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愛原様のたわごと(22年11月20日)






愛原「ようやく円安トレンドが終わった感じだな。」

鼎「相場に関しては、あまり適当な事は言わない方がいいと思うよ。相場がどっちに転ぶなんて、どうせ誰にも分からないんだから。」

逆沢「そういやどこぞのインフルエンサーが、1ドル152円まで上がるとか、今が絶好の買い時とか吹聴してるらしいけどね。」

愛原「そうやって靴磨きにまで相場に手を出させようとする奴が現れると、俺なんかはなおさら懐疑的に見てしまうけどな。」

逆沢「今が買い時とばかりにはやる人も多そうな局面だけど、こんな時に相場に手を出すのは、かえって危険ってか?」

愛原「つうか、為替相場自体から手を引いたわ。2年ほど前にドルを買って、それからずっと塩漬けにしてたんだが、もう潮時かなと全決済した。」

逆沢「握力が有るのか無いのか、よく分からない奴ね~。何年も玉を持ち続けると聞いたらアホルダーのようにも感じるし、そのくせちょっと急落したから投げ売りとか、すごくチキンにも感じるし。」

愛原「ふっふっふ。アホルダーにしてチキンというゴミが、一人くらいいてもいいだろう。まぁ個人的には、トレンドが終わったと感じた時点で(それが後から見て正しかったかどうかはともかくとして)、即解消が基本だと思ってるし。お金が余ってる身分ならともかく、そうでもないのに、風の吹くまま、運試しする気にもならないし。」

鼎「トレンドが終わったと感じたのは、やはり無責任なインフルエンサーまでが吹聴して買いを進めるような靴磨き相場になったと感じたからかな?」

愛原「その要因も否定しないが、個人的には岸田が財政規律を重視する路線を強め出した点を重視したいかな?」

逆沢「あー、週刊誌なんかでも、色々言われてるわね。道路利用税創設とか。健康保険や年金の徴収額や負担年数も増やすとか。消費税もさらに増税とか。で、岸田大増税が日本を滅ぼすとか。」

鼎「けどじゃあ、減税が正義かと言われたら、これも怪しいよね。イギリスの前政権は、大幅減税を無理やりやろうとしたせいで、市場が大混乱状態に陥って、わずか49日で退任に追い込まれたくらいだから。」

逆沢「あー、トラス政権の無様な退陣劇を見て、立憲民主党の枝野も震えあがったようだしね。で、【消費税減税は間違いだった】と発言撤回する羽目にもなったというか。」

鼎「岸田さんも、トラス政権の失敗を横で見て、これはヤバいと感じて、大増税というか、財政規律重視の方針に舵を切る事にした感じかな?」

愛原「だとしたら、萩生田が邪魔だな。あいつ、30兆円規模のバラマキを行うとか、とんでもない事を言ってやがるからな。」

鼎「30兆円もばらまかれたら、消費税率を25%以上に増やさないと赤字になってしまうよね。消費税の年間税収は約22兆円だから。ここ数年のバキマキの傾向を見る限り、大体毎年、色んな理由をつけてバラマキを続けているから、今回で打ち止めという事も無いだろうし。」

逆沢「防衛費も増やせとか、なんだかんだ理由をつけて、とにかく財政支出を増やしたがるからね~。あのデブ。」

愛原「どれだけ増税をしても、萩生田や高市みたいな奴がいる限り、日本の財政はますます火の車だろうな。」

鼎「年収1000万円でも、全然貯金がない人も割といるそうだけど、結局、収入がどれだけ多かろうと、支出がそれ以上なら、赤字が増えるばかりになるのは当たり前の話だよね。」

愛原「もっとも年収1000万円というのは、富裕層と呼ぶにはかなり微妙なラインだけどな。」

逆沢「そりゃあ孫正義とか前澤友作とか、上をみればキリはないけど、世間的に言えば年収1000万円というのは、十分富裕層じゃね?」

愛原「俺的には、年収1億円がラインのようにも見えるけどな。【1億円の壁】という言葉を聞いたことはないか?」

鼎「税金の負担率が、大体1億円を境目にして変わる現象の事だよね。」

逆沢「ん? 日本は累進課税だから、稼ぎが大きいほど、取られる税金の割合もどんどん増えていくんじゃないのか? それとも何か? 年収1億円以上になると、何か変わるのか?」

愛原「所得税に関しては累進課税だが、金融所得課税に関しては、儲けの多寡に関わらず一定だからな。俺達庶民が株や為替などでチマチマ儲けても、巨大資本が億単位・兆単位の利益を上げても、それにかかる税率は、一律約20%。だから年収1億円を超えるような金持ち連中は、儲けをそのまま計上して税率の高い所得税で払うのではなく、それを投資に回して、金融所得税の方で払おうとしたがるのだ。」

