愛原様のたわごと(25年12月14日)






愛原「前回、北条氏政淀殿を中心に、勝負勘危機管理能力の重要性について触れたが、今回はこの二人が破滅していく流れを、もう少し丁寧に追ってみたいと思う。」

逆沢「わざわざ人の不幸を追いかけるのか? 悪趣味な野郎だな。」

愛原「歴史ネタで、そんなツッコミを受けるとは思わんかったわ。というか歴史ネタでなくとも、失敗から学べる事はいくらでもあるんだぞ。」

鼎「成功者の経歴を追うよりも、失敗した人の経歴を追って反面教師にした方が、学べる事も多いよね。」

愛原「大谷翔平の経歴を追ったところで、そもそも凡人が真似できるはずがないからな。基本スペックが違いすぎて、模倣自体が不可能というか。」

逆沢「その点、反面教師にする分には、私たち凡人でも、参考にできる事は山ほどあるってか。」

愛原「危機管理能力や勝負勘の無さを、無能や鈍感の二文字で切り捨てるのは容易いが、それでは反面教師としては、足りないからな。振り込め詐欺の被害者を、愚かの一言で片づけてしまうのは簡単だが、それだと我々一般人にとって、ほとんど何の参考材料にもならないようなものというか。」

鼎「振り込め詐欺というものがこの世に存在するというのは知るだけでは、いざその場に巻き込まれてしまうと、全然対応できない事も多いらしいよね。彼らの口車にどうしても乗せられてしまう場合があるというか。」

愛原「どれだけ詐欺に関する注意喚起をしても、詐欺師がこの世から無くならない理由でもあるわな。そういう詐欺がこの世に存在するという知識があっても、まさか自分が巻き込まれる事は無いだろうという油断がどこかにある。あるいはこの人は信用できそうと感じた時点で、詐欺の可能性を脳内から排除してしまう心理も働きやすい。目の前の欲望を優先してしまうと、期待的観測ばかりするようになって、リスクを過小評価してしまうというのもあるだろうな。」

鼎「どれも思いこみが、危機管理能力を歪めているような気がするよね。」

愛原「そうだな。一言でいえば、まさに思いこみが全ての元凶かもな。熟慮した上でそう判断したのではなく、思いこみだけで勝手に決めつけてしまう。これが悪の根源といえばそうかもな。」

逆沢「要するに、ちょっとした違和感に気付けないまま見過ごしてしまったわけだから、観察力や察知能力が不足してるって事になるんじゃね?」

鼎「けどそれは、素質だけでなく、知識の問題でもあるよね。たとえるなら毒キノコの見分け方のようなものというか。観察力が足りないと、毒キノコと見抜けないリスクが高まるのは当然だけど、それ以前に基本的な知識すらなければ、せっかくの観察力も、宝の持ち腐れにしかならないようなものというか。」

愛原「そう。ただ、素質は個人で補うのはハードルが高い。一方、知識の方は、ある程度までなら、誰でも身に着けるのは容易だ。反面教師という概念も、要は知識だからな。なのでまずは北条氏政のケースから、どこで選択肢を変えるべきだったかを、まず考察してみようか?」

鼎「とすると本能寺の変が起きた後から、歴史の分岐点を辿っていくのが良いのかな? あるいは秀吉さんが北条家に上洛を迫るあたりから辿る方がいいのかな?」

愛原「後者が妥当だと思うが、一応、ざっくりと全体像をつかむために、あえて前者から辿っていく事にしようか?」

逆沢「けど本能寺の変が起きた直後で、北条家ができる事なんて何もないんじゃね? 結果論であれこれ言うのは簡単だけど、当時は誰にも未来が読めない時代だっただろうし。明智光秀が早く討たれる事も、柴田勝家が秀吉との権力争いに敗れる事も、家康が秀吉に従属する事も全て結果論で、この時点では予測不能というか。」

愛原「俺もそう思う。この段階で、北条氏政の危機管理能力を問うのはさすがに酷だろう。」

鼎「でも本能寺の変の直後に、北条家が滝川一益軍を攻撃して大打撃を与えた事自体は、結果オーライだったと思うよ。少なくとも後の天下人である秀吉さんの心証にマイナスの行為とも思えないし。」

愛原「だな。もちろんこれは、毛利家が秀吉軍を追撃しなかった事がプラスに働いたのと同様、追撃した方が良かったかどうかは、結局、運の要素も多く、どっちを選んだから賢明だったとも言い難いだろうが。」

鼎「ちなみに北条氏政さんは、本能寺の変からほぼ一年後の1583年8月15日に徳川家康さんの娘を息子の奥さんとして受け入れているよね。」

逆沢「これも、悪い判断とは言えなさそうね。北条家のすぐ西隣にいる徳川家と同盟を結べば、北条家としてはより安泰というか。」

愛原「これは難しい判断だな。というのも秀吉は、1583年4月に柴田勝家を滅ぼし、織田家の後継争いを終わらせた直後だからな。つまり徳川家康と婚姻同盟を結ばなければ、秀吉が家康と小牧・長久手などの戦をしている最中に、秀吉側に味方して、家康を挟み撃ちにする選択肢も取れたからな。」

