愛原様のたわごと(24年3月10日)








愛原「今回は、腐敗した組織を内部から改める難しさについて語ってみたい。」

逆沢「ん? つまり今回は政治ネタか?」

愛原「裏金疑惑に揺れる自民党もそうだし。長年の慣習として下請けいじめや検査不正を当たり前のようにやって来た、大企業などにも当てはまるだろうな。原作者自殺の件で他局含めみんなダンマリのテレビ局もそうだろう。どれだけイジメ問題が全国あちこちで発生しても抜本的な対策に取り掛かろうとしない学校や警察もそうかも知れない。まー、どこにでもあるネタかも知れないな。」

鼎「こういうのって、本当に外圧でしか変われないよね。ビッグモーターの件にしろ、ジャニーズの件にしろ、変われる契機になったのは外圧ばかりの気もするし。」

逆沢「ジャニーズに関しては、トカゲのしっぽを切っただけだろ? 別にテレビ局の体質が全然変わったわけじゃないし。ビッグモーターくらい致命傷を受けて、ようやく変われるかもしれないレベルというか。まぁ変わる前に潰れる所もあるだろうけど。」

鼎「組織の自浄作用に期待したいみたいな話はよく聞くけど、自浄作用が働いたようなシーンはイマイチ見つけにくいよね。自浄作用が働いてるというよりは、単に臭い物に蓋をしたり、トカゲのしっぽを切り捨てる事で逃げ切りに成功してるだけというか。」

愛原「政治家の裏金疑惑も、民間同様に使途を透明化したり、パーティー券などの形で献金元を隠せるシステムを変えないと、根本的な解決にはならないだろうしな。」

鼎「昔、【働いたら負けだと思ってる】みたいなフレーズがはやった事もあるけど、彼らはみんな、【自浄作用を働かせたら負けだと思ってる】レベルで、全力でそれに抵抗してる気もするよ。政治の世界でも、テレビの世界でも。」

逆沢「実際、負けだと思ってんじゃね? 綺麗なジャイアンはジャイアンじゃない。ジャイアンを名乗る別の何かだと。それと同じように、裏金作りや企業献金の受け取りをやめたら、それは自民党とは別の政治思想をもった別の政党だくらいには、思ってそうというか。」

愛原「ま、それはある意味当たってるかもな。大日本帝国と戦後の日本も、構成している国民自体は同じでも、国として全然別物といっていいからな。変えるというのは、一度壊して別物を作るのと、実質同じなのかも知れないな。」

逆沢「そういえば、かつて【自民党をぶっ壊す】というフレーズがブームになった事もあったけど、あれも壊したというよりは、トカゲのしっぽを切ったり、看板を付け替えただけのような気がするわ。」

鼎「【自民党をぶっ壊す】で有名な小泉純一郎さんもそうだけど、やっぱり内部から組織を変えていくというのは、なかなか難しいのかな?」

愛原「今回は、そういうお話。ファンタジーの主人公の多くは、独裁者や魔王といった組織と大体敵対しており、いわゆる外圧を加えるグループに属する場合が多い。しかしそういった改められるべき悪の組織に属しながら、内部から組織をまっとうなものに変えていくにはどうすればいいか? これを今回はちょっと考えてみたい。」

逆沢「ちょっと確認したいんだけど、その組織はあくまで悪の組織とか、腐敗している組織という前提なのか?」

愛原「そりゃ、そうだ。少なくとも大幅に刷新せざるを得ない程度には、問題のある組織という前提な。」

鼎「だったらその組織の問題が、内部にあるか、外部のせいなのかを、まず確認する必要があるよね。無能な独裁者が組織を牛耳っているとか、組織全体に腐敗が蔓延しているのが原因なら、当然内部を変えていく必要があるし。逆に隣国やライバル企業からの外圧にさらされて苦しんでいるというなら、外部のせいだから、敵を味方に変える外交術とか、敵を弱める策略とか、そういった手段を講じる必要もあるだろうし。」

愛原「後者の場合は、単にヒト・モノ・カネの問題になるからな。ライバルと比べて戦力で大きく負けているなら、凡人では如何ともしがたいだろうな。何らかの方法で天才軍師とか、天才発明家みたいなのを確保したり、極力なスポンサーを見つけるなり、かなりの強運も必要になってくる。だがその場合は、単に組織として実力不足なだけであり、別に悪の組織でも、腐敗した組織でもないから、今回のお題のケースとは分けて考えたいな。」

逆沢「どちらかというと、ライバルと比べて明らかにこちらの方が戦力的に上回っているのに、なぜかこちらが押されまくっているみたいな組織に置き換えた方が、それっぽくなるってか?」

愛原「うん。その方が今回のテーマにむしろ近い。軍備でも、経済力でも、人材の数でも何でもいいが、本来そんなに悪くないはずなのに、なぜか勝てない。いや、なぜか?ではないな。原因は大体、はっきりしている。リーダーがあまりに無能すぎて、組織を全然経営できていない。あるいは幹部たちが私利私欲ばかり優先して、自分勝手な行動しかしない。あるいは中間管理職が備品をくすねたり、賄賂を受け取るような状態が横行している。あるいは人材育成が全くできておらず、兵隊・人員の質で大きく負けている。その他原因としては色々あるだろうが、一言で言うと【腐敗】している。だから組織本来が持つ力を全く発揮できない。そんな感じだな。」

逆沢「うーん。これはキツイ。自浄作用なんて、期待できるレベルじゃないだろ? 外圧でもなんでもいいから、外から一度ぶっ壊してもらうくらいでないと、どうにもならないレベルというか。」

鼎「その中では、リーダーが無能だから力を発揮できないパターンが一番、改善させやすい気もするよ。リーダーの首さえ入れ替えれば、それなりに改善の即効性がありそうというか。」

逆沢「クーデターか? 下剋上でもなんでもいいけど? ただ、下剋上を成功させられるレベルまで、組織内で力を付けられるかが問題にはなりそうだけとね。」

愛原「無能といっても、それは組織を発展させる能力が足りないだけで、リーダーに座に付く、あるいはリーダーの座を保守できる才能に関してはスバ抜けているタイプも多いからな。そこは甘く見てはならない。」