鼎「所得税の課税対象額が4000万円以上なら税率45%。けどそれを金融所得の方で計上したら約20%だから、実質的に払う税金の額を半分以上に抑えられるよね。」

逆沢「ずるすぎるわ。」

愛原「もっとも糞真面目に所得税一本で払うとしても、やはり年収1億円を超えるような富裕層は、相対的に有利だ。課税対象額が4000万円ちょうどでも45%だが、4000億円でも同じ45%だからな。そんな連中からしたら、所得税も消費税も、大した違いはないだろう。払う税率は、年収4000億円の金持ちも、年収4000万円の貧乏人も、結局一緒なんだから。」

逆沢「年収4000万円を貧乏人呼ばわりするなよ。私たちからしたら、十分雲の上の存在なのに。」

愛原「けど年収4000億円の人間からすれば、年収100万円の人間も、年収4000万円の人間も、等しくザコである事に変わらないと思うぞ。そいつの一声で、対象を社会的に抹殺できる難易度という点で、全く変わらない程度には。」

逆沢「そこまで言われたら、そうかも知れないけどね~。」

鼎「社会保険料や後期高齢者の保険料みたいな、なんちゃって累進課税も、もっと露骨な1億円の壁みたいなものがあるよね。」

愛原「上限額が決まっているからな。後期高齢者医療保険に関していえば、現状年間66万円が最高税率だが、80万円まで引き上げようという案も出ている。ちなみに年間上限に達するのは、年金と収入の合計額が1000万円以上の者に限られるが、言い換えれば、課税対象額約1000万円の者も、1億円の者も、払う上限は同じ66万円。社会保険料も含めれば大雑把に100万円。」

逆沢「つまりえーと。仮に同じ66万円ないし100万円でも、年収1000万円の人は6.6%ないし10%もの保険料を別途聴取されてしまう。しかし年収1億円の人なら0.66%ないし1%の保険料で済んでしまうって事か?」

愛原「徴収額に上限が設定されてると、金持ちほど、かえって負担が軽くなる逆累進みたいな事が起こってしまうという好例だな。」

逆沢「人頭税みたいな感じで、すごくやな感じだわ。貧乏人も金持ちも、払う額が一定だと、貧乏人は首も回らなくなってしまうというか。」

鼎「こうしてみると、年収1000万円というのは、かなり微妙なラインだよね。税金という面では、かなり割損というか。」

逆沢「ところが年収1億円以上になってくると、全然話が違ってくる。制度的に元々有利であったり、色んな抜け道があったりして、実質的に払う税金はさほどでも無くなってくると。」

鼎「実際、生活スタイルも年収1000万円と、年収1億円以上では、かなり違ってきそうだよね。年収1000万円程度なら、私達、小市民に紛れてもさほど変わらないというか。子供は同じような学校に通って、同じように町内活動に参加してみたいな人も多そうだけど、年収1億円以上になると、明らかにセレブというか、住む世界自体が違いそうというか。」

逆沢「もしかしたら、その辺りに上級国民と下層の境界線があるのかね~? 下層が努力や強運によって年収1000万円くらいまでたどり着く事は十分可能だけど、その層は税金などの負担も大きくて、生活水準も庶民の域を出れず、そこから上も容易に狙えない。しかしそれを突破して年収1億円以上の層に至れば、本当の意味で雲の上の世界が見えてくるみたいな。」

鼎「岸田さんも、そういう雲の上の層からもっと税金を取ればいいのにと思うのは、私だけかな? 下層の人達から、やたら重税を課すばかりではなく。」

愛原「まぁ誰から税金をたくさん取るか?は、為政者にとって古代から共通の悩みではあっただろうけどな。」

逆沢「長々やったけど、要するにそれが今回のテーマって事か?」

鼎「けど、中世までの世において、税は決して民の為ではなかったよね。あくまで王様や貴族たちの生活を護るためのものでしかないというか。」

愛原「税という名の収奪行為でしかなかったからな。権力者が権力を維持し、また贅を尽くす為に税が存在したといっても過言ではない。もちろん純粋に民思いの名君みたいな者もいれば、富国強兵の為に打算的に考えれば、民を適度に労わった方が統治にプラスと考えた者も多くいただろうが。」

逆沢「今どきの経営者でも、飴と鞭のバランスみたいなものを考える輩は、それなりにいるからね~。労働力を鞭によって搾り取るだけではなく、飴によってやる気を引き出すのも重要みたいな感じで。」

愛原「ただ労働力はともかくとして、財産に関しては、人によって元々の保有量が大きく異なるからな。人様の財産を時の権力者が収奪しようと思っても、これがなかなか簡単ではなかったりする。」

鼎「庶民は、財産らしい財産をはじめから持ってない事も珍しくないよね。特に中世以前なら、なおさらのこと。」

愛原「そう。無い袖は振れない。もちろんその気になれば衣服をはぎ取り、わずかな食べ物も奪いつくす事もできるだろうが、そんな山賊まがいの事を行政がしても、百害あって一利なしだしな。」