逆沢「あー、なるほど。それが実現してれば、後世の歴史が大きく変わった可能性もあるわね。もしかしたら徳川家康ではなく、北条氏政が豊臣政権の五大老になってた可能性も出てくるというか。ていうか秀吉と家康の間に停戦が結ばれる事もなく、そのまま徳川家自体がこの時点で歴史の敗者としてフェードアウトする可能性すらあったというか。」

鼎「けど北条氏政さんは、あえて徳川家と緊張関係を維持せず、徳川家と同盟を結ぶ選択肢を選んだのだよね。つまり北条氏政さんは西に打って出て、天下に覇を唱える意思がはじめから無かったと解釈すればいいのかな?」

愛原「まぁ、北条氏政の先代の氏康も、今川家や武田家と同盟を結び、今川氏真がどれだけ今川家を傾けようと、今川家が滅びる日までずっと同盟関係を維持したくらいだからな。北条家そのものが、西に勢力を伸ばす意欲に乏しく、関東に割拠できればそれで十分と思ってた節はありそうだわな。」

逆沢「つまり毛利家と似たタイプって感じか? 天下は、最初から狙っていないというか。天下を狙うなら、上洛を目指すのが当時の常識なのに、西に向かう意欲がまるでなかった事からして。」

鼎「けど西隣と同盟を結べばそれで十分と考えていたとするなら、さすがに時流が読めてない気がするのは、私だけかな? 確かに西に隣接していたのは徳川家だけど、その向こうには、それよりはるかに強大な豊臣家が存在するはずなのに。」

愛原「時系列順に並べると、家康と秀吉が停戦したのは、1584年11月。関白に就任して豊臣姓を名乗ったのが1585年8月。徳川家康が正式に豊臣家に臣従の意を示したのが1586年10月の順番だ。つまり家康は、秀吉と停戦した後も、約2年近く、秀吉とは微妙な緊張関係を続けていたことになる。」

逆沢「徳川家と同盟関係にある北条家としては、徳川家の頭越しに秀吉に臣従するなんてあり得ないって感じか? アメリカと中国が対立している最中に、日本がアメリカを無視して中国に臣従するのがあり得ないような感じで。」

愛原「徳川家と北条家の関係は、アメリカと日本のような上下関係ではないから、別に頭越しでも構わないだろうが、わざわざそれを実行に移す動機には乏しかったかもな。家康領を通過して、北条家を秀吉が攻める可能性など、当時はゼロだったわけだし。」

鼎「けどあえて家康さんが秀吉さんに従属するよりも早く、北条家の方が先に臣従の意を示していれば、きっと秀吉さんの心証はすごく良くなってたと思うけど。」

愛原「まぁそれができれば、北条氏政の勝負勘は相当のものと評価されてたかもな。だが実際問題、長曾我部家が秀吉に降伏したのが1585年。上杉家が豊臣家に臣従したのが1586年。九州征伐で島津家が秀吉に降伏したのが1587年だからな。つまりこの時代は、家康に限らず、ほとんどの有力大名が、まだ秀吉に臣従するべきかどうかを迷っていた時期だ。毛利家くらいか? この時期にいち早く秀吉に臣従して、心証を良くする決断ができた大大名は。」

逆沢「まぁ、安国寺恵瓊が信長の失脚と秀吉の成功を予言してたなんて話もあるくらいだし。黒田官兵衛が賢人と評した小早川隆景とか、やたら先見の明のある人材が当時の毛利家には多くいたという感じか? 別に北条氏政が愚鈍とかではなくて。」

愛原「ちなみに秀吉が北条家に対して上洛を迫り始めたのは、1586年ごろ。つまり家康が秀吉に臣従した頃からと思われる。」

鼎「私は、ここが歴史のターニングポイントだと思うよ。家康さんが秀吉さんに臣従した以上、北条家が秀吉さんに頭を下げても良い状況が生まれたわけだし。この頃には上杉家のような東の大大名も臣従する時期に入ってたわけだから。当時は九州征伐も行われていて、西日本全域が秀吉さんの元に統一されるタイミングでもあるし。」

逆沢「けど北条氏政はなぜか、トランプが習近平にすり寄り始めた時期に、中国に喧嘩を吹っ掛けるパフォーマンスをした高市みたいなムープを始めた訳ね。家康まで秀吉にすり寄ったタイミングで、何やっとんねんというか。」

鼎「秀吉さんと仲が悪かった頃の家康さんに、散々秀吉さんの悪口を家康さんに吹き込まれてしまって、すっかり秀吉さん嫌いになっちゃってたのかな? 当時の北条氏政さんは。」