逆沢「社内政治にだけは異様に強いようなタイプか?」

愛原「社内政治といわず、リアル政治でも同じだけどな。組織を発展させる能力と、激しい政争を勝ち抜く能力は全く別モノだからな。政敵を讒言で追い落としたり、賄賂で多数派工作を固めたり、人の功績を横取りしたり、スキャンダルをもみ消したり、あるいは逆に捏造したり。ヤクザなタイプだと、バレたら困る悪事も積極的に行ったり、誰かの弱みを握って取り込んだり、みたいな事も積極的に行ったりもするからな。」

鼎「賄賂の授受は、特に共犯関係を成立させるのに有効らしいよね。賄賂を渡した方も、受け取った方も、どちらも人に言えない秘密ができるから、お互いに裏切りにくい状態になりやすいというか。」

愛原「政争能力の高いリーダーは、概して汚い手段にも抵抗感が薄いため、組織を腐敗させやすく、その代わり、自分の身を守る能力は非常に高い。クーデターを企んでも、生半可な反乱は、すぐに鎮圧されてしまうというか、計画段階で察知されて先手を打たれる事も珍しくないだろう。」

鼎「ていうか、社内政治に特化したようなタイプは、イエスマンで幹部を固める傾向も強いよね。主君に牙をむくような性格の者は、まず幹部ランクにまで昇進すらできないというか。あるいは【出る杭は打つ】じゃないけど、自分より有能そうというだけで、幹部候補にすらなれないというか。」

逆沢「おいおい。自分より無能な奴しか幹部になれないみたいなのを繰り返したら、代替わりが進むほど、組織は劣化する一方じゃねえか? 今の日本もそんな所、ありそうだけど。」

愛原「こういう組織の場合、いわゆる要人暗殺みたいなのは、組織改善の際に有効打になりにくい事も多い。なぜならせっかく腐敗したリーダーを暗殺しても、次に就任する奴は、同じくらい、もしくはそれ以上に無能な奴しか後継者候補に残っていないからだ。」

逆沢「そんな政争特化型がトップの座に就くくらいなら、まだ酒池肉林三昧の分かりやすい無能リーダーの方がまだマシかも知れないってか?」

愛原「付け込みやすいという意味では、マシかもな。但し、それでもある程度の運はいる。銀英伝の主人公のラインハルトにしても、決して実力だけで成り上がった訳ではない。皇帝の寵愛を受けた姉の存在があってこそ、だからな。腐敗した組織では、自分がどれだけ有能だろうと、それだけでは出世できない。」

逆沢「むしろ【能ある鷹は爪を隠す】くらいでないと、警戒されて潰されてしまいかねないだろうしね。」

鼎「腐敗した組織で出世するには、人事権を持ってる人の寵愛を受けるのが、最も手っ取り早いという事かな?」

逆沢「寵愛って♪ 女なら体を売れ。男ならいい女をアテンドして媚びを売れって感じか?」

愛原「健全な組織なら、実力や誠実さを買われて出世できるんだろうけど、腐敗した組織で、それは期待できないからな。とにかく人事権のある偉い人の寵愛を受けること。もしくは人事権のある誰かの弱みを握って、そいつを支配できる立場になること。もっとも後者の場合は、双方の実力差が大きいと、簡単に返り討ちにされるリスクを伴うが。」

鼎「体を売るとか、アテンドするとかだけで、出世させてくれる相手ならまだ簡単だけど、無駄に警戒心が強いタイプだと、もっと厄介だよね。特に政争能力が高い人は、警戒心も強そうだし。」

愛原「ただ、出世しない事には始まらない。二等兵のような状態では、組織を変えられるほどの発言力も経済力も武力も、到底得られないからだ。」

逆沢「暗殺でもなんでもいいけど、外からの圧力で腐敗した組織を変えたいなら身分はそれほど重要ではないけど、内部から自浄作用という形で組織の腐敗を正したいなら、何としてでも一定の身分まで出世する必要があるってか?」

愛原「もしくは幹部クラス以上の者の寵愛を受けるかだな。もっとも寵愛といっても、性欲のはけ口として寵愛を受けても意味はなく、参謀的存在として助言を真面目に聞いてくれるレベルの信頼感の方で。」

逆沢「けどこちらの真面目な助言を、真面目に聞いてくれるようなまっとうな人間が主流派幹部にいるなら、そもそも組織は腐敗してないだろ?」

鼎「政敵を追い落とす為の汚い謀略とか、宴会をより盛り上げるためのアイデアとか、儲け話とか、女を落とすためのマル秘テクニックみたいな、そういう助言ばかりを好みそうだよね。腐敗した組織の要人となると。」

逆沢「そんな腐敗幹部の寵愛を受けたところで、いつの間にか悪の片棒を担いでそうだわ。そうなるといずれ、自分が組織を牛耳って腐敗を除去できる立場になっても、悪の片棒を担いだ過去の自分が足枷となって、結局、したい改革もできなさそうというか。」

愛原「ただ、悪の組織は、共犯関係にならないと出世できないとも言われてるからな。クスリの売買に一切関わらず、クスリの密売組織のボスになるのは不可能。パーティー券を一枚も売らず、裏金も作らずに、腐敗政党で出世するのも不可能みたいな感じで。」

鼎「腐った組織を自分が何とか変えたいと思っても、腐った組織の風土に染まらないと、そもそも出世すらできないとすれば、内部から腐った組織を変えるのは、とても不可能な気もするんだけど。」

愛原「大抵の組織には、反主流派みたいなものがいるので、その反主流派が相対的に健全であるなら、その反主流派に与する事で、その健全な分だけは改善が期待できなくもないけどな。」

逆沢「あー、漫画の世界にも、悪の組織には、大抵そういう幹部が一人くらいはいるわね。悪の組織のやり方に疑問、もしくは反発を覚える幹部キャラみたいなの。」

鼎「けど、これってよく考えたら、結構実力主義な気もするよね。組織の意に染まらない思想のキャラでも、実力さえあれば、幹部として出世させてもらえるという事でもあるから。」