鼎「そんな事をして、彼らが凍死や飢え死にしてしまったら、土地を耕す人もいなくなって、誰が見ても百害あって一利なしだよね。」

逆沢「それに汚い衣服や、わずかばかりの食糧を強奪したところで、やんごとなき人達からすれば、なにも嬉しくないだろうしね。」

愛原「そう。だから誰からいつ税を取り立てるか?と言えば、それなりに対象や場面を選ぶ事になる。」

鼎「たとえば貧しい農民から税金を取り立てられるタイミングがあるとすれば、それは収穫の時期しかないよね。」

逆沢「あー、五公五民とか、そういう用語を学校で習った気がするわ。五公五民なら、収穫した米の半分が徴収される税金の額という事になるわけね。」

愛原「厳密には、そう単純でもないけどな。どれだけの米を徴収するかは統治者の裁量次第だから、あらかじめ算出された石高に応じて、定量を税として巻き上げるようなケースの方が、実は多かったりもする。農民に自己申告させても、今年はこれだけしか取れませんでしたと過小に申告する事は目に見えてるからな。」

逆沢「けど徴収される米の量が定量だと、不作の年は、農民にとってすごく負担が厳しいんじゃないの?」

愛原「うん。そういう年は、当然一揆が起きやすくなる。」

逆沢「というか凶作の年くらい、税金を安くしてやれよ。そんな融通も利かんのか?」

愛原「だからそれは、統治者の裁量の問題になる。民思いの統治者なら、それなりに減税に応じてくれる事もあるだろう。但しその場合、配下の武士達に払う俸禄を下げるか、商人からカネを借りるなど、何らかの手立てが必要になる事も多い。逆に藩の財政が元々厳しかったり、上役に媚びるタイプの代官や領主であれば、上役の歓心を買うために、容赦なく厳しい取り立てをして来てもおかしくないだろう。」

逆沢「統治者や代官の裁量次第という事は、うまくゴマをすれば、税金をまけてもらえりもするのか?」

愛原「まぁ、それは、な。江戸時代の資料でも、代官が特定の村だけひいきして、周辺の村の連中がそれに怒って紛争になった結果、大阪奉行所がその代官に懲罰の沙汰を下したみたいな記録も、普通に残ってたりするからな。またえこひいきといえば、藩単位でもある。とある藩は実石高より表石高が低いため、幕府に対する上納金が少なくて済んだり、その逆もあったり。」

逆沢「あー、藩は幕府と地元領民の間に挟まれた中間管理職みたいなものだから、藩側が領民の為になんとかしてやろうとしても、幕府からにらまれてどうにもできない事もあるって事かな?」

鼎「けど、実際は、藩側が幕府からの歓心を買うために、無理な徴税をする例の方が多そうな気もするよ。有名な島原の乱も、藩の統治者が、幕府に気に入られるために、重税を課した結果、起きた一揆の典型例でもあるし。」

愛原「表石高が多いほど、藩の格式が上がる事もあって、実石高よりも多い表石高を申請するような藩も、それなりにはあったようだしな。特に1万石以上になると、旗本扱いから大名扱いに激変する事もあって、1万石ギリギリの領主にとっては、表石高を1万石の大台に乗せられるか否かは、家格に関わる重大な分岐点でもあった。」

鼎「だから表石高が1万石ぴったりの小藩は割とあったよね。無理やり1万石の大台に乗せたのが見え見えというか。」

愛原「当然、表石高が1万石なら、1万石にふさわしい上納を幕府にしないとならなくなるが、実質石高が1万石に満たないなら、民への徴税はそれなりに過酷になる。もしくは相応の倹約が必要になる。一番ベストなのは、特産品を作るなりして、他の徴税手段を確保する事だけどな。」

逆沢「あー、なにも取り立てるのは、米である必要はないって事ね。」

愛原「実際問題、藩の豊かさは、米の収穫量ではなく、それ以外の収入源次第みたいなところもあったからな。石高に関しては、幕府にもきちんと把握されていて、表石高が増えるほど、幕府への上納金も増えるから、米の徴収量が増えても藩自体が必ずしも豊かになるわけではない。しかし副収入に関しては、その限りではないからな。」

逆沢「藩が独自に徴収した副収入は、そのまま藩の持ち分になりやすいから、むしろ藩にとってはそちらの収入確保が重要。だから特産品の開発などに、各藩は力を入れるようになるって感じか?」

鼎「でも最大の副収入源を持ってたのは、やっぱり幕府だよね。金山・銀山を幕府直轄領にして、直接管理していたくらいだし。」

逆沢「金山銀山は、直接カネを生み出すわけだから、そりゃ強いわ。人間で一番カネを生み出すのは、当時としてはやっぱり商人だったのかな?」

鼎「ただレシートも領収書も、今風の確定申告もない時代では、商人から税金を取るのはかなり難しそうだよね。自主申告させても、農民以上に平気でごまかすだろうし。」

愛原「農民から農作物を税として巻き上げるのは、要するに物納だから分かりやすいが、商人相手で同じ手法は難しいわな。そりゃ強制捜査みたいな感じて、直接店や蔵の中まで踏み込めば、ある程度の財産は没収できるだろうが、そうなると商人の方も、より巧妙に財産隠しをするようになるだろうし。」