逆沢「なに、そのネトウヨムーブ。家康は戦略的事情で秀吉との距離感を調整していただけに過ぎないのに、氏政は当時の同盟国の空気にまるっと感染しちゃったって事か?」

愛原「ちなみに有名な名胡桃城事件が起きたのは、1589年11月な。」

逆沢「ん? つまり秀吉は、なんだかんだ北条氏政を3年近くも放置していたという事か? いつもスピード感のある秀吉にしては、随分と寛大な対応してたんだな。」

鼎「本能寺の変が起きた直後の中国大返し以降、秀吉さんは柴田さん、家康さん、長曾我部さん、島津さんと、あちこち転戦し続けてたのに、そう考えると北条さんにだけは、寛大すぎる対応をしてみせたような気もするけど気のせいかな?」

逆沢「つまり秀吉は、それだけ関東の実力者、北条家を警戒して慎重な対応を続けていたという事か?」

愛原「多分違うな。秀吉としては島津よりも北条の討伐を優先する選択肢もゼロではなかっただろうが、単に九州よりも緊急性や重要性が低かったのだろう。北条討伐後に、家康に関東を雑にまるっと与えて押し付ける程度には、どうでもいい扱いというか。」

逆沢「その結果、家康は関東で大きく力をつけて、ついに豊臣家を滅ぼしたわけだから、秀吉は関東の地力を過小評価していたという事か?」

愛原「それも多分違う。当時の東国の評価は、秀吉に限らず、大半の人間にとってかなり低い扱いだったし。北条家も関東の地力を有効活用できたとは言えなかったからな。秀吉が関東へ侵攻してから、たった4か月で北条家も滅亡してるくらいだし。こう言ったらなんだが、秀吉にとってみれば家康や島津よりも、対北条は楽勝だったんじゃないか? つまり家康が特別に凄かっただけで、秀吉をこの件で無能扱いするのは違うと思う。」

鼎「けど北条氏政さんは、その3年ほどの間、秀吉さんのことをどのように思って過ごしてたのかな?」

逆沢「あれだけ好戦的に支配圏を拡大してきた秀吉ですら手を出せない程に、我が北条家は強国だと思いこんで、慢心してたんじゃないの? 【秀吉、恐れるに足らず】みたいな。」

鼎「けど、家康さんも長曾我部さんも島津さんも上杉さんも、どんどん秀吉さんに臣従させられて、普通はあせって当然だと思うけど。少なくとも戦国大名として、一般的な嗅覚というか、勝負勘があるなら。」

逆沢「脅威を感じて、逆に反発を感じた可能性もあるんじゃね? 日本でも、中国脅威論中国崩壊論を盾に、反中姿勢が露骨な人間とか、いるじゃない。【中国に乗っ取られる】と脅威を煽り続けながら、【中国経済は間もなく崩壊する】と何十年も叫び続けるような人の感じで。」

愛原「脅威論と崩壊論が両立する訳がないんだけどな。特に脅威と感じたなら、さっさと臣従するのが戦国サバイバルの鉄則だし。」

逆沢「秀吉は出自の低い成り上がりと、世間で広く噂されるような人だから、【どうせ豊臣政権は長く続かない】と、中国崩壊論ならぬ豊臣崩壊論を、北条氏政は信じたんじゃね? あるいは3年も放置されて、本気で秀吉なんて怖くないと思いこんで、それが名胡桃城事件につながったとか。」

鼎「一部の歴史マニアさんは、名胡桃城事件を猪俣さんの独断のように語ったりもしてるらしいけど。」

愛原「その線は極めて薄いな。なぜなら名胡桃城事件の後も、北条家は名胡桃城の領有権を当たり前のように主張するような態度のままだったからな。故にあれは猪俣の独断ではなく、氏政の指示とみるのが妥当じゃないか?」

逆沢「救いようがないわね。3年の長きにわたって、秀吉の上洛要請を無視し続けたあげく、名胡桃城まで奪い取るとか。まさしく高市ムーブじゃん。」

愛原「実際、その後の秀吉の動きは早かった。名胡桃城事件の2週間後には、北条討伐を決意。冬が開けた3月1日に進軍開始。関東の支城は次々攻略されて、小田原城もあっという間に包囲される。そして7月5日に開城に至り、北条家はあっけなく滅亡。一方的な蹂躙劇といって差し支えない。」