逆沢「人間陣営VS魔族陣営みたいな物語だと、実は魔族陣営の方が、ずっとまっとうな実力主義が機能していると感じる事もあるわ。特に中世魔法ファンタジーものの人間陣営の場合、貴族などそれなりの階級の人間でないと、なかなか幹部級に登用されにくいけど、魔族陣営の場合、力さえあれば元人間であっても、簡単に幹部として登用してもらえるような懐の深さがあるというか。」

愛原「魔族陣営が強いのは、単に魔族の身体能力が高いだけでなく、人事システムとしての健全さがあるのかも知れないな。もっとも実力主義が徹底しすぎているが故に、内ゲバが起こりやすい欠点もあるが。」

鼎「織田信長さんの陣営も、魔族陣営に近いところがあるよね。実力があれば出自はそんなに重視されない。反面、実力がなければすぐに蹴落とされるし、幹部も裏切りやすいみたいな。」

逆沢「魔族が長年人間界に干渉できなかったのは、魔族同士で長年争い続けていたから、みたいな設定の作品もあるわね。で、ある時、魔族の中で頭一つ抜けた実力者が現れて、そいつが群雄割拠な魔界を統一してしまったせいで、そいつが魔王を名乗って、ついに人間界に侵略を始めたみたいな。」

鼎「人間同士でも争いはあるけど、魔界ほどの常時戦国状態にならないのは、政争上手な人がイエスマンばかりを重用したり、刀狩りみたいな下剋上させない仕組み作りを、優先し続けたせいもありそうだよね。王族・貴族・平民・賎民といった階級制度も、下剋上を抑制して、反乱を起こしにくくする仕組みと考えると、道理にかなう部分はあるし。」

愛原「貴族階級以上は、元々優遇されているから、体制に逆らう理由が乏しい。平民以下は、体制に逆らえるだけの武力も経済力も持たせてもらえないから、ひたすら我慢するしかない、みたいな構図だな。もちろん貴族階級以上でも、チャンスがあればさらに上をねらう事もあるが、それは単なる権力闘争であって、今回のテーマである自浄作用を働かせる為の闘争では決してない。だから誰が権力闘争に勝っても、世の中自体は何も変わらない。少なくとも平民からすれば、誰がトップになろうが、割とどうでもいい感じになりやすい。」

逆沢「そう考えると、一般的に悪役扱いされる魔族陣営の方が、人事システムに関しては、ずっと平等で健全ともいえそうね。人間陣営は、秩序を優先しすぎるが故に、個人の才覚を軽視しすぎてる感もあるし。」

愛原「まぁ、実力主義を認めてしまうと、実力のない貴族が簡単に没落したり、平民以下の者が実力で簡単にのし上がって下剋上を企みかねないので、そうならないためのシステムともいえるからな。」

逆沢「つまり組織の腐敗と、組織の安定はある意味、セットって感じか?」

愛原「セットというか、【組織の安定の為に、組織の腐敗を受け入れる】というのは、【十分条件であっても、必要条件ではない】という感じかな? 【不正を見て見ぬふりしなくては、安定は保てない】なんて事は決してないが、不正を見て見ぬ振りすれば、とりあえず余計な仕事を増やさず、手っ取り早く平穏で変わらない日常を当面は維持できる、というのはあるからな。」

逆沢「それ、単なる【問題の先送り】じゃん。安定を維持するために腐敗を容認しているのではなく、後世にツケを回しているだけというか。今の生活の維持のために、借金を容認する発想と何ら変わらないというか。」

愛原「うん。だから腐敗なんだ。もちろん積極的に悪いことをしでかす悪人も組織にはいるが、組織を腐敗させるのは、むしろそれを見て見ぬふりして容認する奴の方がメインかも知れない。」

鼎「自浄作用が働くかどうかは、誰かが不正を働いた時に、それをとがめられるかどうかの問題だよね。いわゆる割れ窓理論。つまり割れ窓を放置した(=自浄作用を働かさなかった)結果が腐敗な訳だから、腐敗してから自浄作用を発揮させようとしても、それは時系列として逆というか。」

愛原「そう。時系列として逆。なので腐敗した体質が明るみに出てから、その組織の自浄作用を期待しても、かなり厳しいといえなくもない。その組織の自浄作用が機能しているなら、そもそも腐敗する前の段階でそれを阻止できているはずだからな。」

逆沢「組織の腐敗を容認してしまったという事は、不正への対処が面倒くさいという理由も含めて、やっぱり問題の先送りをしてでも、腐敗を容認した方が組織として楽とか得という事情が大きかったって事かねぇ~。」

愛原「次々明らかになっている大企業の検査不正とか、明らかに【検査とか、面倒くせぇ~。いちいち検査とかしなくても、特に問題ないだろ?】という現場猫が闊歩した結果だろうが、それは面倒くさいという心理の問題だけでなく、今はやりのタイパ、時間効率とも密接に関わってくるからな。時間効率、すなわち業務効率。ズルをする事で利益率を上げる行為と言い換えれば、事の重大性が分かるかもしれない。」

逆沢「手抜き工事と同レベルって事か? 単なる腐敗ではなく、れっきとした不正そのものというか。まぁだから、処分の対象にもなったんだろうけど。」

愛原「俺は【バレない犯罪は犯罪じゃない】という思想じゃないので、腐敗した組織は、たまたまバレたものは氷山の一角で、バレたらヤバいけど今のところはバレてないだけの不正行為も、きっとたくさんあるとは思っているけどな。特に政治がらみだと、法的にはセーフかもしれないが、それは法律がおかしい(もっと言うと、そんな抜け穴だらけの法律を制定した政治家連中が悪い)からで、本来なら直ちに法改正をしてアウトに変えるべきものも多数あると思っているし。」

