減税すればそれで問題解決】とか、【みんなにお金をばらまいたら、それで良くなる】とか、【民営化したら、それだけで状況が良くなる】とか、【神の見えざる手に任せて政府が介入をやめるのが、最適解】とか、【核武装するだけで、安全は強化される】とか、【厳罰化すれば、犯罪も減るはずだ】とか、問題を簡単に考える奴ほど、逆にうさんくさいというか。」

愛原「そんな簡単に物事が解決するなら、犯罪も不景気も戦争も起きんわな。まぁだからと言って、やたら複雑に考える事もないが。」

逆沢「ん? そうなのか?」

愛原「たとえば金融政策にしても、とどのつまりは、金融緩和を止めるべきか、続けるべきか? 札束をもっと刷るべきか?自重すべきか? 減税すべきか?増税すべきか? 円安に誘導すべきか?円高に誘導すべきか? みたいな、大抵は二者択一。もしくは上げるか下げるか現状維持かの三択問題みたいなのがほとんどだからな。選択肢自体は複雑じゃない。ただ悩むべきは、その選択肢をとった場合、どういうリスクが発生するか? どうすればデメリットを緩和できるか? どうすればメリットを最大化できるか?といった視点。要はリスク・マネジメントの話になる。」

鼎「正しい選択肢を選んだらハッピーエンドというのではなくて、どの選択肢を選んでもバッドエンドになり得るけど、どういうリスク管理をする事でマイナスを減らし、プラス面を大きくするか?という視点だよね。」

愛原「そういうこと。たとえば【減税すれば自動的にハッピーエンド】ではなくて、減税した場合、公務員の給与とか、医療介護費とか、公共事業費とか、積み上げられた借金とか、そういう支出をどうするかが課題になる。その課題の処理を間違えたらバッドエンドになるし、上手く処理できればハッピーエンドになる。そういう思考だな。」

逆沢「民主党嫌いの人には悪いけど、どっちにしろ無駄の削減は避けられないか?」

愛原「無駄の削減というか、ノーリスクは、有り得ないということだ。ノーリスクの解決方法が存在するなら、世界中全ての国家が、その方法を採用してるだろうからな。悪人を見逃せば悪がはびこる。しかし悪人を裁こうとすれば、彼らと戦うリスクを負う。悪人も善人もみんなが同一に幸せになれる世の中も不可能。そういう八方美人が許されない世の中で、どういう選択肢とリスクを選ぶか?という話だな。」

逆沢「学校の業務が圧迫されているというなら、どの業務を減らしてどの業務を強化するか? 企業の生産効率が低いなら、どういう会社を活かし、どういう会社を切るか? 配れる予算に限りがあるなら、どの部署に予算を多く配分し、どの部署の予算を削減するか? そういうある種、非情ともいえる選択をする必要があるって事か?」

愛原「それができないなら、必要な仕事も無駄な仕事も混ぜこぜで、全体の仕事量だけが増えていく。どこの予算も削れないなら、借金するか札束を刷りまくって凌ぐしかない。どの会社も潰したくないなら、コロナ補助金みたいなものを際限なく注ぎ込むしかなくなる。八方美人の放置主義者がやりそうな事ではあるが。」

逆沢「そういう嫌われたくない【いい人】が、神の見えざる手に期待して成り行きに任せると、泥沼にはまっていくってか。まさしく残酷物語ね~。ただ、嫌われたくないだけなのに。」

愛原「自由を守りたければ、財産を守りたければ、安全を守りたければ、それを脅かす不逞の輩に嫌われても、その保障に全力を尽くす程度の覚悟は持ってもらわないと困るんだけどな。目の前でイジメが起きてるのに、イジメっ子に嫌われたくないからと言って、それを放置されたら困るんだ。上にも言ったが、自由と放置は違う。手をかける労苦を惜しんだら、自由も財産も安全も、すぐに失われてしまう程度のものなんだ。」

鼎「放置する自由を行使すれば、他人の自由を奪う自由を行使されて、その自由は責任あるLiberalから、無責任なFreedomに替わってしまうよね。」

愛原「現状、Liberalを標榜する政治家にどの程度の責任感があるかは疑問だけど、本来のLiberalは、責任感なくして成り立たないからな。八方美人とか、欲望のままとか、放置主義の神風任せで護れるものではないというか。」

逆沢「私たちの自由は、自然にあるものでなく、それを護ってくれる人によって成り立っているという感じか?」

鼎「ゴールデン・ウィークも、みんなが休んでいる訳ではなく、その期間中も、誰かが働いて、誰かが支えてくれているからこそ、成り立っているようなものかな?」

愛原「そういうこと。という訳で今回はゴールデン・ウィーク特集じゃないが、至ってつまんなく、ちょっと真面目な話をしてみたぞ。」

逆沢「みんなが真面目に働いてる時に、たわけた話ばかりだし。ゴールデン・ウィークくらい、真面目なテーマでもいいと言われたら、そうかもね。」













過去のたわごと 
2022年     4月24日 去っていく仲間
4月10日 戦争ゲームの指導者の目線 3月27日 悪に屈する時
3月13日 歴史ゲームにおける歴史の再現性について  2月27日 歴史学の価値について
2月13日 趣味に飽きる時、熱狂できる時 1月30日 私刑
1月16日 やってる感 1月2日 捜査・諜報に必要なもの
2021年 12月19日 壊された人 12月5日 リソース運用型ゲーム
11月21日 後継者争い 11月7日 戦力分析と番狂わせ
10月24日 選挙放談2021 10月10日 文明崩壊後のサバイバル
9月26日 中立な報道 9月12日 隔離空間でのアドベンチャー
8月29日 侵略者が撤退した後 8月15日 正義なき力を生み出す者
8月1日 問題点(悪)の所在 7月18日 責任の所在
7月4日 教育政策 6月20日 職の貴賤
6月6日 外患(外敵)よりも恐ろしい内患(味方の腐敗) 5月23日 スローライフと幸福論
5月9日 社会に貢献する凡人たち 4月25日 情報戦の制し方
4月11日 予備戦力 3月28日 不正の告発と隠蔽
3月14日 職人(ドワーフ)  2月28日 地位に見合う責任と報酬の話
2月14日 娯楽産業  1月31日 名君・名宰相
1月17日 選別(トリアージ) 1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















トップページに戻る