鼎「3年もの猶予期間が、逆に仇になっちゃったのかな? 下手に猶予してもらえたから、豊臣家を逆に過小評価してしまった、みたいな。」

愛原「軍事活動には、巨額のコストがかかるからな。少なくとも秀吉にとって、関東は九州ほどの価値もないから、コストをかけてまで攻略する価値がないと判断されて、結果的に猶予されただけと思われる。しかし上洛を拒むだけならまだしも、豊臣方の城を奪われたとなったら、さすがに秀吉も黙ってられなくなったというか。もしかしたら、そろそろ平和に飽きて、戦争したくなったタイミングだったかもしれないが、ともかく秀吉のスイッチが入ったのだろう。そして最も重要なのは、コストをかけた以上、相手は必ずそれを回収に来るということだ。」

鼎「軍事活動という巨額のコストをかける決断をされた時点で、北条家はどうやっても滅亡は免れなくなったって感じかな?」

愛原「さっさと土下座すれば、わずかな領土と命だけは失わずに済んだかも知れないが、こうなった時点で大幅な譲歩は避けられなくなっただろうな。これは現代人でもいえるが、たとえば弁護士を雇ったり、裁判に打って出た相手は、当然のことながら、そのコストだけは全力で回収しようとしてくるからな。素直に頭を下げてたら無傷で解決する問題でも、相手がコストをかけてまで敵対する事態になったら、もうそれでは済まされないというか。」

逆沢「秀吉は、北条家をいつでも潰せたけど、コストをかけたくないから、放置していただけ。しかしコストをかけてでも絶対に潰さざるを得ない心境に秀吉を追い込んだのが、北条氏政のそもそもの失敗ってか。」

愛原「これは現代の外交戦略でもいえる。相手が強硬な措置に出てこないのは、別に力がないからではなく、コストをかけたくないからに過ぎない。それを勘違いして、恐れるに足らずと挑発活動を続けたら、いつ相手の堪忍袋の緒が切れてもおかしくない。」

鼎「そういう意味では、仮に名胡桃城事件が起きなくても、上洛を拒み続けていたら、いずれ遅かれ早かれ、秀吉さんの堪忍袋の緒が切れるのは避けられなかったともいえるのかな?」

愛原「平和に飽きたら朝鮮半島まで出兵するような御仁だからな。その前に関東・東北となるのは当然だろうな。東北の伊達政宗も、小田原攻めのタイミングで慌てて秀吉に土下座してるし。」

逆沢「相手が攻めてこないから侮るのではなく、攻めてくる前にさっさと土下座する決断ができなかったというか。そこを勘違いしたのが北条氏政の敗因という感じか?」

愛原「似たようなのは、淀殿のケースでも当てはまるだろうな。関ケ原の戦いの後、家康が好き放題に戦後処理をやりだしたこと。徳川家が征夷大将軍を名乗り出したこと。どう見ても豊臣家の威信を揺るがす行為を家康が続けているにも関わらず、彼女の判断はあまりに鈍すぎたというか。」

鼎「ただ、淀殿の政治的権力って、実際のところ、あまりなさそうだけど、どうかな? 少なくとも関ケ原の戦いの後の論功行賞に口出しできるような権限は全くなかったと思うけど。」

愛原「うん。淀殿の権力は、実のところ、かなり中途半端だった。少なくとも天下に号令をかけるような力は全くない。但し、それでも豊臣家の命運を決められるだけの権力は有していた。少なくとも家老の片桐且元を一方的に追放したり。大野兄弟を重用したりできる程度にはな。」

逆沢「豊臣家の外に政治的に働きかけられるような影響力まではないけど、豊臣家の中では独裁者として振る舞えるようなポジションか? なんか中小企業のワンマン社長みたいな感じだな。」

鼎「言い換えれば、豊臣家自体が、この時点で既に、中小企業的なポジションまで転落してしまっていたという事かな?」

愛原「家康以外の5大老と5奉行が、天下に口出しできる力を喪失し、豊臣家の枠組みで天下に号令をかけられるシステム自体が、関ケ原の戦いで崩壊してしまったからな。世間知らずの淀殿に、東軍の勝利が何を意味するのか理解しろというのも、まぁ酷な話ではあるのだが。」

鼎「けど加藤清正さんを初めとする豊臣恩顧の大名も、多く東軍に付いていたし。彼らがいる限りは、豊臣家はその後も安心と考えていたのではないかな?」

逆沢「彼らの大半は北政所派で、淀殿派とはいえなかったけどね。いくら豊臣恩顧といっても、淀殿とは距離があるというか。」

愛原「まぁそれでも、彼ら豊臣恩顧の大名が健在だったからこそ、方広寺鐘銘事件が1614年7月に起きるまでは、家康も豊臣家に対する強行的な態度を自制したともいえるだろうけどな。」

鼎「つまり豊臣恩顧の大名の存在は、淀殿の能力とは関係なく、豊臣家を守る防波堤としては十分に機能してくれていたという事かな?」

愛原「ただ、彼らの多くの寿命は、家康よりも短かった。特に加藤清正・浅野幸長・池田輝政の三人が、1613年に相次いで亡くなったのが豊臣家にとって大打撃になった。その前の1612年に福島正則が病気で隠居を余儀なくされたのも痛かったかもな。」