鼎「ただ腐敗とか不正というとすごく大げさに聞こえるけど、当事者意識としてはそんな罪悪感はなさそうな気もするよね。せいぜい現場猫感覚というか。」

逆沢「面倒くさいレベルなら可愛いもので、時間がないから、予算がないから、人員が足りないから、それが昔からの慣習だから、みたいな理由で自己正当化を図る輩も多そうな気もするわ。」

愛原「腐敗に加担しているというよりは、現実的な対応をしているだけと思っていそうだな。もっとも現場レベルだと、本当にそれしか現実的に対応できないケースも多いだろうけど。」

逆沢「現場レベルだと、通常業務をこなすだけで精一杯というのは、珍しくないからね~。まぁ雇用者が、労働時間フルで働かそうとするから、そうなるのは当たり前の話なんだけど。」

鼎「つまり腐敗というのは、現場レベルでどうにかなる問題ではない。現場としては、それが手抜き行為であろうと、そう指示されればそれをやるしかない。もっと上の部分に改善を求めないとどうにもならないって感じかな?」

逆沢「けど、上層部としては、利益の最大化を求めた結果だからね~。腐敗という認識はないんじゃないの?」

愛原「腐敗政治家も同じ心理だろうな。我々、一般人からすると、ズルをしてカネを貯めこんでいるようにしか見えないが、彼らにすればそのズルは、自分たちの利益を最大化する手段であって、自発的にやめる動機がない。今はやりの中抜き行為なんかにしても、中抜き業者にしてみれば、それが彼らの重要なカネ儲け手段であって、やはり自発的にやめる動機にはなり得ないからな。」

逆沢「発展途上国などで当たり前に行われてそうな賄賂みたいなものも、それを受け取る小役人からすれば、職権を利用した当然かつ重要な収入源くらいの認識しかないらしいしね。」

鼎「私達からすればそれは組織を腐敗させる行為にしか見えなくても、彼らにすれば、それは利益になる行為だから、自発的にやめる動機にはなり得ないって事かな?」

逆沢「なるほど。外部からみれば組織を腐敗させる行為は愚かな自滅行為にしか思えないけど、腐敗を進めている人達にとっては、それで楽をしている、儲けている、得をしているわけだから、やめる理由にはならないし。腐敗を止めさせるような勢力が現れれば、全力で抵抗するのも当然と。彼らにすれば反腐敗運動みたいなのは、自分たちの既得権益を侵害する敵対行為でしかないから。」

愛原「組織の論理でいえば、無能な幹部には即去ってもらう方がいいが、無能な幹部視点では、幹部に留まる事による既得権益を失いたくないとなるのは、当然の反応だからな。で、その無能な幹部が多く主流派にいると、組織はどうしても腐敗する。無能な幹部の既得権益を守るための組織に、組織の存続目的自体が変貌してしまうからな。」

鼎「中世の聖職者たちが免罪符などというものをばらまいてカネ儲けに走ってとことん腐敗しても、なかなかやめられなかったのもそうだけど。みんなの為の宗教が、聖職者の既得権益を守るための宗教に変貌していったような感じかな? 後世の私達からみたら、自分たちの利益しか考えない自分勝手な人達のせいで腐敗が進行したという視点になるけど、それで利益を得ている当事者からすれば、利益の最大化を目指して何が悪い?という発想にもなるし。抵抗したくなっても当然って感じというか?」

愛原「究極的には、山賊による盗っ人行為と変わらないんだけどな。みんなが畑を耕せばみんなが豊かになれるのに、それに参加せず、人様からモノを奪う事で利益を最大化しようとする奴も、どうしても出たりする。そして当の山賊たちは、苦労して畑を耕さなくても、作物が育ったころに襲って奪えば楽して豊かな生活ができるのにやめられる訳がねぇ、くらいにしか思っていない。そんな感じだな。」

逆沢「楽して金儲けできる手段を覚えてしまった人間に、苦労して金儲けする方法を促してもそれはなかなか難しいって感じか? イカサマ同然の中抜き行為でぼろ儲けしてる人に時給千円で働けと言っても、鼻で笑われる感触というか。」

愛原「内部からの自浄作用に期待するといったところで、その内部は腐敗を進行させる事でむしろ得をしている訳だから、やめる理由がない。そんな状態で、良識派を気取る非主流派の人間が、まっとうに仕事をしましょうと言っても、なかなか同意を得にくいというのはあるだろうな。」

鼎「不正や腐敗を容認するような人は、大体現場猫感覚だから、【そんな事をして事故ったら大変なことになりますよ】と助言しても、無視されそうなのもあるよね。」

逆沢「ビッグモーターの不正にしても、当時の経営陣が現場猫の集まりだったとしたら、すごくしっくりくるわ。人様の車をわざと傷ものにしようが、保険金をだまし取ろうが、水没車を売りつけようが、街路樹を枯らそうが、どうせバレるわけがないとか、バレてもなんとかなるやろ、というのが根底にあったと考えるとしっくりくるし。そんな感覚だから、良識ある部下が苦言を呈しても、むしろ組織の利益効率を減退させる敵のスパイとしか映らないというか。」

鼎「ビッグモーターに関してはあんな感じになったけど、自民党みたいなのは、どんな不祥事があっても切り抜けられてきた歴史があるから、余計にそんな感覚になりそうだよね。何があっても絶対に生き残れる自信があるから、利益が最大化できる機会を逃す理由が全く見当たらないというか。」

逆沢「上の方で、腐敗は結果という話も出たけど。結果として【腐敗してでも自分たちの利益を最大化する】という選択肢を選んで、しかも彼らがそれを後悔していない限りは、絶対に自浄作用は働かないと考えた方がいいってか?」

愛原「結論としては、残念だがそうなるかも知れない。それに逆らい良識ある態度を取ったところで、組織の方針に逆らい、組織の利益を減退させる不穏分子の扱いしかならない事もあるだろう。」

鼎「けど実際は、組織の利益ではなく、幹部の利益でしかない事も多いよね。国の利益ではなく、政治家や富裕層にとっての利益でしかないとか。企業の利益ではなく、上層部の利益でしかないとか。信者の利益ではなく、聖職者の利益でしかないとか。学生の利益ではなく、教師の利益でしかないとか。公共の利益ではなく、テレビ局の都合でしかないとか。」