逆沢「じゃあ、一番の税収源になるであろう商人からは、どうやって税金を取り立てるんだ?」

愛原「正直、どんぶり勘定にならざるを得んわな。外国ではギルドに対して税金をかけたり、日本でも田沼意次が似たような事をした事があるが、何かの権限と見返りに、お金を徴収するというのがそれなりに分かりやすいスタイルだった気もする。織田信長が街の保全を条件に、大商人たちから多額の矢銭をせしめたみたいにな。」

逆沢「それは税金というより、単なる取引契約だろ? 商人がお金を払う代わりに、権力者が何かの権益を与えたり、保護や保障を約束したりするのは。」

愛原「でも、それしかないんだよなぁ。ただ一応、権力者は、その気になれば武力づくで商家を潰せる場合が多いから、潰されたくなければカネを差し出せと、商人を脅すことはできるし。実際にそれをやってのけた暴君も、歴史上には多い。どうせ都市を明け渡すなら、その都市の商家から財産を根こそぎ奪ったり、街自体を焼き払ってから、その街を去ってやるみたいな感じでな。まぁそこまでいかなくても、反抗的な商人を、見せしめがてらに潰す事は珍しくないというか。」

逆沢「潰されたら商人も困るから、商人も権力者に自主的に献金したりするようになるわけね。それが事実上の税金みたいなものになると。」

愛原「商人が納めた矢銭というか、献金というか、賄賂というべきかは、その区分は難しいけどな。そのお金が国庫というか、公的財産の一部として入金されるか、権力者の個人資産として帰属するかは、その権力者のさじ加減次第だろうし。もっとも当時において、公金と私有財産の区別がどれだけあったか?と言われたら、結構あいまいな気もするけど。」

逆沢「つまり商人が領主に納めるお金に関しては、税金なのか、取引なのか、賄賂なのか、よく分からない曖昧なものになりがちだったって感じかな?」

愛原「全部の要素が、複雑に混じってるだろうな。権力者側からみれば恐喝行為で巻き上げたお金のようにも見えるし、商人からすれば権益保全の為に必要な賄賂のように見えるし。まぁ経緯はどうであれ、商人もお上に一定のお金を献上せざるを得ない構造は間違いなくあったし、彼らからどれだけお金を巻き上げられるかが、財政運営の難易度にも大きく関わったのも間違いないだろう。」

逆沢「ただ、現代人の感覚でみれば、極めてあいまいで、不透明で、後ろ暗い取引でしかないイメージはぬぐえないわ。少なくとも法的根拠に基づいた公平な徴税行為とは、とても思えないというか。」

愛原「そりゃ役人も、表向きは安全保障税だの物品税だの、色んな名目で取り立ててたんだろうけど、所詮、建前だからな。取り立てられる側の抵抗感を薄めるためだけの。」

鼎「でも、それは現代も同じだよね。福祉目的の消費税と同じというか。お金に色はついてないのだから、これは防衛費、これは公務員の人件費、これは借金の返済費と、分けたところで全く意味がないのと同じというか。」

逆沢「訳の分からない名目の税金ほど、税額が一定とか、税率が一定とか、少なくとも累進課税とは程遠い、金持ち有利な税制になってる気がするのは気のせいか?」

愛原「気のせいかどうかは分からんけど、一定の税額とか、一定の税率というのは、取り立てる側にも、取り立てられる側にも、とりあえず分かりやすいし、意外と不満も出にくいからな。たとえば町費(自治会費)というのは、大体、定額である場合が多いだろ?」

逆沢「言われてみたら、貧乏家庭でも、金持ち一家でも、町費は大体一律定額が多そうね。」

鼎「でも、これは仕方ないのかな? 仮に定額にしないのなら、別の尺度が必要になっちゃうし。たとえば所得に応じてという風に決めたら、各家庭ごとに所得を把握する事から始めないとならないし。資産に応じていうなら、持ち家か借家かとか、どれだけの財産を持ってるかとか、そういう資産状況を把握する必要が出てくるし。でも地域の自治会が、そこまでの調査能力があるとは思えないし、あったとしてもプライバシーの問題もあるだろうし。」

逆沢「そういう細かいことができない組織は、一定額の徴収しかできないって事か?」

愛原「NHKの受信料が定額なのも、同様の理由だろうな。人様の収入や財産を把握できない組織は、どうしても定額をベースに徴収せざるを得なくなりやすい。それを平等といっていいかどうかは分からないが、とりあえず平等感はでやすいしな。」

逆沢「じゃあいっその事、全ての税金を定額にしたらどうなるかな?」

愛原「たとえば累進課税の代表格である所得税による税収は、年額で約21兆円。赤ん坊からお年寄りまで日本人の全人口1.2億人で割れば、一人あたり17.5万円。非課税対象者を除いた場合は、課税対象者8千万人で割るので、一人あたり26万2500円。課税対象額195万円以上(つまり所得税率10%以上)の課税対象者のみで計算するなら、約3千万人だけが対象になるので、一人あたり70万円。これらの数字をどう見るか次第だな。」

鼎「一人あたり年間17.5万円と聞くと、それなりに払えそうだけど、この場合は全人口割りだから、4人家族ならその4倍で70万円になるし。課税対象額350万円の人だと所得税率が20%で課税額がちょうど70万円になるから、大体これくらいの稼ぎの人が一つのモデルケースになるのかな?」