鼎「方広寺鐘銘事件が1614年に起きたというのは、そう考えると、すごくつながってる気もするよね。豊臣恩顧の重鎮の大半が相次いで退場した直後というあたり、偶然とはとても思えないというか。」

逆沢「関ケ原の戦いは、加藤清正らが号令をかけた事で、黒田長政も細川忠興も加藤嘉明もまとめて東軍に与したような部分もあることを考えると、号令をかけてまで豊臣家を守りに動きそうなキーパーソンが1613年中に一斉に退場したことで、家康からすればようやく豊臣家を滅ぼす算段が整ったという感じかもね。」

愛原「ちなみに方広寺鐘銘事件が7月に起きて以降、豊臣家の家老だった片桐且元が家康と接触し両者をつなぐ架け橋となるも、10月1日に片桐は大坂城から追放される。ここからが異様で、なんと家康は同日の10月1日にこれを理由にして開戦の指示を出し、10月11日には家康自身も、駿府から出陣し始める。一方の豊臣家の方も10月2日には旧恩のある大名や浪人たちに檄を飛ばし、戦争準備を始めている。」

逆沢「なんじゃ、そりゃ? 当時は電話もインターネットもないのに、ちょっと動きがリアルタイム過ぎないか?」

愛原「うん。冷静に考えるほど、異様な光景ではある。まるで双方が望んでいたかのように。あるいは事前に打ち合わせていたかのような動きにしか見えないからな。」

鼎「私たちの一般的な認識では、豊臣家を滅ぼしたくて仕方ない家康さんが、方広寺鐘銘事件で難癖をつけて戦をしかけて、淀殿は何が何だか分からない内に、突然戦に巻き込まれたような印象があったんだけど。」

愛原「うん。実際のところ、方広寺鐘銘事件が7月に起きてから10月1日に至るまでの流れは、はっきりしない事も多いのだ。分かっているのは、豊臣家の家老として片桐且元が両者の間を忙しく走り回っていたこと。その片桐且元が淀殿などの豊臣家の首脳部に強く不信がられるようになって、ゴタゴタの末に追放になったことだな。」

逆沢「片桐且元が間に入って何をしようとしてたかは分からないけど、少なくともその結果、淀殿たちは、家康と戦う腹を固めた事だけは分かるわ。それもかなり積極的に。」

鼎「でも、どうしてそうなっちゃうのかな? 普通なら誰かが止めようとしてもおかしくないのに。関ケ原の戦いの前に、前田家が利家さんの妻のまつさんを人質として家康さんの元に送り出すことで危険を回避したように、誰かが似たような助言をしても、良さそうなのに。」

愛原「片桐且元は、大坂城から追放される前の段階でも、豊臣方の中枢にいた織田頼長や薄田兼相らから暗殺されそうにもなってるからな。おそらく相当に好戦的な世論で占められていたんじゃないか? 当時の豊臣家は。」

逆沢「関ケ原の戦いから14年が過ぎて、平和ボケが極まったのか? 戦争を知らない世代が中心になって、危険察知もできないレベルで。」

鼎「平和ボケと聞くと、一般に危険に対する備えを怠って怠惰な平穏に安住する姿勢を指す気がするけど、実際はむしろ刺激的な戦乱を望む方向にこそ、向かいやすいものなのかな? いたずらに危険をあおって、無謀な方向に突っ走りたがるというか。」

愛原「ただ、豊臣家の危機の報を受けて、数万単位の浪人たちが一斉に大坂城に集まったのは事実だ。つまり命を懸けても、戦いに身を投じたい勇者がそれだけの数、日本中にいたのは間違いない。彼ら浪人たちにとって、浪人の彼らを雇ってくれて、徳川家に勝てば立身出世のチャンスも大きく与えてくれるであろう豊臣家は、希望の星というのはあっただろう。そして淀殿を初めとする豊臣家の首脳部も、彼らの思いは十分に耳に入っており、利害が一致したという事だろうな。」

逆沢「あー、なるほど。豊臣家としても、衰退著しい豊臣家をなんとか昔のように復活させたい。浪人たちも、人生をやり直すチャンスが欲しい。そして徳川家を返り討ちにできれば、その夢が現実になるだろうという事で、当然のように両者が手を結んだという感じか? 豊臣秀頼を旗頭にする世直しレジスタンス軍の結成みたいな感じで。」

愛原「当然、百戦錬磨の家康も、その空気は感じ取れていただろう。だからこそ、彼らを決起させて、まとめて一掃する機会を用意してやったというのもあるだろう。どこかで一度、大規模な掃討作戦を行わないと、反徳川の空気だけが半永久的にくすぶり続けて、このままだと、よろしくないとも感じただろうから。」