愛原「だから腐敗なんだな。賄賂あたりが代表的だが、自分自身、もしくは自分の身の回り限定でいえば、確かに利益になる行為かも知れないが、組織全体でみればむしろ背任行為にしか思えない行為。だがそんな背任行為でも、その組織内で力を持っている人達限定でいえば、間違いなく得になってる行為だから、その腐敗を止めさせる理由にはなり得ないというか。極端な話をすれば、敵国に情報を売れば、十分な見返りを得られる確約があるなら、余裕でそれをやってのける腐敗政治家みたいなのは、絶対に出る。自分さえ良ければそれでいいという奴からは、案外いるからな。」

逆沢「岸信介みたいな奴か? アメリカの手先になる事で、戦犯としての処罰の回避と、岸一族の繁栄という見返りを得たという意味で。」

鼎「漫画の世界でも、自分が助かりたいとか、自分が出世する為に、仲間を売るキャラは割といるよね。」

愛原「もっとも実力主義にすれば、そんな身勝手な人間が幹部になるのを避けられるか?といえば、それは違うけどな。上に触れた魔族陣営にしろ、織田信長にしろ、実力主義を認めれば認めるほど、危険因子が幹部クラスに入り込みやすくなる側面もあるからな。」

逆沢「まぁ、実力がある奴は、大体自信家だから、野心家の割合も高いだろうし、【実力があれば、何をやっても許される】みたいな思想の者も多いだろうからね~。」

鼎「実力主義にすれば、腐敗を抑制できるか?といえば、残念ながらそうではないという事かな?」

逆沢「数日前、3月8日にも、自民党の若手議員の懇親会で、ハレンチなイベントがあったという記事が出てたし。芸能界でも性接待とかアテンドとか色々言われてるし。歴史的にも、低俗な贅沢を好んだ高貴な者の話は腐るほどあるし。権力を持つほど、低俗な欲望を抑えきれなくなる人間も多そうだからね~。実力主義を進めたら、そいつらの暴走がますます加速しそうな気がしなくもないわ。」

愛原「上の例に挙げた魔族陣営にしても、およそ道徳的な規律に優れた組織とは思えないタイプが多いからな。単なる弱肉強食というか。たまたまトップに立った者が、道徳的な規律を強要するタイプの独裁者であれば、割とまともな組織に変えられる可能性があるくらいに留めておいた方が良いかも知れないな。」

逆沢「独裁者が支配する組織の場合は、良くも悪くも独裁者の考え次第って事ね。独裁者が立派な人なら、そういう組織に変えられていくだろうし。逆に邪悪な人が独裁者なら、悪逆非道がまかり通るだろうし。魔族的な放置主義のままなら、各々が実力に応じて好き放題するだけになりやすいというか。」

鼎「逆に民主的な組織の場合は、腐敗対策という意味ではどうかな?」

愛原「本当の意味で民主的ならともかく、単なる幹部主体の合議制なら、むしろ腐敗対策は極めて困難になるだろうな。」

鼎「ほえ? なんで?」

愛原「テレビ局にしろ、教育委員会にしろ、決して特定の独裁者によって支配されてるわけじゃないが、腐敗は深刻だろ? 政治の世界でも、実はそういう状態が最も腐敗しやすい。なぜなら彼らは談合するから。安倍元首相が亡くなって、安倍派が5人組を中心とした合議制に変わったとも言われるが、こちらも裏金疑惑も含め、腐敗はむしろ加速してるし。独裁者が亡くなって責任が分散したせいか、みんな仲良く腐敗している。」

逆沢「現場猫関連の有名な話にトリプルチェックの弊害みたいなものがあるけど、誰かが何とかしてくれると信じて、みんなが適当になっていく感じか?」

鼎「そういえば安倍派の5人組って、それぞれに次のボスの座を狙ってて互いに仲が悪いとも言われてるけど、その割に【誰誰が裏金システムを主導しました】みたいな事を誰も話さないよね。自分が主犯でないなら、ライバルを蹴落とす絶好のチャンスだと思うのに。」

愛原「原作者自殺のスキャンダルに関して、当事者の日本テレビ以外も含めて、どのテレビ局もダンマリを決め込んでいるのと同じノリだな。本気でライバルを蹴落としたいなら、今こそ日本テレビを蹴落とすチャンスとばかりに、他局はこのスキャンダルを大体的に報道しても良さそうなのに、談合しているがごとく、どこの局もそろって頬かむりしてるもんな。」

逆沢「談合してるがごとくではなく、実際に談合してるんじゃね? ブーメランになる可能性もあるから。」

鼎「政治の世界では、そういう談合というか、悪の友情が本当に多いよね。【貴方の選挙区の公共事業に賛同しますから、私の選挙区の公共事業にも賛同してくださいね】的な。お互いに不正を監視するのではなく、お互いに不正を見て見ぬ振りしたり、むしろ腐敗を助長する方向で協力し合うというか。」

愛原「政争に強いタイプは、そういう悪の友情を特に重視する傾向が強いわな。共犯意識を持ち合う事で裏切りにくくするというのもあるし。政争は多数派工作がキモだから、恩をたくさん売る事で仲間を増やし、多数派工作を有利にできるという思惑もあるだろう。」

逆沢「【私は不正をしませんし、だから貴方の不正も許すつもりはありません】みたいな振る舞いをしたら、石田三成みたいな感じで嫌われて、敵だらけになってしまうってか?」

愛原「もちろん清廉潔白であるからこそ、一定の味方が付くという側面もあるのだが、悪の友情ほどの結束は見込めないからな。政治の世界でも、クリーンな政治家は広い支持を得られそうだが、実際は選挙活動を手伝ってくれたり、惜しみなく献金をしてくれるような熱狂的な後援者はつきにくい。しかし利権でつながってる場合は、多額の献金をしてもそれ以上の見返りがあると具体的な計算が立つから高額献金者も現れやすいし。また統一教会じゃないが、分かりやすい見返りを求めて積極的な支援者も現れやすい。その候補者が落選すると、将来得られるはずの権益自体も吹っ飛びかねないから、必死になって選挙運動してくれる可能性も高いしな。」