愛原「諸々の控除を抜いた最終的な所得税の課税対象額が350万円なら、年収は900万円くらいあってもおかしくないな。」

逆沢「年収と課税対象額は、イコールじゃないのかよ。そりゃあ諸般の事情に応じて控除というのは分かるけど、なんか全体図として訳わかんないんだけど。」

愛原「俺もそう思う。わざと複雑にする事で、大衆をごまかしてるとしか正直思えん。控除をたくさんつければ、なんとなくお得感があるように感じさせるような、一種の錯覚も狙ってると思われる。」

逆沢「どういう計算をして年収900万円が課税対象額350万円に化けるのか、わたしゃサッパリ分からないけど、ともかく所得税の累進課税を止めて、定額にしたら年収900万円相当の税金を取られてしまうという事か?」

愛原「所得税に関していえば、そんな感じだな。国が税金徴収のメイン層に位置づけてるのも、大体この辺りだろう。」

鼎「所得が極端に低い人は、生活保護などで逆に支出要因になりかねないし。そこまでいかなくとも貧しい人から税金は取れないというか、無い袖は振れないわけだから、じゃあ誰から税金をたくさん取るかとなると、それくらいの層が狙いになりやすいという事かな?」

愛原「ものすごく大雑把な概算になるが、世帯所得200万以下なのが全体の20%。次に200万から世帯所得の中間値である430万円あたりの層が約30%。そこから800万円くらいの層が約30%。そこから1400万円までの層が約15%。そこから2000万円までの層が約3.8%で、それ以上の層が残り1.2%になる。そしてそれらが納める所得税と住民税と社会保険料の合計額は、0~37万円、37~90万円、90~205万円、205~427万円、423~697万円くらいだから、税金を積極的に取り立てるべきターゲットは、徴収効率面からみても、大体世帯所得400万から千数百万円までの層になるだろうな。」

逆沢「どうせなら億単位で稼いでる奴から、しこたま取り立ててやればいいのに。」

愛原「だったら所得税とかではなく、金融所得課税でも累進課税制度を採用しないと駄目だろうな。」

鼎「以前もこのコーナーで、そういう提案をしていた事があったよね。株や為替での利益が500万円くらいまでなら現状の約20%よりももっと税率を下げて、その代わり株や為替で億単位で稼いでる者からはその分、もっとたくさん取り立てればいいのにって話。そうすれば1億円の壁みたいなものも、かなり解消されてより公平になるだろうし。」

愛原「怖い人ににらまれてそれができないというなら、雲の上の人にはまずなれないけど、それなりには稼いでいる気にはなってる自称中流の人から徹底的に税金を搾り取る事で、埋め合わすしかなくなるだろうな。」

鼎「そういえば自称中流というか、元々日本は、1億総中流と言われてる時代もあったよね。」

逆沢「あー、その頃は日本経済が強かった時代でもあったけど、やっぱり税金を効率的に取り立てられる層の人がたくさんいたから、経済が発展できたというのもあったのかね~?」

愛原「無い袖は振れないという視点でみれば、振れるだけの袖がしっかりある国民が多くいるほど、経済が発展しやすくなるという側面は、間違いなくあるだろうな。ゲームも買えない、漫画も買えない、塾にも大学や専門学校にも通えないみたいな貧しい国民ばかりだと、いわゆる第三次産業が全く成長せず、経済規模も一定以上に発展しようがなくなるからな。」

鼎「ある程度の税収が無いと、インフラの整備もままならないという視点で考えると、税金を納める余裕もないとか、生活保護に頼らざるを得ない貧しい国民ばかりだと、国自体の経営も立ち行かなくなっちゃうよね。そういう意味でも、国として、振れるだけの袖がある国民を増やすのは、国益にもすごくかなうよね。」

逆沢「年収1000万円くらいの人による、【いくら稼いでもその分税金を多く取られるだけだから頑張っても報われない】みたいな不満の声は、ネットでも割と聞くけど、お前らが税金をたくさん納めなければ誰が納めるねんって感じか?」

愛原「不満の矛先が全然違うわな。【頑張って年収1000万円稼いでる俺達ではなく、頑張らない貧乏人からもっと搾り取れ】というなら、無い袖は振れないとしか言いようがないし。億単位を安定的に稼いでいる奴は、そもそもそんな不満はいわないし。とかいって、今更MMT理論みたいな事を言ったら、即トラスコースだし。」

逆沢「まぁ年収1億円以上稼ぐ雲の上の層のグループが所得や資産に応じた税金を払わないから、年収1000万円レベルの層にしわ寄せが来てる気はしなくもないけどね。そういう意味では、不満の矛先は、雲の上の人達にぶつけるべきって事になるのかな?」

鼎「法人税関連でも、法人税をロクに払わない大企業は割とあるそうだよね。確か明石市長が、明石市内最大級の巨大企業である川崎重工が5年以上法人税支払額ゼロという事を暴露して話題になった事もあったし。中途半端な企業は、割ときっちり法人税を払わされるけど、いわゆる雲の上にあるような巨大企業ほど、色々法の網を潜り抜けて、ロクに払わないところも多そうというか。」