鼎「家康さんは、自分の寿命が尽きるまでに、豊臣家を含む将来の禍根を何としても断ちたいと考えたから、強引に大坂の陣を起こしたとは、よく聞く話だけど、普通に筋の通る解釈という感じかな?」

逆沢「将来の禍根を残したまま秀吉が亡くなった結果、豊臣家がどうなったかを、家康は当事者の立場で見てるから、というのもあるんじゃない? 豊臣家を存続させたまま家康が死んだら、そのあとに何が起きるか分からない的な。」

鼎「つまり淀殿を初めとした豊臣家にしても起死回生のラストチャンスだけど、家康さんにとっても、徳川家による天下を安定させるラストチャンスでもあったという事かな? 大坂の陣は。」

逆沢「両者の思惑がぴったり一致した結果、よーいドン的な流れで、1614年の10月1日に戦いの火ぶたが切られたって感じか?」

鼎「こうしてみると、小田原の戦いの経緯と比べると結構、中身は正反対だよね。小田原の戦いは、本当は戦わずに解決したかったのに、北条氏政さんが楽観的に構えた結果、秀吉さんの堪忍袋の緒が切れて、やむなく戦争になった。一方の大坂の陣は、両者が戦ってスッキリしたくなった結果、戦いの舞台が整えられたみたいな。」

逆沢「なんか太平洋戦争みたいね。国際連盟も脱退して、国際的に孤立した状況からなんとか一発逆転したい大日本帝国と、日本と戦争になる機会を待ち構えてハルノートなどの策謀で準備を進めているアメリカの関係みたいな。」

鼎「けど徳川家やアメリカのように明らかに有利な側ならともかく、豊臣家や大日本帝国のような不利な側が一般逆転を夢見て戦いに打って出る思想は、極めて危険と言わざるを得ないよね。」

愛原「関ケ原の戦い前の前田家みたいに、勝負勘がちゃんと働く状態なら、屈辱的な土下座外交もできるんだろうけどな。」

逆沢「私は、当時の前田家の判断を正しいとは思わないけどね。前田家が早々に反徳川を表明していれば、加藤清正や福島正則らも東軍には行かず、前田家の戦力も合わせれば、西軍が徳川家に競り勝って、別の未来もあった気もするし。」

愛原「ま、前田家に関してはそうかもな。但し、大坂の陣や太平洋戦争に関しては、我々は結果を知っているからな。土下座をしなかった結果、どうなったか? その結果を。」

逆沢「土下座をしたらしたで、別のバッドエンドがあった可能性もあるけどね。」

愛原「まぁ、そこはIFの世界だからな。」

鼎「ただ、不利と知りながら戦うと決めたなら、余程の覚悟が必要だよね。簡単に停戦に応じて、相手に堀を埋め立てるチャンスまで与えてしまうようなのは、論外というか。」

逆沢「捕らぬ狸の皮算用だけで戦を始めた報いといったら、言いすぎか? ゼレンスキーみたいな。」

愛原「ただ大坂5人衆の活躍は、凄まじいものがあったけどな。淀殿は、むしろ味方の足を引っ張った側というか。」

鼎「淀殿だけではなく、織田頼長さん、薄田兼相さん、大野治胤さんなど、元々の大坂城の武将は、足を引っ張った側の人が多いよね。特に織田さんや薄田さんなどは、片桐且元さんの暗殺計画にも深く関与してて、開戦前から最も好戦的だった分、戦での失態ぶりが余計に目立つというか。」

逆沢「タチの悪い愛国者みたいな感じか? 無能のくせに、常に虚勢を張って威勢良く振る舞うのが忠義の臣と勘違いしてる系というか。だから土下座や降伏を勧めるような奴は、売国奴にしか見えず、そんな味方は殺してしまった方が良いと短絡的に考える事しかできないというか。」

鼎「そう考えると、淀殿や秀頼さんも、エコーチェンバー現象みたいな感じで、味方の好戦的世論に取り込まれて、すっかりその気になっちゃっただけかも知れないよね。空気に流されてるだけだから、城に大砲が撃ち込まれたりすると、すぐに意志が揺らいだりもするというか。」

逆沢「人の上に立つべきでない人間が、豊臣家を仕切ってしまったのが、そもそもの間違いな気もしてきたわ。」

愛原「しかし民主制でも、そのような人間が上に立つ可能性があることを、現実がはっきりと示してしまっているからな。」

逆沢「【常に虚勢を張って、尊大に振る舞うのが愛国者】と勘違いする奴は、いつの時代にもいて、そいつらが都合のいい神輿を担ぎ上げるってか。」

鼎「秀頼さんや淀殿は、その都合のいい神輿として、人生をやり直したい部下や浪人たちに担ぎ上げられただけともいえるのかな? もっとも彼らも、担ぎ上げられてご満悦というか、そっちに染まって旗を振り回すようになってたから、責任は十分にあるだろうけど。」