逆沢「うーん。漫画の世界は、悪の友情なんて、利でつながってるだけのもろい友情だから、主人公らの真の友情にはとてもかなわないイメージだけど、実際はむしろ逆なケースも多いってか?」

愛原「一般国民には、政治腐敗を嫌うまともな国民性を持つ有権者はたくさんいると思うが、彼らは利権でつながる悪い人たちと違って、積極的に献金も政治活動も行わないからな。利でつながってない関係は、どうしても薄くなる。」

逆沢「そう考えると、悪の結束を打ち破りたいとまっとうな大衆が、漠然と思ってる程度では、実際には彼らの悪の結束は崩せないってか。こちらの悪を許さない気持ちはせいぜい願望だけど、悪の陣営にとっては、自分の利害に直結するビジネスそのものだから、本気度が段違いというか。」

鼎「そう考えると、自浄作用に期待する事自体が、根本的な間違いになるのかな?」

愛原「泥棒が自首してくれる事を期待するのと同レベルの話になるからな。そうなればいいとは思うが、泥棒からすれば、自首せざるを得ない状況にでも追い込まれない限りは、自首しようと思わない泥棒の方が何倍も多いだろう。」

逆沢「つまり泥棒の自浄作用に漠然と期待するのではなく、彼が自首せざるを得なくなるほどの外圧を加えるしか、結局方法はないって事か? ビッグモーターの悪事も、ジャニーズの悪事も、外圧があってようやく表沙汰になったように、外圧もないまま、自浄作用に期待しても、腐敗も不正も決して明るみに出る事はないみたいな。」

鼎「とすると、組織の腐敗に心を痛めている内部の人間が、自分の力で頑張って内部から組織を改善するのは無理って事?」

愛原「絶対無理とは言わんが、かなり難しい。下っ端だけで上層部の腐敗を改めたいなら、大規模ストライキくらいの圧力は必要になる。実力次第では成り上がれるかも知れないが、組織の人事が実力主義とは限らない問題もある。腐敗している組織だけに、自分も悪の片棒を担いで共犯者になるくらいの覚悟がないと、一定以上の出世は難しいだろう。」

逆沢「街路樹を枯らしたり、客の車を損壊させたり、顧客を騙すくらいの振る舞いをやらないと、とてもそういう会社で出世は不可能みたいな感じか?」

鼎「けど自分は出世するためにさんざん悪事に加担しながら、自分が昇りつめた途端に手のひら返して善人ぶっても、なかなか多くの人の支持は得られないだろうし。これはこれで心理的なハードルは高そうだよね。」

愛原「自分が創業者一族とかであれば、自分自身が一切悪事に加担しなくても、次期後継者に指名してもらえる可能性は高まるが、これは特定の身分の者だけの特権だな。」

鼎「出世する以外の方法で、内部の人間が組織の腐敗を改める方法は、ないかな?」

愛原「後は内部告発くらいかな? つまり内部の人間が外部に協力を求めて、外圧をかけてもらう図式にはなるが。」

逆沢「結局、外圧頼みじゃん?」

愛原「ただ、単純な外圧よりは、はるかに効果的だぞ。ジャニーズ問題にしても、単なる外圧のみではなく、被害者の勇気ある告発が裏付けとしてかなり効いてるからな。」

鼎「かつてのミートホープ事件の時も、きっかけは内部告発だったよね。」

愛原「外圧は内部からの協力があって、より実効的になるからな。攻城側が直接、城攻めをしかけたところで、堅城はなかなか落ちないが、籠城側に協力者がいて、そいつが内側から門を開けてくれたり、矢文などで籠城側の情報を攻城側に流し続けてくれれば、攻城戦が何十倍も楽になるのと同じというか。」

鼎「外部だけでも内部だけでも、片押しでは勝つのはしんどくても、内外で挟み撃ちにすれば、勝利は難しくないという考え方だよね。」

愛原「古来から内通策というのは、かなり有効な方策ではあったからな。現代でもそれは変わらない。最大の問題は互いの協力が得られるか?だな。」

逆沢「内通策を装ったおびき出し作戦も、昔から定番だからね~。内通者からの情報を信じて攻め入ったのに、それは敵の偽情報だったとか。もちろん内通者はちゃんといたけど、事前に発覚して情報が漏れた場合もあるだろうけど。逆に外部からの援軍を信じて蜂起したのに、結局援軍は来ず、孤立無援のままやられたとか。外部からの使者と信じた相手は、内患をあぶり出すための工作員だったというケースもあるだろうし。」

鼎「最後のパターンは、現代でも割とあるよね。労働組合に相談したけど、労働組合自体が実は経営陣の息がかかっているメンバーばかりで構成されていたみたいな。駆け込み寺のように見せかけた、不穏分子のあぶり出し装置というか。こういうのがあるから、内部通報も割と難しいよね。」

愛原「内通策は、内外の意思疎通の難しさもあるが、それだけではない。外部の連中は所詮よそ者という問題もある。豊家を専横する憎き石田三成に対抗するために外部の徳川家康を頼ったのはいいものの、家康には豊家を守る気は毛頭なく、むしろ家康は豊家の内部対立を利用して豊家自体を潰す気マンマンだったようなパターンもあるしな。」

逆沢「これはあるわね。ミートホープも、内部通報者の思いとは裏腹に、ミートホープという組織自体が瓦解しただけで終わり、内部通報者自体も全く報われないまま終わったみたいな。」

愛原「腐敗した組織を立て直すために内部から立ち上がる。この志は良いと思う。しかし結果的には、腐敗した組織は立て直されるのではなく、潰されて終わるだけというケースも多い。社会全体としては腐敗した組織は潰れた方が世の中のためかも知れないが、内部通報者としては微妙な結果かもな。」