愛原「巨大企業は、連結納税制度とか、外国税控除とか、輸出戻し税とか、繰越欠損金とか、金融所得化とか、色んな減税・免税の手段を持ってるからな。」

逆沢「全然意味ワカネ・・・。」

鼎「私たち素人には、色々意味不明なものばかりだから、それを正当化する人の言い分だけを聞いてると、何となく正当性があるように感じてしまって、色々騙されるから注意が必要だよ。」

愛原「個別にみて正当性が全くないわけではないが、それを本来の理念通りに運用してるかどうかは、全く別問題だからな。企業にとっては、使える免税・減税制度は、それが不法でない限りなんでも使うというのが基本スタンスだから。まぁ企業ではなく個人でも同じだけど。」

逆沢「まぁ、個人向けの支援金でも、本来は困ってる人が対象であっても、自分に法律上それを受給する資格があれば、実はそれほど困ってなくとも、平気で支援金をもらう人はいくらでもいるだろうからね~。」

愛原「法律上、使って得する制度なら、資格がある限り、誰が使っても構わないのはその通り。それで不当な結果が発生するなら、それは制度を作った役人や政治家が悪い。ただ綺麗な建前の元、誰かの利権の為に抜け道だらけのルールを作る政治家や役人はいくらでもいるし、雲の上の人達は、それを役人や政治家に作らせるだけの権力を保有してたりもするからな。」

逆沢「メスを入れるとすれば、やはりそこか?」

愛原「後は税金の無駄遣いを減らす事だな。もっとも腐敗政権では、権力者や富裕層をさらに潤すために、貧乏人から税を巻き上げ、権力者や富裕層に利権を流すような逆トリクルダウンが、割と起きがちだが。」

鼎「トリクルダウンの名の元に、庶民から巻き上げた血税を富裕層に注ぎ込むみたいなやり方かな? で、富裕層がカネを増やしてから庶民に大量の雫を垂れ流せば本来のトリクルダウンなんだろうけど、実際は富裕層の部分でお金の流れが止まるから、実質庶民のお金が富裕層に搾り取られるだけの逆トリクルダウンになってしまうというか。」

愛原「税金は誰のためのもの?という原点に立ち返れば、腐敗政権からみれば、当然権力者や富裕層の為のものだから、庶民から税金を巻き上げて、それを権力者や富裕層に配りなおすというのは、当然な一つの流れといえなくもない。しかし庶民にしても無い袖は振れないから、取り立てるべきターゲットは、庶民グループの中ではマシの方の階層が一番狙われやすいのも、まぁ道理ではあるわな。」

逆沢「雲の上の人達からすれば、年収1000万円ランクなんて、せいぜい下の上くらいでしかないのに、そいつらが金持ちぶって、いくら働いても報われないと、下の中や下の下を逆恨みするのは、完全にお門違いというか、雲の上の人達の術中にはまってる感じか? そんな事をしても雲の上の人達がさらに喜ぶだけなのに。」

鼎「難易度はすごく高いけど、根本的な解決方法は、雲の上の層にどれだけメスを入れられるかしかないって事かな?」

愛原「それができないなら、歳出の方で見直すしかないだろうな。」

鼎「もっとも歳出の方も、生活保護や医療費などの名目で貧しい人の為に使われているよりは、防衛費や補助金などの名目で、巨大企業や外国勢力や富裕層の為に使われてる部分も多そうだから、そこに切り込まないと意味がないよね。」

逆沢「ただ中世までの大商人もそうだけど、大企業は最大の税収源になり得る存在でもあるし、経済の牽引役にもなる存在だから、闇雲に取り立てて、あげく潰してしまったりしたら本末転倒だろうけどね。」

愛原「大商人や大企業相手の徴税は、さじ加減が難しいわな。税率を上げすぎても、下げすぎても、経済に悪影響を及ぼすからな。」

逆沢「法人税を上げすぎると、企業の成長力を損なうというのは分かるけど、法人税を下げて、経済に悪影響というのはよく分からないんだけど。税収が減って財政に悪影響というならともかく。」

愛原「その税収が減って財政に悪影響という事自体が、一番ヤバいんだけどな。最大の税収源から税を取り損ねると、しわ寄せが他に来て、社会全体の景気に甚大な悪影響を及ぼす。まぁそれを差しおいても、法人税を下げすぎたり、免税・減税要因となる控除理由を増やしすぎると、内部留保を増やすばかりになって、設備投資や給与に全然還元しなくなる問題もあるだろうし。」

逆沢「あー、そういう考えもあるか? 法人税が適度に高ければ、儲けを貯めこまず、設備投資や事業拡大資金に回すようになるから、その分さらに経済を大きく回せるという理屈ね。」