逆沢「北条氏政と淀殿では、置かれた状況には差があるけど、一つ、大きな共通点と教訓を見つけたわ。【自分よりはるかに強大な相手に中指を立てるのがカッコいい!】と感じるようになると、破滅のフラグというか。」

愛原「漫画の世界なら、自分より強い相手と戦ってこそ価値があるというか。だからこそ盛り上がるのだが、リアルに落とし込むなら、勝てる算段があってこそになるからな。負けた後を考える必要がないエンタメと、負けた後を考えないと悲惨なことになりかねないリアルの違いというか。」

逆沢「アメリカの後ろ盾があるから、中指立てても大丈夫とか、考えてんじゃね? トランプと会った時の、高市の子供じみたあの媚びよう、はしゃぎようとか。完全に【虎の威を借るトカゲ】というか。」

愛原「トカゲじゃなくて、狐な。まぁ国家元首として、精一杯虚勢を張らなければならない局面もあるが、一方に中指を立てるパフォーマンスをしても、もう一方で全力媚び媚びモードをやられたら、台無しだわな。ていうかゼレンスキーでも、そんな足元を見られるような恥ずかしい振る舞いはしない。上司にヘラヘラ媚びて、その分だけ部下につらく当たるようなのは、内なる劣等感を丸出しにした嫌われ者の中間管理職となんら変わらん。」

鼎「権威的パーソナリティーの持ち主って事かな? 高市さんは。でないと説明が付かない異様な行動だよね。プライドが高い人間なら、中国にも媚びないだろうけど、それはアメリカに対しても同様だろうし。礼儀正しい人なら、誰に対しても挑発的な態度を取らないだろうし。相手によって平気で態度を変えるのも、自分なりの道徳感を持たない上に劣等感が強いから、一方に媚びる事で安心の後ろ盾を得て、それによる劣等感をもう一方への攻撃で埋め合わせざるを得ない防衛機制と、心理学では言われてるよね。」

逆沢「そういや、コイツ。安倍が生きてた時は、安倍の威を借りまくってたし。よく考えたら、昔からスネ夫だったわ。」

愛原「秀吉を失った後の淀殿と大差ないかもな。自分をおだてて祭り上げてくれる人の人形として、虚勢を張り続けるしかないタイプというか。」

鼎「それは自分のメンタルを保つための防衛本能でしかなく、勝負に勝つとか、政争で生き残るとか、国家を繁栄させるとか、そういう次元の話とは全然違うよね。」

愛原「自分のメンタルを安定させるのに精一杯ということだからな。他人とか、組織とか、国家の未来とか、そんな事に構っている余裕はない。頭を下げたらプライドが傷つくから、意地を張るしかないとか、そんな次元で政治的判断をし続けているという事でもあるからな。」

逆沢「つまり淀殿も北条氏政も、お家の安泰よりも、自分のメンタルの維持を優先した結果、全てを失った可能性も高いってか?」

愛原「民主制の場合は、民衆も【自分のメンタルの維持】に囚われず、現実に沿った判断をする必要がある。自分のメンタルを維持しやすい、安直で威勢のいい選択肢を選び続けた結果が、太平洋戦争であり、ナチスドイツでもあったからな。」

鼎「【政治家の質は民衆の質に比例する】というものだよね。つまり民主制において、政治が三流ということは、三流の政治家を当選させ続ける民衆の質も、同様に三流である事の裏返しでしかないというか。」

愛原「ヒトラーも高市も、別にクーデターなどの非民主的手段で成り上がった訳ではないからな。北条氏政や淀殿を笑うのは簡単だが、彼らのような反面教師的なリーダーを喜んで民衆が持ち上げている可能性も忘れてはいけない。そして相手がコストを惜しんでいるだけの状態を過小評価すると、堪忍袋の緒が切れたり、豊臣恩顧のような後ろ盾を失った時に、一気に綻びがでることも忘れてはいけない。」

鼎「【愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ】というものだよね。相手が躊躇している現状を経験として解釈すると、どうしても過小評価してしまいがちになるけど、歴史的にはこちらが許しを請える最後のチャンスでしかないというか。」

愛原「振り込め詐欺の被害者を笑っているような人間が一番騙されやすい。反面教師は、対岸で笑って馬鹿にするためのものではなく、自分が被害者の立場になる前提で考えこそ意味のあるものだと訴えた上で、今回のテーマを終える。」





