逆沢「自分が所属した組織に強い恨みがあるなどの事情があれば、組織が潰れて大万歳という気持ちになるかも知れないけど、組織を腐敗させた悪党どもだけを排除して、健全な組織を作り直そうという気持ちであったなら、こんなはずではなかった、と思う可能性も高そうね。」

鼎「こういうのは、家庭の問題でもありがちだよね。配偶者の不倫をやめさせる事で昔の幸せな頃に戻ろうとしても、結局、不倫をやめさせようがやめさせまいが、夫婦の冷めた状態も、配偶者の浮気性な性格も、結局は改善されないままだった、みたいな。」

逆沢「他人の気持ちは、道理を説いて変えられるものではないからね~。相手の性格はそんな感じと割り切って、その上で妥協して付き合うか、妥協できないならスパッと縁を切るしかないとも思うわ。」

鼎「そう考えると、自分の所属する組織が腐敗してどうしようもなくなった場合、それでも割り切って腐敗した組織でも、それなりになじもうと努力するか、そんな腐った組織とは適当に距離間置いて我が道行くか、決断した方が無難な事も多いって事かな?」

愛原「歴史の世界でも、忠臣や賢臣の諫言に耳を貸さない愚昧な君主みたいなのは、残念ながら存在するからな。必死に諫言すれば、ちゃんと聞き入れてくれる程度には有能な君主ならいいが、イエスマンでない者に対して謀反の疑いをかけて処刑するような愚昧な君主であれば、下手に諫言などせず、妥協するか、さっさと陣営を去った方がマシな場合も、残念ながら多い。」

逆沢「結局、組織の自浄作用に期待しても駄目な事が多そう。そうなると外部の圧力に頼る事になるけど、その場合は、組織の再興どころではなく、組織そのものを解体する覚悟も必要になる。なかなか悲しいわね。」

鼎「一番いいのは、組織を腐敗させた張本人たちが、外部に潰されるよりも先に、自浄能力を発揮して組織を立て直す事だと思うけど。自浄作用を発揮できれば、腐敗した組織に失望する人達の心もつなぎ止められるだろうし。腐敗による組織自体の戦力の低下も歯止めがかかるだろうし。いい事づくめだろうから。」

愛原「だが、悲しいかな。そんな自浄能力を発揮できるくらいなら、初めから腐敗などしない。問題の先送りだけでも、何とかなると思っている。適当に好き放題やっても、何とかなると思っている。自分の幸福の為なら、組織が多少腐敗しても、どうって事ないと思っている。そんな現場猫がトップもしくは幹部を務めているから、賢臣の諫言が実を結ぶ事もない。何度も言うが、腐敗は結果。腐敗してからどうにかするのは、手遅れとまではいわないが、外圧などが加わらないと、ほとんど変わらない。だって今まで腐敗したままでも、何とかなって来た実績があるのだから。」

逆沢「なんか原発神話みたいね~。【今まで安全だったから、これからも安全に決まってる】みたいな。」

愛原「ビッグモーターも、今までそれで上手くいってたから、不正が露見するまでそれが改められる事もなかったんだろうし。自民党も、より強い外圧が加わって相当ヤバくならない限りは、今の腐敗状態が改まる事はないだろうな。原発神話級の希薄な根拠でも、大きな事故に巻き込まれるまでは、現場猫は腐敗したままでも何とかなるという認識を改める事はないだろうから。」

鼎「外圧は劇薬だけど、それでも上手く活用していくしかないみたいな感じかな?」

愛原「戦後日本もアメリカという外圧のせいというか、おかげというか、ともかくその影響で全然別の国に生まれ変わったが、外圧は結構ガチャなところがあるからな。朝鮮半島みたいに国が真っ二つに割られてしまう事もあるし。イスラエルとパレスチナのようなヤバイ関係ができてしまう事もある。徳川家康や新大陸の征服者みたいに、相手を滅ぼしてしまう事すらあるからな。」

逆沢「けど腐敗が進みすぎると、結局外圧で強制的に滅ぼされる可能性が高まるだけだからね~。国でも企業でも、腐敗しすぎて落ちぶれた末路は、大体悲惨だし。まぁ外圧を感じる事もなく、ただ誰にも相手にされなくなって自然消滅というケースもあるだろうけど。」

愛原「それでも腐敗という安定を受け入れるかどうかは、その人次第だな。但し、腐敗による安定は、全員が享受できるものではないが。」

逆沢「問題の先送りを続ければ、高齢者は逃げ切れるかも知れないけど、次世代は逃げ切れない。全体のパイは小さくなっても、上級国民の富だけは維持したいなら、それ以外の国民の富は削らざるを得ない。組織の腐敗による富の減少分は、誰かがかぶらざるを得ないってか?」

愛原「ウクライナに配備された軍備をウクライナ軍人の誰かがちょろまかせば、その軍人自体は儲かるかも知れんが、ウクライナ軍自体はその分だけ弱くなるのと同じ。あるいは、みんなの税金を、悪徳政治家や悪徳商人が懐に入れれば、国としては貧しくなるが、特定の誰かだけは笑顔になるようなもの。腐敗とは、全体の利益を減らす代わりに、誰か特定の個人の利益を増やす事でもある。もちろんそれを見て見ぬすれば、内部での争いは避けられ、当面の平和も保たれはするが。」

逆沢「つくづく割れ窓を、早期に塞ぐ重要性を感じさせられるわね。割れ窓が広がって腐敗が横行してからでは、内部の力だけで自浄作用を働かせようとしても、なかなか難しそうだし。」

愛原「組織自体の腐敗が進行しすぎると、単なる外圧が直接的な侵略に変わって、一方的に蹂躙される。そうなる前に、内が主導権を握って外を利用する形で腐敗が除去するのが、現実的な落としどころな気もするな。この段階なら、外圧単独でこちらの組織そのものを潰せるほどの圧はないので、腐敗だけを除去して立て直せる芽は十分残されているから。明治維新方式というか。」