鼎「その理屈でいえば、消費税の増税も、個人や企業の購買意欲を削いで、設備投資意欲なども冷やして内部留保を増やす要因に直結する点で、同じくらい罪悪だよね。」

逆沢「消費税を増税する度に景気が冷えるのは、おなじみの光景だしね。という事は、消費税増税と法人税減税のコンボは、もっとも内部留保を増やし、景気を冷やす最悪の組み合わせコンボって感じか?」

愛原「消費税は、税率が一定(もっとも公明党が軽減税率などというものを加えたので少しややこしくなったが・・・)なので分かりやすいという大きな利点はあるが、購買意欲を下げるマイナスと、貧乏人ほど実質的に税負担が増える逆累進性が大問題だな。まぁ格差を拡大・固定したい雲の上の人達からすれば、だからこそ一番積極的に拡大したい税制なんだとは思うが・・・。」

鼎「日本が30年間成長しなかった理由の一つには、なりそうだよね。わざわざリスクを取って事業拡大や設備投資を行わなくとも、現状維持で金を貯めこむ方がマシみたいな発想になるから、長い目で見るとジリ貧にしかならないというか。」

逆沢「しかも経営が悪化しても、補助金漬けで生き残れるというか、大企業であればあるほど、公的資金投入でゾンビ企業として生き残れるという安心感もあるしね。ただし、その公的資金や補助金は、結局税金だけど。」

鼎「表向きは、累進課税のせいで金持ちほど税負担が重いとか言われてるけど、実際は巨大企業にしろ、超富裕層にしろ、抜け道だらけだよね。社会保険などは上限があるし、所得税の累進課税が嫌なら、金融資産としての利益という形態に変えれば税率が半減するし。個人資産を法人に移して上手くやれば、相続税なども実質ほとんど払わずに済むようになるし。」

逆沢「あー、どう見ても個人事業主にしか見えない政治家ですら、政治団体を設立してそこにお金を移すことで、相続税逃れとかしまくってるらしいわね。」

愛原「超富裕層は、資金管理団体を作ってそこに個人資産を移すことで、相続税逃れも割と可能だからな。中途半端な富裕層は、自分の土地にレオパレスや大東建託とかにマンションを建てさせるような方法で、相続税逃れを画策したりするらしいけど。」

逆沢「それ、一歩間違えたら思ったほど空き室が埋まらず、借入金が払えなくなって結局マンションも土地も手放す羽目になりかねない、一種の博打じゃねえか? やっぱり下の上レベルは、雲の上からみれば、恰好の餌以外の何者でもねえな。」

鼎「なんかマリー・アントワネットの時代と、さほど変わらないよね。貴族階級の維持の為に、貴重な税金が垂れ流しされ続ける構図そのものというか。」

逆沢「なるほど。政府の役割は、富の再分配にあるとはよく言われるけど、貧乏人から巻き上げて貴族の為に再分配するか、真面目で不器用な働き者から巻き上げて怠け者や反社に再分配するか、余裕のある層から巻き上げて、必要不可欠な部分に再分配するか、そこから考えないと、税金の問題は解決しないって事ね。」

愛原「税金の問題は、増税・減税のどちらが正義か?という問題ではなく、要は誰から税金を多く巻き上げて、誰にそれを還元すべきか?という話だからな。」

逆沢「そりゃあ年収300万円の人より、年収1000万円の人の方が手取りが少ないとかになったら、誰も働きたがらないだろうけど、現状そんな事はあり得ないし。ならば累進課税自体は、別におかしくないと思うわ。よくプロ野球選手が、最多勝はチームのみんなのおかげとか、盗塁王は僕一人で取ったものではないとか言うけど、実際、特定の誰かの名誉や稼ぎは、他のメンバーの助力のおかげでもあるだろうし。だとすると、人より多く儲けた人が、人より多くそれを社会に還元しても、それは至極妥当とも思うしね。」

鼎「税金の使い道に関しても、道路とか下水道とか、技術振興とか国防とか、特定の個人というよりは社会全体に帰属する分野も多いよね。」

愛原「税金が最終的に特定の誰かに帰属しても、必ずしも悪いものばかりでもないしな。不幸な事故などによって、障がい者になった場合などで、それを税金で補う事が必ずしも悪いとはいえない。最近は、高齢者福祉を税金の無駄とする風潮も強まっているが、ここをないがしろにすると、さらに大衆が将来の為に内部留保しまくって景気が冷えるので、安心してお金を使える空気作りは、それなりに配慮した方がいいと思う。」

逆沢「私なんかは、将来の不安に関しては、民間の保険で補える分は、できるだけそっちでやって欲しいんだけどね。なんでもかんでも公金にたかられると、どれだけ財源があっても足りないから。正直、医療費も馬鹿にならないし。生活保護者への医療費無料とかも、さすがに行き過ぎだと思うわ。」

鼎「その辺りは、むしろ障がい者や生活保護者うんぬんではなく、医師会側にとっての利権の問題だと思うよ。患者に過度な医療を施したり、余分に薬を飲ませた所で、別に患者の健康状態が大きく改善したりしないし。ただ病院や医者や薬剤師がその分、余分に儲けるだけだから。」