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9月21日 蹄鉄理論 9月7日 ファンタジー世界の一神教
8月24日 自覚なき悪の集団 8月10日 「飲む、打つ、買う」娯楽規制
7月27日 極論を献策する軍師  7月13日 自分の失敗を認めない人
6月29日 圧倒的な強者による支配や管理の抗い方 6月15日 税金を誰から取り、誰に再配分すべきか?
6月1日 反知性主義 5月18日 現時点でのAIの活用方法
5月4日 争点を定めること。ゴールポストを動かすこと。 4月20日 更新が遅れる理由
4月6日 現状の民主主義に代わる新システム 3月23日 無能な働き者とスカベンジャー
3月9日 真実に迫る者、真実に気付く者 2月23日 黙秘という罪、口先人間の罪
2月9日 防災システムの一元化構想 1月27日 平和に飽きた人
  1月12日 性欲と精力 12月29日 人気者のスキャンダル
2024年  12月15日 科学信仰と邪教信仰 12月1日 流言飛語に対する仕組みづくり
11月17日 愚かな大衆2 11月3日 愚かな大衆
10月20日 為政者の稼ぐ力 10月6日 悪の陣営に与する理由
9月22日 人類が招く人類存亡の危機のパターン 9月8日 地球統一政府
8月25日 戦争を無くす方法と戦争を支持する人 8月11日 バブル崩壊の一類型
7月28日 怪物化する俗物チーターの一類型 7月14日 悪事を誘引する事で利益を得る人たち
6月30日 二重相場制 6月16日 コンサルタントという外付け軍師
6月2日 事務の達人 5月19日 なろう領主による平和的経済活性術
5月5日 真剣勝負を観戦する喜び 4月21日 無知という名の免罪符
4月7日 権力闘争の一類型 3月24日 劣情
3月10日 腐敗した組織を内部から改める難しさ 2月25日 第三者の憶測に基づく介入
2月11日 結婚しない理由  1月28日 結婚という契約(相互扶助義務と貞操義務)
  1月14日 警察が動きたがらない理由 12月31日 初級者なりの対戦の楽しみ方 
2023年  12月17日 サイト刷新とトップページ変更のお知らせ 12月3日 報道資本主義とブラックジャーナリスト
11月19日 覆滅作戦 11月5日 強者のズルと弱者のズル
10月22日 自称中立(中立という名の傍観) 10月8日 変わらないテレビ局の体質
9月24日 被害者救済の視点と非親告罪について 9月10日 テレビ局の腐敗とテレビ離れ
8月27日 枕営業 8月13日 真相を追及する力
7月30日 昔の罪、昔の不祥事 7月16日 LGBT
7月2日 溺愛もの 6月18日 復讐系と自力救済
6月4日 親の能力や役割を継承する子供たち 5月21日 夢(寝てる時に見る方の)
5月7日 お布施とご利益 4月23日 地方の都市計画
4月9日 いろんな刑罰 3月26日 一度引退した者を現役復帰させるには?
3月12日 格ゲープレイヤーが求めるもの 2月26日 一強・談合体制
2月12日 Street Fighter Vの初心者 1月29日 スポーツとしての格闘ゲーム
1月15日 Street Fighter Vをプレイしてみた 1月1日 使いこなせない強大なパワー
2022年 12月18日 俺ならもっと面白いゲームを作るのにという妄想 12月4日 カルトと熱狂
11月20日 誰から税を取り立てるか? 11月6日 大量殺人 
10月23日 本人証明について 10月9日 誰のための正義
9月25日 解決師 9月11日 理屈が通用しない相手 
8月28日 政治家と密接に関わる一般市民について 8月14日 悪の宗教団体 
7月31日 チート能力者に対する反応 7月17日 要人
7月3日 戦略的準備VS戦術的対処 6月19日 正義VS秩序
6月5日 パワー・スピード、そしてスタミナ 5月22日 キャラの身長の設定
5月8日 自由の保障 4月24日 去っていく仲間
4月10日 戦争ゲームの指導者の目線 3月27日 悪に屈する時
3月13日 歴史ゲームにおける歴史の再現性について  2月27日 歴史学の価値について
2月13日 趣味に飽きる時、熱狂できる時 1月30日 私刑
1月16日 やってる感 1月2日 捜査・諜報に必要なもの
2021年 12月19日 壊された人 12月5日 リソース運用型ゲーム
11月21日 後継者争い 11月7日 戦力分析と番狂わせ
10月24日 選挙放談2021 10月10日 文明崩壊後のサバイバル
9月26日 中立な報道 9月12日 隔離空間でのアドベンチャー
8月29日 侵略者が撤退した後 8月15日 正義なき力を生み出す者
8月1日 問題点(悪)の所在 7月18日 責任の所在
7月4日 教育政策 6月20日 職の貴賤
6月6日 外患(外敵)よりも恐ろしい内患 5月23日 スローライフと幸福論
5月9日 社会に貢献する凡人たち 4月25日 情報戦の制し方
4月11日 予備戦力 3月28日 不正の告発と隠蔽
3月14日 職人(ドワーフ)  2月28日 地位に見合う責任と報酬の話
2月14日 娯楽産業  1月31日 名君・名宰相
1月17日 選別(トリアージ) 1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
 2005年    12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日