逆沢「外国に依存しすぎると植民地化される。しかし腐敗した既存政権には任せておけない。外圧は外圧でうまく利用して内患だけを除去して、内からの主導で外から侵略されない強い組織に作り上げていくみたいな形か? なかなか高難易度なミッションね。」

愛原「楽して腐敗だけを除去できれば苦労はないからな。ていうか外圧も無く、賢臣からの助言だけで組織が改められるなら、そもそも腐敗自体しない。もちろん一番ベストなのは、割れ窓を放置しない事なんだが、今回のテーマは、そもそも腐敗が進行した時点での解決方法についてだからな。ステージ4の末期がんからどう生き残るか?みたいなテーマなんだから、難易度が高いのは当たり前。一度潰す事から始める覚悟すらすべき話だからな。」

逆沢「ミートホープやビッグモーターのような感じで、自民党やテレビ業界も一度解体覚悟のメスを入れざるを得ないってか? 派閥解体とかジャニーズの看板換えみたいなトカゲのしっぽ切りで終わらさず、悪いトカゲ自体の根城ごと、根こそぎ解体しないと腐敗はとても除去できないというか。」

愛原「今回のテーマは、残念ながら無傷のハッピーエンドは難しい。腐敗を許してしまった罪をどう償うか?みたいな視点で考えた方がいいかも知れないな。」

逆沢「巨悪をどうやって倒すか?みたいな熱血バトルもののネタかと思ったら、実は償い物語だったのか?」

愛原「主人公個人に償わなければならない罪はないかも知れないが、組織全体でみれば、自浄作用を放棄して腐敗を許した罪があるからな。リスクも犠牲も抜きでハッピーエンドは、そりゃ厳しいだろう。また敵は分かりやすい巨悪ばかりではなく、公金をくすねたりお友達を優遇するだけの小悪党だったり、単なる現場猫も多い所が違う。何よりも、主敵は外ではなく、味方の集団の中にある。味方殺しの物語でもあるからな。」

鼎「誰でもちょっとしたサボリとかポカミスとかルール違反をする事はあるだろうし、それに対して寛容性は欲しい所だけど、それが忖度とかになって、腐敗になると怖いという話でもあるよね。」

愛原「俺も博愛心は大事だと思うが、腐敗段階になると、話が全く違ってくるからな。外敵と戦う前に、味方のシロアリにこちらの屋台骨が腐らされてしまう危険な状態だ。しかもシロアリはシロアリで、大して罪悪感もなく、生存権や財産権を主張して、既得権益も決して手放そうとしない。なんなら悪の友情で結束してくる。そんな奴らをどうするか? 場合によっては後味悪い展開になるかも知れないが、色々思考する機会があってもいいと思う。」












過去のたわごと 
2024年      2月25日 第三者の憶測に基づく介入
2月11日 結婚しない理由  1月28日 結婚という契約(相互扶助義務と貞操義務)
  1月14日 警察が動きたがらない理由 12月31日 初級者なりの対戦の楽しみ方 
2023年  12月17日 サイト刷新とトップページ変更のお知らせ 12月3日 報道資本主義とブラックジャーナリスト
11月19日 覆滅作戦 11月5日 強者のズルと弱者のズル
10月22日 自称中立(中立という名の傍観) 10月8日 変わらないテレビ局の体質
9月24日 被害者救済の視点と非親告罪について 9月10日 テレビ局の腐敗とテレビ離れ
8月27日 枕営業 8月13日 真相を追及する力
7月30日 昔の罪、昔の不祥事 7月16日 LGBT
7月2日 溺愛もの 6月18日 復讐系と自力救済
6月4日 親の能力や役割を継承する子供たち 5月21日 夢(寝てる時に見る方の)
5月7日 お布施とご利益 4月23日 地方の都市計画
4月9日 いろんな刑罰 3月26日 一度引退した者を現役復帰させるには?
3月12日 格ゲープレイヤーが求めるもの 2月26日 一強・談合体制
2月12日 Street Fighter Vの初心者 1月29日 スポーツとしての格闘ゲーム
1月15日 Street Fighter Vをプレイしてみた 1月1日 使いこなせない強大なパワー
2022年 12月18日 俺ならもっと面白いゲームを作るのにという妄想 12月4日 カルトと熱狂
11月20日 誰から税を取り立てるか? 11月6日 大量殺人 
10月23日 本人証明について 10月9日 誰のための正義
9月25日 解決師 9月11日 理屈が通用しない相手 
8月28日 政治家と密接に関わる一般市民について 8月14日 悪の宗教団体 
7月31日 チート能力者に対する反応 7月17日 要人
7月3日 戦略的準備VS戦術的対処 6月19日 正義VS秩序
6月5日 パワー・スピード、そしてスタミナ 5月22日 キャラの身長の設定
5月8日 自由の保障 4月24日 去っていく仲間
4月10日 戦争ゲームの指導者の目線 3月27日 悪に屈する時
3月13日 歴史ゲームにおける歴史の再現性について  2月27日 歴史学の価値について
2月13日 趣味に飽きる時、熱狂できる時 1月30日 私刑
1月16日 やってる感 1月2日 捜査・諜報に必要なもの
2021年 12月19日 壊された人 12月5日 リソース運用型ゲーム
11月21日 後継者争い 11月7日 戦力分析と番狂わせ
10月24日 選挙放談2021 10月10日 文明崩壊後のサバイバル
9月26日 中立な報道 9月12日 隔離空間でのアドベンチャー
8月29日 侵略者が撤退した後 8月15日 正義なき力を生み出す者
8月1日 問題点(悪)の所在 7月18日 責任の所在
7月4日 教育政策 6月20日 職の貴賤
6月6日 外患(外敵)よりも恐ろしい内患 5月23日 スローライフと幸福論
5月9日 社会に貢献する凡人たち 4月25日 情報戦の制し方
4月11日 予備戦力 3月28日 不正の告発と隠蔽
3月14日 職人(ドワーフ)  2月28日 地位に見合う責任と報酬の話
2月14日 娯楽産業  1月31日 名君・名宰相
1月17日 選別(トリアージ) 1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
 2005年    12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日
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