愛原「社会全体に帰属する事業にしても、必ずしも全体の公益につながってるとは限らないしな。無駄な公共工事とか、特定の村や建設業者を潤すだけの事業とか、特定のオリンピック関係者や万博関係者だけが潤うだけの公共投資も、それなりにあるからな。その公共投資が、本当にみんなの利益になってるか? 採算性などをよく見極める必要はあるわな。」

逆沢「少なくともハギブタが言うような、使い道もあいまいな30兆円バラマキみたいなのは論外ってことね。」

愛原「ハギブタって誰やねん。って、そこはまぁ置いといて、税金をどこから徴収するか? 税金をどこに投下するか、みたいな視点はもう少しあっていいと思う。少なくとも減税したから名君。増税したから暴君。たくさんバラまいたから名君。補助金を打ち切ったから暴君みたいな単純な評価ではなく。」

逆沢「誰だって税金を取り立てられたら嫌だけど、だからといって税金という概念がなくなったら、道路の整備すらできなくなるし。じゃあ誰から税金を集めるのがいいか? そういう視点も欲しいって感じか?」

愛原「最も原始的な徴収方法は、みんな公平に人頭税みたいな感じになるんだろうけど、それは元々の富の格差がない前提でない限り、かえって不平等になってしまう。また、無い袖はどうやっても振れないというのもあるからな。」

鼎「だからといって、複雑すぎる税制も困るよね。払う側も取り立てる側も、計算が複雑になるし、そうなると手間も半端ないし。複雑にする程、抜け道も増える一方で、罠も増えそうだし。」

愛原「税の問題は一筋縄ではいかない。みんなに好かれるようにすれば財政は悪化するし。逆に無駄遣いを止めるだけでも、どこぞの利権団体を敵に回したり、とにかく大変だ。特に先代の放漫財政のせいで、借金まみれになった財政を立て直そうとすれば、みんなに嫌われる覚悟も必要になったりして、真面目にやろうとすればするほど、貧乏くじを引く羽目になる。」

鼎「みんなの為に正しいことをすれば、みんなに褒め讃えられてヒーローになるのが当たり前のパターンなのに、財政問題に関しては、みんなの為に正しいことをすると、逆に嫌われる危険がある所が理不尽だよね。」

逆沢「みんなに好かれようとすると、減税とバラマキのコンボしかないけど、それをすると未来の為政者が苦労する羽目になるからね~。まぁ次の為政者の代になるまでに副作用が現れて、トラスのように即退陣に追い込まれるパターンも有り得るけど。」

愛原「じゃあ増税か正義かと言われたら、これも真とは言い難いしな。暴虐な王が贅を尽くす為に重税で大衆を苦しめるのは、よくある話だし。そもそも無い袖を無理やり振らそうとしたところで、みんなが不幸になるだけだ。種は育ててナンボなのに、種まで税として取り上げて食ってしまうような奴も、愚か者としか言えないだろうしな。種を取り上げた領主がその種をより大きく育てられるというなら、まだしも。」

鼎「今回の話も、これが絶対正義といえないような、困ったネタだったよね。」

逆沢「でも、これは少なくとも悪といえるパターンは、いくつか見つかったわね。とりあえずハギブタとか。」

愛原「ハギブタはもうええねん。という訳で今回のネタも終わりな。」


















過去のたわごと 
2022年     11月6日 大量殺人 
10月23日 本人証明について 10月9日 誰のための正義
9月25日 解決師 9月11日 理屈が通用しない相手 
8月28日 政治家と密接に関わる一般市民について 8月14日 悪の宗教団体 
7月31日 チート能力者に対する反応 7月17日 要人
7月3日 戦略的準備VS戦術的対処 6月19日 正義VS秩序
6月5日 パワー・スピード、そしてスタミナ 5月22日 キャラの身長の設定
5月8日 自由の保障 4月24日 去っていく仲間
4月10日 戦争ゲームの指導者の目線 3月27日 悪に屈する時
3月13日 歴史ゲームにおける歴史の再現性について  2月27日 歴史学の価値について
2月13日 趣味に飽きる時、熱狂できる時 1月30日 私刑
1月16日 やってる感 1月2日 捜査・諜報に必要なもの
2021年 12月19日 壊された人 12月5日 リソース運用型ゲーム
11月21日 後継者争い 11月7日 戦力分析と番狂わせ
10月24日 選挙放談2021 10月10日 文明崩壊後のサバイバル
9月26日 中立な報道 9月12日 隔離空間でのアドベンチャー
8月29日 侵略者が撤退した後 8月15日 正義なき力を生み出す者
8月1日 問題点(悪)の所在 7月18日 責任の所在
7月4日 教育政策 6月20日 職の貴賤
6月6日 外患(外敵)よりも恐ろしい内患(味方の腐敗) 5月23日 スローライフと幸福論
5月9日 社会に貢献する凡人たち 4月25日 情報戦の制し方
4月11日 予備戦力 3月28日 不正の告発と隠蔽
3月14日 職人(ドワーフ)  2月28日 地位に見合う責任と報酬の話
2月14日 娯楽産業  1月31日 名君・名宰相
1月17日 選別(トリアージ) 1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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